「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のゲームがあるって知っていた？「Back to the Future: The Game」とは？

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』って？

さて、このゲームを語る前に、まずは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を知らないという人のために「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の面白さについて簡単に説明しましょう。

バック・トゥ・ザ・フューチャーとは、1985年にアメリカで製作されたSF映画です。公開当時、全米ではあまりの映画の面白さに「フューチャー現象」と呼ばれる大ブームで大ヒットし、ついにはアカデミー賞などで数多くの賞を受賞し、続編も制作され「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」などの大ヒット映画作品を世に生みだしていきました。

映画のあらすじ

物語の大方のあらすじは、高校生マーティ・マクフライが、近所でマッドサイエンティストと呼ばれている科学者である親友のエメット・ブラウン博士こと通称ドクの作ったタイムマシン・デロリアンで、過去と未来をさかのぼり、冒険すると言う、タイムトラベルを題材にした映画作品です。

後のSF作品のタイムトラベル映画の基盤を創り、多くの創作のタイムトラベルの在り方を映像化した作品として知られています。

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バック・トゥ・ザ・フューチャー

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3

時を超えた大冒険「Back to the Future: The Game」とは？

あの傑作の続編がゲーム化されていたのです。2012年にアメリカのPCゲーム制作会社「Telltale Games」より配信された本作は、映画シリーズの後日談であり、また新たなる時間をさかのぼる大冒険となっています。

気になるゲームシステムは？

基本は、ゲーム内のエリアやステージなどを調べて、アイテムやヒントなど謎を解いていくアドベンチャーゲーム方式が採用され、映画の世界観をそのままに楽しめる内容となっています。またゲーム内容の難易度は気軽にできる程に設定され、ヒントの閲覧やゲームオーバーなどがなく、ミスによるペナルティなど無く、気軽にバック・トゥ・ザ・フューチャーの世界を楽しめる内容となっています。

そして、映画内で登場した登場人物なども出演し、彼らと彼女らと会話をする事で、的確な答えを見出し、場面に応じて質問の答えを見言い出し、マーティの行動を選択し、物語の内容を変化させていくと言う、映画を下地にした忠実なストーリー展開は、まるで映画を見ているような感覚で楽しめる作品となっています。

さらに、ゲーム内は全編フルCGで演出され、映画に登場した人物の配役のままのボイスで収録され、あのマイケル・J・フォックスもゲスト主演しているなどのフルボイスで制作されました。脚本にはバック・トゥ・ザ・フューチャーの脚本を担当した、映画版の脚本を手掛けたボブ・ゲイルが監修したなど、映画内の音楽を担当したアラン・シルヴェストリの曲など、またゲーム用に作成した曲などを盛り込んだ豪華仕様の作品となっています。

小粋なシリーズリスペクトの演出

バック・トゥ・ザ・フューチャーの映画本編の物語をそのままに演出した本作。シリーズラストの「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」からそのまま繋がる物語として創られ、ゲーム内には映画版の設定などを活かした、小粋な演出が見受けられます。

映画でお馴染みの台詞である「なんたることだ」、「ああ、ヘビーだ」など、また「マクフライ」など忘れずに演出され、バック・トゥ・ザ・フューチャーの小ネタである、時代ごとのヒルバレーに、ビフのマクフライのいじりなど映画版を非常にリスペクトした内容に加え、バック・トゥ・ザ・フューチャーではおなじみのお約束のシーンなど設定され、お馴染みのセリフなど、お馴染みの小道具など、果てはカメラアングルまでに至るまでに、バック・トゥ・ザ・フューチャーの映画そのままの共通シーンを演出しています。

「Back to the Future: The Game」のあらすじ

さてそんなバック・トゥ・ザ・フューチャーの愛に満ちた本作。そのあらすじは見事に映画作品としての物語にまとまり、映画の世界そのままに形作られています。そのあらすじを紹介したいと思います。

物語の始まりは、1986年の5月14日から始まります。ドグとの大冒険を終え、未来へと旅立ったドグを見送り、時が半年ほど過ぎたある日。マーティは奇妙な夢を見てしまいます。それはタイムマシン・デロリアンを創ったあの日。タイムワープに成功したタイムマシン・デロリアンが消えた後、ドグが消えてしまうと、奇妙な夢を見たマーティ。

目を覚ました彼は、ドグの家へと訪れます。街では行方不明とされ、既に死んだものとして故人として扱われていました。街にいくつかの借金をしていたドグの持ち物をセール品として売る事に、抵抗感があったマーティは、かつてのドグの想い出を辿るように、ドグの家を散策します。

でもその中で、かつてタイムマシン・デロリアンのタイムスリップのジオラマ実験をした、時計台のジオラマの中から、タイムサーキットこと次元転移装置などのタイムトラベルの研究ノートが隠されていたのです。それをビフに奪われてしまったマーティは、なんとかそれを取り戻しますが、それと同時に、かつて聞きなれていた衝撃音が響きます。

ガレージを出てみると、そこには…タイムマシン・デロリアンがあったのです。もしやとマーティがタイムマシン・デロリアンを開けてみると、そこには未来へとドグと共に旅だった愛犬アインシュタインとテープレコーダーがあるだけでした。テープレコーダーに録音されたドグの声。「マーティ、私を助けに来てくれ」このSOSが、新たなる時間の旅の始まりでした…

「Back to the Future: The Game」の主な登場人物達の紹介！

本作の作品の登場人物も映画そのままの配役として登場します。

マーティ・マクフライ

まず主人公のマーティ・マクフライは、前作よりも成長した姿で登場します。ドグの居なくなった世界で、かつての冒険が夢の様だったと、平凡な日常を送っている中で、再び冒険の旅へと、時間を巡る事となります。今までの時を超えた世界で学んだ知識や経験などを活かし、新たなる冒険へと挑みます。

ドグ

エメット・ラスロップ・ブラウンことドグ。この物語のもう一人の主人公とも言える彼。本作は彼の過去が明らかにされている等、ドグの青春時代などが描かれていますが、ちょっとした変化が、未来を大きく変えてしまう事となってしまいます。