【株 初心者必見!】もはやPBRでは割安性を判断できない

【株 初心者必見!】もはやPBRでは割安性を判断できない

株取引を始めるとき、利益をあげるために、様々なサイトや本を参考にしたり、セミナーに参加するのではないでしょうか。勉強をするうえで最低限の知識を学ぶことは悪くないことですが、8割の人が損をするのが株取引になります。教科書の知識だけでは利益をあげることは難しいのが現実です。

では株取引で利益をあげる人は、教科書で得られる知識以外にどのような知識をもっているのでしょうか。ここでは株価の割安性を判断するときに利用するとされる「PBR」について、どのように捉えるべきかを紹介します。

「PBR」を教科書ではこう説明している

PBRとは、「1株あたりの純資産(BPS)」から株価の割安性を判断する指標のこと。「Price Book-Value Ratio」の略で、日本語で株価純資産倍率です。例えば、株価が1,000円、BPSが2,000円であれば、PBRは「1,000÷2,000=0.5倍」です。株価が1,000円、BPSが200円であれば、PBRは「1,000÷200=5倍」です。

  • PBR = 株価 ÷ 1株あたりの純資産(BPS)

1株あたりの純資産に対して、株価が何倍の水準まで買われているかを表しているのがPBRの意味です。例えば、PBRが「1倍」のとき、つまり株価とBPSが一致しているとき、投資家が購入する株価と1株あたりの純資産が「同じ金額」ということになります。

そのため多くの教科書は、「株価とBPSが一致している(=PBRが「1倍」)」であれば株価が正当に評価、PBRが1倍より高ければ高いほど割高、PBRが1倍より低ければ低いほど割安、と紹介されていることが多くあります。

教科書の答えは正しいのか

答えは「正しくない」です。

正確にいうと、「株式投資家はPBRが10倍でも割高と判断しない傾向がある」といったほうが良いでしょう。一昔前では、PBRは株価の割安性を判断するのに重要な指標として利用されていました。しかし昨今では、企業の成長を見越して株式投資するため、PBRが10倍でも企業が成長し数年後にPBRが妥当になる可能性があれば、たとえ10倍でもPBRは妥当と判断することができます。

また「PBRが1倍を切っていても割安と判断しない傾向」もあります。PBRが0.5倍でも、株価が上がらないケースが多々あります。指標の数値上は割安でも企業の成長を見越して株式投資することが主流となった昨今では、企業が成長する可能性が低い場合、株価の回復に時間がかかるうえ、業績が悪くなる可能性も否めないため、株価が一向に上がらないことはよくあります。

PBRはあてにならない

PBRが高くても妥当とみなされるケースとは?

PBRが高くなる理由

  • ①そもそもの資本が少ない
  • ②将来性が高く評価され、株価が高い

①の場合

業績がふるわず債務超過寸前の場合、純資産の額が非常に小さくなり、PBRが高くなることがあります。この場合は、企業が倒産寸前と言えるため、投資することは非常に危険ということができます。

②の場合

業績が好調で増収増益と成長が続き、さらに今後もまだ成長が続く場合、どんどん株式の需要が増え(買いが増え)、株価が高くなり、PBRが高くなることがあります。特に成長性が高い業界の場合、PBRが高い株式銘柄は多いです。

普通に考えれば、PBRが10倍を超えるようなことがあれば割高と判断してしまいがちです。しかし成長株の場合は「将来の売上」や「将来の利益」を基準とした株価へ変動していくため、PBRが高くなってしまうことは「あたりまえ」なのです。ファンダメンタルズ分析が主流となった今、PBRを利用する投資家はほとんどいなくなったと言えるでしょう。

前述したように、将来の売上や利益を基準として投資家は投資していくため、PBRが10倍を超えているから投資することは危険と考えるのは古い考えということができます。

  1. 事業がどこまで大きくなるかを予想
  2. 事業が拡大したときの売上や利益を予想
  3. 予想した利益から算出したPERより、適正時価総額と適正株価を算出
  4. 算出した適正株価より現状の株価が安ければ株式を取得する
  5. 成長が見込めれば見込めるほど、株価が上がる
    1. PBRが高くなる

割安のPBRの基準とは?

では、割安の基準はあるのでしょうか。

割安になる企業はなんらかの理由がある場合がほとんどです。例えば、業績不振で倒産のリスクがあり株価が下がりPBRが低くなるといったようなケースです。そのため、PBRが低いため割安と思い投資すると、痛い目にあう可能性があるので、注意が必要です。

もし、PBRが低く割安であるけど、倒産しないという確信があるのであれば、上昇トレンドをチャートが示しているなどのテクニカル材料を絡めて投資することをオススメします。PBR以外の指標や判断材料を取り入れることで、勝率を上げることができるでしょう。

株取引で利益をあげる人の『PBR』の考え方

まとめとして、利益をあげる人の動向をまとめました。利益をあげる人の中でも様々なスタイルがあると思いますが、PBRに関わる共通したルールや考え方は以下になります。

  • PBRとは「1株あたりの純資産(BPS)」から株価の割安性を判断する指標のこと
    • PBR = 株価 ÷ 1株あたりの純資産(BPS)
  • 企業の成長を見越して株式投資するため、株式投資家はPBRが10倍でも割高と判断しない傾向がある
    • PBRで割高割安を判断することが少なくなった
    • 将来の売上や利益から適正PERを予想し、適正株価を決める傾向がある
  • PBRが低く割安と判断した場合、テクニカル指標などを絡めて、投資の判断することで、勝率を上げることができる

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