【セント・オブ・ウーマン夢の香り】感動する洋画人気投票ランキング！どの作品が一番感動するのか！

洋画「セント・オブ・ウーマン夢の香り」は、人生に悲観し、ふて腐れた孤独な盲目の退役軍人フランク・スレード中佐が、自身もトラブルを抱え人生の選択に迫られている心優しい青年チャーリーとの数日間の旅を通じて、自分の人生を見つめ直し、新たな希望を見い出すまでを描いたヒューマンドラマ物語です。

今回BatQue（バトクエ）では、感動する洋画「セント・オブ・ウーマン夢の香り」を紹介したいと思います！

アンケートを実施していますので皆さんもぜひ教えてください♪

「セント・オブ・ウーマン夢の香り」のストーリーを追うのは少し謎が多く、把握することが難しいですが、全盲の退役軍人の役を演じるアルパチーノの存在感には圧倒されます。見た後にスッキリした気分にしてくれる作品です。

本作はイタリアの作家ジョヴァンニ・アルピーノの小説『闇と蜂蜜』を元に脚本家ボー・ゴールドマンが自身の経験を加味して脚色しました。同原作の洋画化としては1974年のイタリア洋画『女の香り』があります。イタリア版では、ヴィットリオ・ガスマンが退役軍人の役を演じており、1974年度のカンヌ洋画祭男優賞を受賞しています。

洋画「セント・オブ・ウーマン夢の香り」は、マフィアや悪役などの名脇役のイメージが強いアルバチーノにとって、主人公を演じるという異色の作品です。主人公、盲目の退役軍人フランク中佐を演じています。軍人らしく威勢がよく、好き嫌いもはっきりしていますが、はったりの多い性格です。偶然アルバイトとして雇われたのが、名門ハイスクールであるベアード校の奨学生チャーリーです。チャーリー役にはクリスオドネルが抜擢されました。

洋画「セント・オブ・ウーマン夢の香り」の前半はチャーリーの学校でのトラブルが描かれ、退学寸前にまで追い込まれる様子が続きます。これはあくまでも最後のシーンの伏線です。最後のシーンは重要ですので、ここでは割愛します。

アルバイトに申し込んだチャーリーと、人生に悲観しながらも見かけはハキハキとした盲目の退役軍人のフランク中佐とは、ここで初めて出会います。フランク中佐はチャーリーを連れてニューヨークの旅に出かけますが、共に過ごすうちにフランク中佐の人間的な魅力とその裏にある孤独を知り、徐々に信頼と友情を育んでいき、そこから全く知らなかった他人同士の二人が少しずつ心を通わせていく物語展開です。

次第に真剣になる二人は旅行をすることになり、たった数日間の旅行でしたが、二人には強い絆が生まれました。洋画「セント・オブ・ウーマン夢の香り」の中盤から後半にかけては、フランク中佐は絶望に突き動かされて、拳銃での自殺を実行しようとしますが、チャーリーは必死にフランク中佐を引き止め、思いとどまらせます。

しかし今度は、休暇開けのチャーリーに、校長の諮問による公開懲戒委員会の試練が待っており、チャーリーは、全校生徒の前で校長の追及によって窮地に立たされますが、そこにフランク中佐が現れ、チャーリーの「保護者」として、彼の高潔さを主張する大演説を打ち、見事にチャーリーを救うのです。このように心を打たれる印象的なシーンが続きます。

主人公フランク・スレード中佐役を演じたアルパチーノがオスカーを受賞できたのも、終始迫真の演技を続けたおかげだと思います。

どこにでもいそうな好青年チャーリーと盲目の退役軍人フランク中佐が、突然のニューヨーク旅行で一緒に過ごすわけですが、訳ありであることが次第にわかっていきます。

フランク中佐の目が見えなくなった理由も明らかになっていきますが、若者にはわからないフランク中佐の人柄や派手な金遣い、女好きの性格なども知るようになります。何も関係なかった二人ですが、次第に親子のような親友のような不思議な感情が芽生えます。

