【宇宙世紀100年の歴史】一年戦争の始まりから終わりを年表で徹底解説!! その③
はじまりから35年以上をむかえ、今なお新作が生まれ続けている『機動戦士ガンダム』シリーズ。元祖となるファーストガンダムから続く宇宙世紀を舞台にした作品だけでなく、現在ではさまざまな世界観のガンダムが存在します。そんなガンダムシリーズでも不動の人気を誇る宇宙世紀シリーズから「これを知ればガンダムが10倍おもしろくなる!!」宇宙世紀100年の歴史についてご紹介します。
前回までのあらすじ
モビルスーツの開発でジオンに遅れをとっていた連邦は、ついに連邦初のモビルスーツとなる『ガンダム』を生み出しました。ガンダリウム合金を使用した鉄壁の装甲と、エネルギーCAP技術によるビームサーベルとビームライフルの開発で、ガンダムはジオンのザクを圧倒し、まさに『連邦の白い悪魔』という名にふさわしい活躍を見せます。そして、母艦として作られたホワイトベースは、ガンダムを乗せて連邦の本拠地である地球のジャブローへと向かいますが、追撃にきたシャアの部隊の妨害により、ジオンの勢力圏に降下してしまいます。そしてアムロたちはついに、死闘を繰り広げることになる『あの男』と対峙するのでした。
青い巨星との死闘(宇宙世紀0079 / 10月6日〜11月6日)
ここからは徐々に、機動戦士ガンダムの主人公である『アムロ・レイ』の視点を織り交ぜながら、一年戦争を見ていきたいと思います。このときのアムロは、民間人という立場から成り行きで連邦軍に入隊して、ガンダムのパイロットとして何度も戦闘活動をおこなってきました。それにより、精神は不安定な状態になっており、他のクルーたちともすれ違いが起き始めていました。そんな中、ブライトがアムロの進退について話しているところをたまたま耳にしてしまったアムロは、ガンダムを持ち出してホワイトベースを降りることを決意します。
砂漠が広がる中立地帯の『ソドンの街』に降りたアムロはそこで、軍内外から『青い巨星』と呼ばれるジオン軍のエース『ランバ・ラル』と出会います。このときの有名なセリフに、「いい目をしているな」というものがありますが、これは幾多の経験によりアムロの秘めた能力に感づいていたランバ・ラルだからこそ出てきたセリフと言えます。
その後、ホワイトベースへと戻るアムロの後をつけたランバ・ラルは、大気圏内での白兵戦用に開発された『グフ』に乗ってホワイトベースを襲撃します。兵士としての経験では圧倒的に勝るランバ・ラルでしたが、ガンダムの性能とアムロの覚醒し始めていた能力の前に、グフを大破させられてしまいます。しかし、グフを失ってもホワイトベースを撃墜するという任務をまっとうするため、ランバ・ラルは生身でのゲリラ作戦を仕掛けます。もともと軍人ではなかったホワイトベースのクルーたちは、ラル隊の襲撃を前に苦戦を強いられますが、ランバ・ラルにとって思わぬ再会を果たすことで、状況は一変します。
実はランバ・ラルには、生前のジオン・ズム・ダイクンを支えたラル家の長男という一面がありました。そして、ランバ・ラルにとって思わぬ再会の相手というのが、『アルテイシア・ソム・ダイクン』という名を隠してホワイトベースに乗船していた『セイラ・マス』でした。過去に自分が、ザビ家の魔の手から逃そうとしたダイクンの遺児を目の前に「アルテイシア様…!?」と思わず動揺をしたランバ・ラルは、このとき見せた隙により負傷してしまいます。そしてランバ・ラルは「戦いの中で戦いを忘れた」と言い残し、ジオンの兵士としての生き様をアムロに見せつけるように身を投げて戦死するのでした。
このときの逸話に、当時ロールアウトしたばかりのドムがランバ・ラルの部隊に届けられていたら、ホワイトベースを撃墜していたのではないか?というものがあります。
オデッサの激戦(宇宙世紀0079 / 11月6日〜)
連邦軍は、ジオンの地球侵略作戦によって、ある重要な拠点を奪われていました。それが、広大な鉱物資源が眠る『オデッサ』です。オデッサには、地球圏でも最大規模の鉱山地帯と、東ヨーロッパ工業地帯とが一体となっていました。そのため、コロニーを拠点とし資源に乏しかったジオンが連邦と渡り合っていくためには、オデッサの維持が絶対条件でした。逆に言えば連邦は、この戦争のこう着状態を脱するためにオデッサの奪還が不可欠だったのです。
それまで防戦一方であった連邦はレビル将軍の指揮の下、『オデッサ作戦』を立案。これに参加するためホワイトベースもオデッサへと向かいますが、度重なる戦闘で損傷と疲労がピークに達し、ついに大破し着底してしまいます。行動不能となってしまったホワイトベースは、マチルダ隊からの補給を受けざるを得なくなります。その後、新型モビルスーツ『ドム』を操るジオンの『黒い三連星』と交戦。ガイア、オルテガ、マッシュの3人を相手に、アムロは苦戦を強いられますが、そのとき覚醒を始めていたアムロのニュータイプとしての能力によってマッシュが乗るドムを撃破し、勝利をおさめます。
それと同時にレビル将軍ははオデッサ作戦の発動を命じ、圧倒的な物量を持って一気にオデッサの奪還を狙います。しかし、ジオンの指揮官『マ・クベ』にはある秘策がありました。それは連邦内にいたジオンの内通者『エルラン中将』の存在でしたが、ホワイトベース隊の活躍により、エルラン中将が逮捕されると戦局は一気に連邦有利に傾きます。
ガンダムの活躍により黒い三連星が全滅すると、すでに最終防衛線を突破されつつあったジオン軍はついに敗走を始め、残存部隊は宇宙を中心に各地へ退却か降伏を余儀なくされました。この際に『マ・クベ』を含む一部の司令官は南極条約で禁止された核兵器を使用しました。しかし、マ・クベが発射した核ミサイルは、覚醒したアムロの能力もあってガンダムに撃墜され、マ・クベはそのまま宇宙へと脱出します。このとき、マ・クベは自分が宇宙へ送った資源を考慮して「ジオンはあと10年は戦える」というセリフを残しています。
このときマ・クベは、その後わずか2ヶ月後にジオンが事実上の敗北をするとは夢にも思っていなかったのでしょう。
次回はいよいよジャブローの戦いです。短期間で覚醒を始めるアムロに、シャアはどのように対峙するのでしょうか。
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