【宇宙世紀100年の歴史】一年戦争の始まりから終わりを年表で徹底解説!! その②

【宇宙世紀100年の歴史】一年戦争の始まりから終わりを年表で徹底解説!! その②

はじまりから35年以上をむかえ、今なお新作が生まれ続けている『機動戦士ガンダム』シリーズ。現在ではさまざまな設定や世界観を持ったガンダムが数多く存在します。そうして幅広い層から支持を得てきたガンダムシリーズですが、中でもやはり一番人気は、初代から続く『宇宙世紀』シリーズです。さまざまなシリーズを経て、100年以上の物語が描かれてきた宇宙世紀を「もっとよく知りたい!」というアナタのために今回は、これを知ればガンダムが10倍おもしろくなる、宇宙世紀100年の歴史についてご紹介します!

前回までのあらすじ

前回は、全人類に未曾有の被害をもたらし、一年戦争の口火となったジオンの『ブリティッシュ作戦(別名:コロニー落とし)』と、その直後に、連邦軍にかつてない屈辱的な敗北を味あわせた『ルウム戦役』についてご紹介しました。また、ルウム戦役でジオンの捕虜となった『レビル将軍』は、その後の救出作戦により連邦に帰還し「ジオンに兵なし」という演説をおこないます。これにより、ジオンの勝利で早期決着するかと思われた争いは、その後1年間続く大きな戦争へと発展していくのでした。

逆転の切り札『V作戦』始動(宇宙世紀0079 / 2月1日〜4月1日)

V作戦

ルウム戦役にて歴史的大勝をあげたジオンは、モビルスーツの実践での有用性を世界に示しました。そして、勢いそのままに地球への侵略作戦を実行します。これと同時期に、モビルスーツ開発によりジオンに傾いた宇宙戦の形勢を逆転させるため、連邦は新たに『モビルスーツの開発』と『モビルスーツ運用を前提とした新型宇宙戦艦の開発』を計画した『V作戦』を立案します。一方のジオンは第1次〜第3次降下作戦を実行し、地球圏での勢力を拡大していきました。

ジオンが地球での勢力を拡大する中、連邦はRX計画という諜報活動、新兵器開発などの複数の計画を統合し、『V作戦』を始動します。これにより、ガンタンク、ガンキャノン、ガンダムの3つの異なる用途のモビルスーツと、それらの母艦となるホワイトベースの開発が進められます。このとき、連邦のモビルスーツ開発の責任者に、ジオンのザク開発のキーマンとなったミノフスキー博士の弟子である『テム・レイ』が選ばれました。ご存知の方も多いと思いますが、テム・レイは機動戦士ガンダムの主人公『アムロ・レイ』の父親です。

ガンダム大地に立つ(宇宙世紀0079 / 4月1日〜9月18日)

ガンダム大地に立つ

『ジオンのザクに勝てるモビルスーツ』をコンセプトに作られた連邦のモビルスーツには、ザクを圧倒するための武装の開発が不可欠でした。それまでのザクの主な武装は、ザク・マシンガンとザク・バズーカの実弾兵器のみで、それらを凌駕するために連邦が開発したのが、メガ粒子砲と同じ技術をモビルスーツにも携帯できるようにした『エネルギーCAP』という技術でした。後に、この技術によって作られたビームライフルとビームサーベルは、ジオンのモビルスーツを圧倒することになります。同時期に、ガンダムタイプのモビルスーツ第1号となる『プロトタイプガンダム』がロールアウトします。

先に完成を迎えた連邦のホワイトベースが、最終調整を迎えるガンタンク、ガンキャノン、ガンダムを受領するため、地球のからサイド7へと移動中に『シャア・アズナブル』の部隊に捕捉されてしまいます。これにより、連邦はサイド7にてモビルスーツを受け渡すところでジオンによる襲撃を受けます。しかし、たまたまその場に居合わせていたガンダム開発責任者テム・レイの息子『アムロ・レイ』が、ガンダムに搭乗し、その場でザク2機を撃破します。これが、宇宙世紀史上初のモビルスーツ同士の戦闘となりました。その後も一方的にザクを倒すガンダムの姿を見たジオンの兵士たちは、ガンダムを『連邦の白い悪魔』と呼ぶようになります。

ジャブローヘの帰還(宇宙世紀0079 / 9月18日〜10月4日)

ガルマ・ザビ

思わぬ形で連邦のモビルスーツの性能をジオンに示す結果となったホワイトベース一行でしたが、本来の目的を果たすため、ガンダムなどを地球へと輸送することになりました。しかし、このときモビルスーツのパイロットを含めたホワイトベースの正規クルーは、先のジオンの襲撃によって多くが戦死してしまったため、しかたなく一般人をクルーとして迎えることとなりました。アムロもそのひとりです。地球へと向かう過程で、シャアの部隊からの襲撃を受けたホワイトベースは、本来の目的地であるジャブローから大きく外れた、北米大陸へと降下します。そして、そこはまさにジオン勢力圏のど真ん中でした。連邦からの数少ない支援を頼りに、ホワイトベースはジオンの勢力圏からの脱出を試みます。しかし、ホワイトベースと同じく地球へと降下していたシャアの部隊は執拗に彼らを追いかけました。

これには、シャアの『ある思惑』が深く関係しています。シャア・アズナブルとは、もともとジオン公国がまだムンゾ自治共和国だったころ、地球連邦政府に対し自治独立を宣言した議長『ジオン・ズム・ダイクン』の遺児『キャスバル・レム・ダイクン』の仮初めの姿だったのです。そしてシャアは、父ダイクンを殺したザビ家への復讐のためにジオン軍へと入隊していました。その最初の犠牲者となってしまったのが、このときジオン軍北米大陸の司令官だった『ガルマ・ザビ大佐』でした。シャアは、ホワイトベースとガンダムの力を利用して、ガルマに手柄を渡すフリをして、ホワイトベースにガルマを討たせることに成功します。

国民よ立て!悲しみを怒りに変えて(宇宙世紀0079 / 10月4日〜10月6日)

ギレンの演説

ザビ家の人間が戦死したという知らせは、ジオン公国全体の士気を下げることになりました。特に、ガルマを可愛がっていた父デギン・ソド・ザビと、三男ドズル・ザビは、大きなショックを受けました。しかし、野心家で知られる長男ギレン・ザビは、身内の死さえも利用する男でした。ジオン公国の本拠地であるサイド3のズム・シティにて、ガルマの国葬をおこない、これに合わせてギレンは地球と宇宙に住む全ての人々に向けて演説を行います。このときの有名なセリフに「国民よ立て!悲しみを怒りに変えて、立てよ国民!」というものがあります。これにより、ジオン兵の士気は一気に上がり、拳を掲げ「ジーク・ジオン!」と繰り返し高らかに叫びました。この放送を見ていた連邦の兵たちは『自分たちの敵』を再認識するとともに、その存在に恐怖しました。

そして、アムロたちホワイトベース一行は、いよいよ『あの男』と対峙することになります…!

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