【株式投資の教科書】投資の王道「長期投資」を紹介!

【株式投資の教科書】投資の王道「長期投資」を紹介!

株式投資を始めたい人や初心者の方だけではなく、株式に興味はあるけど何も知らない、何もわからない人でもわかるように、株式の仕組みや言葉を紹介します。

今回は、株式投資の「投資スタイル」について簡単に解説し、その中で最も忍耐力がいる代わりに大きな利益を上げることができ、サラリーマンや初心者に最適な「長期投資」の特徴を紹介し、メリット・デメリットをお伝えします。自分のライフスタイルに合った、自分の目的に合った、「投資スタイル」を見つけることが利益を上げるための近道になるため、まずは「長期投資」のことをしっかりと理解しあなたに適しているか判断しましょう。

投資スタイルとは?

投資スタイルとは、銘柄の投資条件や株式の売買条件などの株式投資の運用方針のことになります。投資スタイルは大きく分け2種類あり、1日~数カ月かけ投資する「短期投資」と、数カ月から数年かけ投資する「中・長期投資」があります。さらに、短期投資には、「デイトレード」や「スイングトレード」などに分類でき、中期投資を「ポジショントレード」と呼ぶこともあります。本記事では数ヶ月から数年の間で取引を完結させる投資スタイルの「長期投資」について詳しく紹介します。

主な投資スタイル

『どの投資スタイルがいいのか?』と疑問を持つ方が多いですが、一番いい投資スタイルは『人それぞれで異なる』と断言できます。たとえば、欲深い人が1日でトレードが完結するデイトレードでは『まだ上がるかもしれない』と結局売り時を逃し塩漬けになることが多くあります。そもそも薄利多売のデイトレードで満足いく利益を上げることは難しいでしょう。それであれば、長期にわたり成長する可能性の高い銘柄の株式を購入することで、大きな利益を得ることができるポジショントレードや長期投資をした方が利益を得やすいでしょう。このように人それぞれの性格やライフスタイルに合った投資スタイルを選ぶことが、利益を得るための近道になります。

それでは、長期投資とは何かを紹介していきます。

長期投資とは

長期投資 株式投資

長期投資とは、数ヶ月から数年の間で株式の購入から売却まで終える投資スタイルです。よく長期投資は「3年以上持たないと長期投資とはいえない」と言われたりしますが、インターネットの普及とともに株式を保有する期間はどんどん短くなったこともあり、最近では1年前後でも長期投資と言われることが多くなりました。

長期投資は年単位での投資するケースが多い為、いま時点の企業の業績が良いか悪いかより、数年後企業が成長する見込みがあるかどうかが重要になります。もちろん、企業が成長する為に業績が好調になる必要があります。しかし、企業の業績が好調であることが、今じゃなくても問題がないのが長期投資になります。今企業の業績が不調でも、新しい事業に投資していることが原因で業績が芳しくないような場合、新しい事業次第で今後好調に変わる可能性があるので、十分投資する価値がある企業と言えます。

逆に今企業の業績が好調でも、その後の成長が見込めないような企業の場合、長期投資する価値はありません。むしろ好調であるが故、株価が必要以上に上がってしまっていることも多く、今後株価が下がる可能性の方が高いと言えるでしょう。

そのため、今の企業の状況ではなく、今後企業が成長できるのかをしっかりと見極めることが長期投資ではとても重要になります。

また長期投資は長く株式を保有する為、倒産のリスクヘッジをする必要があります。業績が不調だが最後の資産を投資して一発当てようとしているような会社の場合、一発当たった際は株価も跳ね上がるでしょうが、一発当たらなかった場合投資した財産を失うことになります。そのため、安定性安全性が高い企業を選ぶ必要もあります。とはいえ、安定した企業が大きな成長を遂げるケースは非常に稀な為、成長性と倒産のリスクのバランスが非常に重要になります。