フランク中佐は、軍人らしい口調や態度とは全く異なる人物であることが、親族に面会することでわかっていきます。

美しい女性にも堂々と声をかけタンゴを踊る、フェラーリを試乗して二人を乗り回し警察にまで捕まりそうになるなどはちゃめちゃな行動と嘘八百でピンチを切り抜けていきます。そして、フランク中佐が拳銃自殺することをほのめかされたチャーリーは、体を張って止めようとします。

今までとは違った緊張が二人の間に走ります。フランク中佐の行動はまるで学校で校長にイタズラをした生徒のようです。チャーリーはニューヨークから帰った後に特別集会で退学になるかならないかがかかっています。

立派に見える軍人もその行動や性格はめちゃくちゃです。たった数日間過ごしただけで二人には親子のような、親友のような強い絆が生まれています。

そして、最後は特別集会での審判を迎えます。優等生だったチャーリーもたった数日間ではありましたが、お金持ちの生活ややり方、人生経験豊富なフランクの考え方や行動などを知り、成長することができました。フランクの印象が強すぎて圧倒されてしまいますが、そのぐらい個性の強いキャラクターだということになります。

主人公、盲目のフランクを演じるアルパチーノの演技が素晴らしいと思います。

洋画「セント・オブ・ウーマン夢の香り」の印象的なシーンは、高級ホテルで美しい女性（ガブリエル・アンウォー）とタンゴを踊るシーン、フェラーリを乗り回すシーン、拳銃自殺を図るフランクを必死で止めるチャーリーのシーンなどがあります。

しかし、やはり最後の校長の諮問による公開懲戒委員会でのフランク中佐の大演説です。チャーリーは決して裕福ではなく、優秀ではありますが奨学金で学校へ通う身分です。フランク中佐が突然懲戒委員会に現れ、保護者のような立場で彼の高潔さを主張します。このシーンには心を打たれます。その後、チャーリーも将来に希望が持てるようになり、フランクも生きる意味を見出し共に新しい人生を歩み出します。

洋画「セント・オブ・ウーマン夢の香り」というタイトルですが、女性が鍵となる場面は少なく、女性の香水の香りを言い当てるシーンがいくつかあります。そこからタイトルや副題がついたかどうかはわかりません。洋画「セント・オブ・ウーマン夢の香り」は、盲目の軍人とアルバイトの高校生との心の絆の話がメインの物語です。

主人公フランク・スレード中佐役を演じたアルパチーノは、洋画「セント・オブ・ウーマン夢の香り」を含めて5度もアカデミー賞にノミネートされていましたが、洋画「セント・オブ・ウーマン夢の香り」で初のオスカーを獲得した記念すべき作品として知られています。主人公フランク・スレード中佐役を演じたアルパチーノは、全編にわたって目線を全く動かさないという演技をおこなっていますが、この演技の為にまばたきも極端にしなかったため、失明しかけたとの逸話があります。

洋画「セント・オブ・ウーマン夢の香り」は、タイトルと洋画の内容が合ってないような気がするので日本では印象が異なっています。洋画「セント・オブ・ウーマン夢の香り」は、イタリアの作家ジョヴァンニ・アルピーノの小説をもとにしています。『カッコーの巣の上で』で知られるボー・ゴールドマンが自身の体験も加えて脚本を執筆しています。

1974年に公開されたディーノ・リージ監督作品『女の香り』のリメイクです。いずれにしても原作、リメイク作品を知らなければ、洋画「セント・オブ・ウーマン夢の香り」のストーリーの面白さがわからないかもしれません。アルパチーノのピカ一の演技を見るなら洋画「セント・オブ・ウーマン夢の香り」は絶対に外せません。

洋画「セント・オブ・ウーマン夢の香り」は、何度も見てしまう映画と言えるでしょう。アルパチーノの演技以外にもよく考えられたシーンがたくさんあります。

いかがでしたでしょうか。感動する洋画「セント・オブ・ウーマン夢の香り」は原作、リメイク作品を知ることでより一層楽しめる作品です。「セント・オブ・ウーマン夢の香り」を見た方も見ていない方も原作、リメイク作品を見た後で見直すことをお勧めします！