【宇宙世紀100年の歴史】一年戦争の始まりから終わりを年表で徹底解説!! その⑤

【宇宙世紀100年の歴史】一年戦争の始まりから終わりを年表で徹底解説!! その⑤

はじまりから35年以上をむかえ、今なお新作が生まれ続けている『機動戦士ガンダム』シリーズ。元祖となるファーストガンダムから続く宇宙世紀を舞台にした作品だけでなく、現在ではさまざまな世界観のガンダムが存在します。そんなガンダムシリーズでも不動の人気を誇る宇宙世紀シリーズから「これを知ればガンダムが10倍おもしろくなる!!」宇宙世紀100年の歴史についてご紹介します。

前回までのあらすじ

連邦がガンダムの量産機『ジム』を投入したことにより、千載一遇のチャンスだったジャブローの攻略に失敗したジオン軍は、そのまま連邦に反攻のチャンスを与えることになってしまいます。さらに、地球からの撤退も余儀なくされたジオンでしたが、水面下では着実に新兵器となる『サイコミュ兵器』の開発を進めていました。その最中、中立コロニーサイド6にてアムロ・レイは宿命の少女『ララァ・スン』との出会いを果たします。2人の出会いが、その後どのように影響を与えるのでしょうか?そして、ジオン軍の最重要拠点のひとつである資源衛星『ソロモン』の攻略準備を着々と整える連邦がついに動き出すのでした…。

ソロモン攻略戦(宇宙世紀0079 / 12月16日〜12月25日)

ソロモン攻略戦

地球を挟んだ反対側に位置すし、宇宙における連邦の最大級の拠点であるルナツーへと戦力を集結させていた連邦軍は、ついにア・バオア・クーと対をなすジオン軍の最重要拠点のひとつ『ソロモン』へと攻略を開始します。このとき連邦は、ジムに続く2つ目の切り札として『ソーラ・システム』実践投入を検討していました。ソーラ・システムとは、無数のミラーパネルからなる対宇宙要塞攻略兵器です。まず、宇宙空間に多数のミラーパネルを展開することで巨大な凹面鏡を作ります。そして集まった太陽光エネルギーを目標へ照射し、焼き払うという、原理は単純なものでしたが、ミラーパネルの枚数を増やすだけで容易に出力を増大させることが可能で、地球連邦軍の対宇宙要塞戦における切り札として運用されました。

しかし、ミラーパネル1枚1枚は敵の攻撃に非常に弱く、攻撃を防ぎつつミラーを展開するための時間を稼ぐ必要があり、さらに一定規模以上の展開ができない場合は決定的な出力を得ることができなくなってしまいます。また、太陽光の反射を利用する性質上、太陽とターゲットとの位置関係により展開できる時間と場所が限られるという制限もあったため、多用することは難しかったようです。さらに、これ以降の戦争においては、ターゲットとなる宇宙要塞が核パルスエンジンで移動し、攻撃を回避できるようになってしまったため、ほとんど使われることはありませんでした。また、このソーラ・システムに似た対宇宙要塞攻略兵器に『コロニー・レーザー』というものがありますが、それはまた後ほどご紹介します。

ソーラ・システムにより、ソロモンへ甚大な被害を与えた連邦は、次々とジムやボールを要塞内部へと侵入させます。そこへ立ちはだかったのが、ソロモンの防衛を任されていたザビ家の三男『ドズル・ザビ』でした。ドズルは鉄壁の防御を誇るモビルアーマー『ビグ・ザム』に乗って、連邦のモビルスーツ部隊を圧倒します。これまで、実弾兵器を用いていたジオンに対し、ビームサーベルやビームライフルといったビーム兵器をメインに戦ってきた連邦軍は、ビグ・ザムに搭載された『Iフィールド』に苦戦を強いられます。

スレッガー特攻

Iフィールドとは、ミノフスキー粒子技術を利用して作られた、ビームを無効化する磁場を発生する装置で、実はビームサーベルにもこれと同じ技術が用いられています。しかし、このIフィールドを発生させるには膨大なエネルギーが必要であり、これを機体全体に展開し、さらに長時間の使用をするためには途方もない出力が必要になるという欠点がありました。そのため、初期のIフィールドはビグ・ザムなどの大型モビルアーマーに限定されていました。その後は技術の向上に伴い小型化が進み、モビルスーツサイズでもIフィールドジェネレーターを搭載できるようになっています。

Iフィールドを用いた鉄壁の防御に加え、多数の小型メガ粒子砲も装備していたビグ・ザムは、たった一機で次々と連邦のモビルスーツを撃墜し、連邦は攻略ができずにいました。そんなこう着状態を破ったのが、ジャブローを出たときにホワイトベース隊に合流していたスレッガー・ロウ中尉でした。連邦のモビルスーツが次々に撃墜される様子を見かねたスレッガーは、遠距離攻撃がまったく効かないビグ・ザムに対し、「悲しいけどコレ、戦争なのよね」という台詞を残して、Gアーマー(劇場版ではコア・ブースター)で、命がけの特攻を仕掛けます。これにより、ガンダムのゼロ距離での攻撃を受けたビグ・ザムは大破。しかしこの特攻によりスレッガー中尉も宇宙空間へと投げ出され、戦死してしまいます。ビグ・ザムを破壊された後もドズルは抵抗を続けますが、ソロモンは翌日連邦に制圧されます。連邦に制圧された後のソロモンは、名前を『コンペイトウ』に変えて、連邦軍の資源衛星として利用されます。

次回はニュータイプの理念と、その能力を兵器に使った初めての実践がおこなわれます!ニュータイプ同士の戦いにアムロはなにを感じるのか。

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