【株式投資の教科書】意外と利益が大きい「ノーベル賞関連銘柄」への投資方法

【株式投資の教科書】意外と利益が大きい「ノーベル賞関連銘柄」への投資方法

株式投資を始めたい人や初心者の方だけではなく、株式に興味はあるけど何も知らない、何もわからない人でもわかるように、株式の仕組みや言葉を紹介します。今回は、勝率が高く、時には大幅高やストップ高まで狙える「ノーベル賞関連銘柄への投資」について紹介します。

「ノーベル賞関連銘柄」ってなに?

ノーベル賞関連銘柄とは、ノーベル賞の受賞候補者が研究している分野に関わった事業を展開している株式銘柄のことです。ちなみに造語であり、正式な名称ではありません。

なぜ、このノーベル賞関連銘柄が注目されているのかというと、実際に候補者がノーベル賞を受賞した場合、該当するノーベル賞関連銘柄が注目されることにより出来高が増え、株価が上がる傾向があるためです。

そのためノーベル賞を受賞できそうな研究者をピックアップして、関連する株式銘柄の株をノーベル賞発表前に取得し、ノーベル賞が発表後に売却するという投資方法があります。もしノーベル賞を受賞した研究者が、取得した株式の事業に関連していた場合、株価が上がることはよくあります。

ではどれくらい効果があるのか、ノーベル賞関連銘柄の株価の変動例を紹介します。

2016年のノーベル賞関連銘柄の例

本記事では「ノーベル生理学・医学賞」の例を紹介します。

  • 受賞候補者
  • 小川 誠二 氏
    • 7751 キヤノン、6501 日立製作所
  • 竹市 雅俊 氏
    • 4974 タカラバイオ、3386 コスモ・バイオ
  • 大隅 良典 氏
    • 3386 コスモバイオ、4557 医学生物学研究所、4974 タカラバイオ
  • 森 和俊 氏
    • 4272 日本化薬、4503 アステラス製薬
  • 坂口 志文 氏
    • 4151 協和発酵キリン、4557 医学生物学研究所
  • 本庶 佑 氏
    • 4528 小野薬品工業、4519 中外製薬

この中で、有力と言われたのが、「坂口 志文 氏」と「本庶 佑 氏」です。しかし、2016年のノーベル生理学・医学賞を受賞したのは、「大隈 良典 氏」でした。では、この3人の関連する株式銘柄の株価の変動を見ていきましょう。

有力候補と思われていた株式銘柄

大企業、準大手

協和発酵キリン(4151)は、ノーベル賞発表1ヶ月前の9月ごろから株価が上がり出し、10月にノーベル賞発表後、株価が微減しています。

協和発酵キリン(4151)

小野薬品工業(4528)は、ノーベル賞発表1ヶ月前の9月ごろから株価が上がり出し、10月にノーベル賞発表後、株価が微減しています。

小野薬品工業(4528)

中外製薬(4519)は、ノーベル賞発表2ヶ月前の8月ごろから株価が上がり出し、10月にノーベル賞発表後、株価が微減しています。

中外製薬(4519)

中小企業

医学生物学研究所(4557)は、実際にノーベル賞を受賞した「大隈 良典 氏」の研究に関連した銘柄でもあるので、後述します。

医学生物学研究所(4557)

有力ではないが候補株式銘柄で、ノーベル賞を受賞した株式銘柄

大企業、準大手

タカラバイオ(4974)は、ノーベル賞発表前の6月ごろから株価が上がり出し、10月にノーベル賞発表日、かなりの出来高を伴い株価は上昇、その後株価は下がりました。

タカラバイオ(4974)

中小企業

コスモ・バイオ(3386)は、ノーベル賞発表前の7月ごろから株価が上がり出し、10月にノーベル賞発日はストップ高、その後株価は下がりました。

コスモ・バイオ(3386)

医学生物学研究所(4557)は、ノーベル賞発表前の7月ごろから株価が上がり出し、10月にノーベル賞発日はストップ高、その後株価は下がりました。

医学生物学研究所(4557)

ノーベル賞関連銘柄の考察

ノーベル賞の受賞者発表後、該当したノーベル賞関連銘柄

ノーベル賞の受賞者発表後、見事に該当したノーベル賞関連銘柄の考察をします。

中小企業への影響はかなり大きく、ノーベル賞の受賞が確定した場合、株価がストップ高まで上がるケースが何件か見受けられました。大手企業の場合も、出来高は増え株価も上昇しますが、ストップ高まで上がるほど大きな影響はありませんでした。

結局大手企業は、新しい分野の研究を大手企業自身で進めることができるうえ、さらに他事業もあるため、影響がそこまで大きくないと言えるでしょう。

それに比べ中小企業は、研究した成果や結果そしてその知見を「大企業に売却できる」もしくは、「知見ごと大企業が中小企業の買収する」など、様々な影響が生じると考えることができます。そのため、影響が大きく、株価が変動しやすいと言えるでしょう。

また、全体的にノーベル賞発表後、数営業日が経過すると全体的に微減する共通点もありますので、発表後上がった時が株式売却のタイミングと言えるでしょう。

ノーベル賞の受賞者発表後、該当しなかったノーベル賞関連銘柄

ノーベル賞の受賞者発表後、該当しなかったノーベル賞関連銘柄の考察をします。

発表後は全体的に微減する共通点もあるので、発表後上がった時が株式売却のタイミングと言えるでしょう。そもそも期待で株価が上がっていることが多いため、該当しなかった場合はすぐに売却してしまうことをオススメします。

まとめ

  • ノーベル賞関連銘柄とは、ノーベル賞の受賞候補者が研究している分野に関わった事業を展開している株式銘柄
  • 候補者がノーベル賞を受賞した場合、該当するノーベル賞関連銘柄が注目されることにより出来高が増え、株価が上がる傾向がある
  • ノーベル賞の受賞者に該当したノーベル賞関連銘柄
    • 大手企業の場合、影響がそこまで大きくない(発表前は期待で上がり、発表後はちょい上がりからの微減する傾向がある)
    • 中小企業の場合、研究した成果や結果そしてその知見を「大企業に売却できる」もしくは、「知見ごと大企業が中小企業の買収する」など、影響が大きく、株価が変動しやすい
  • ノーベル賞の受賞者に該当したノーベル賞関連銘柄は、大手企業の場合影響がそこまで大きくない(発表前は期待で上がり、発表後はちょい上がりからの微減する傾向がある)
  • ノーベル賞の受賞者に該当しなかったノーベル賞関連銘柄は、長期で保有するつもりがなければ、すぐに売却してしまって問題ない

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