長期投資にどんな銘柄が最適か

長期投資に最適な銘柄は次の条件を満たしているときです。

  • (最重要)企業の業績が成長する見込みがある
  • (重要)株価が割高ではない
  • (できればレベル)配当金が高く、株主優待も充実

①企業の業績が成長する見込みがある

長期保有する際に、企業の業績が成長する見込みがない限り、投資する価値はありません。業績が上がる見込みがない企業の株価が大きく上がることはほとんどないためです。そのため、業績が成長する企業を選びましょう。

②株価が割高ではない

株価がすでに企業の成長を加味し上がっていた場合、それ以上株価が上がる可能性は低く、大きな利益を上げることが難しいと判断できます。企業がいくらよいIRを出したとしても、情報が織り込み済みで株価が下がってしまったりするリスクもあるため、業績の成長を加味されていない銘柄や外的要因等で一時的に必要以上に下がっている銘柄を選ぶことで、より効率よく利益を上げることができるでしょう。

しかしながら、数年株式を保有する場合は、一つ目の「企業の業績が成長する見込みがある」方が重要となるため、検討材料の1つとして捉えるレベルで構いません。

③配当金、株主優待がある

配当金も株主優待もあった方がお得ですが、なくても問題ありません。検討材料の1つとして捉えるレベルで構いません。

長期投資にどんな投資家が最適か

長期投資には、次の2つの適性を持った投資家が最適です。中期投資のポジショントレードとほぼ同じになります。

長期投資に必要な能力

  • 企業の業績を予想できる分析力
  • 株価が上がるまで待てる忍耐力、ルールに沿って損切りができる忍耐力
  • 定期的に企業を再分析するマメさ

企業の業績を予想できなければ、どの株式が今後上がる見込みがあるか判断できません。この分析力は必須になります。中期投資に比べ、短期的な動きまで把握する必要はありませんが、現状の株価が割高か割安かは把握した上で、投資判断をした方がより効率よく投資することができるでしょう。

また、含み損になっても業績が上がるまで待てる忍耐力がなければ、中・長期保有で利益を上げることはできません。さらに、自分で決めた損切りルールを守れないと、とんでもない損失にもなるので、損切りと利確のルールを決めて、それを守るための忍耐力も必要になります。

さらに、投資した当時は企業の成長が見込めていても、状況が変わり成長が見込めなくなった場合は、早期の利確や損切りを実施する必要があるでしょう。天変地異やリーマンショックのような歴史的な不況が生じた場合も、企業の成長への影響を分析する必要があります。こう行った分析を定期的にしないと、長期投資で利益を得ることはできません。

また、デイトレードのように1日中株価をチェックする必要はないので、サラリーマンでも長期投資をすることが可能です。さらに投資判断をゆっくりとできるため、初心者にもオススメの投資スタイルといえるでしょう。

長期投資のメリット・デメリット

長期投資のメリット

  • 投資判断の時間に制限がないため、売買のタイミングをしっかりと見極めることができる
  • 1回の取引で大きな利益を得ることがある
  • 株取引ができる時間帯でも、常に株価の値動きをチェックする必要がない
  • 投資難易度が低い(初心者にもオススメできる投資スタイル)
  • 株取引回数が少ないため、売買手数料が少ない
  • 保有している銘柄の配当金や株主優待を受け取ることができる

長期投資のデメリット

  • 株取引できない時間帯の影響を受ける
  • 急激な株価の変動の影響を受けやすい
  • 1回の取引で大きな損失を被ることがある
  • 利益を上げるまで時間がかかる(資金の回転率が悪い)
  • 資金の凍結(塩漬け)になることがある

まとめ

  • 長期投資は、数ヶ月から数年の間で株式の購入から売却まで終える投資スタイルのことである
  • 長期投資は、利益も損失も非常に大きい
  • 長期に最適な投資家は、企業の業績を予想できる分析力である
  • 長期投資は、投資判断にスピードが入らないため投資難易度が低く、初心者向けの投資スタイルといえる
  • 長期投資は、1日中株価の値動きをチェックする必要がないため、サラリーマンに最適である
  • 長期投資は、配当金や株主優待を受け取ることができる
  • 投資スタイルは、自分のライフスタイルおよび目的にあっている必要がある

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