【株 初心者必見!】ゴールデンクロスを利用するのはもう古い?
株取引を始めるとき、利益をあげるために、様々なサイトや本を参考にしたり、セミナーに参加するのではないでしょうか。勉強をするうえで最低限の知識を学ぶことは悪くないことですが、8割の人が損をするのが株取引になります。教科書の知識だけでは利益をあげることは難しいのが現実です。
では株取引で利益をあげる人は、教科書で得られる知識以外にどのような知識をもっているのでしょうか。ここでは買いシグナルや売りシグナルとして利用される「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」について、どのように捉えるべきなのかを紹介します。
ゴールデンクロス・デッドクロスとは
ゴールデンクロスとは、短期の移動平均線が、長期の移動平均線を下から上に抜ける(クロスする)現象のことを言います。逆にデッドクロスとは、短期の移動平均線が、長期の移動平均線を上から下に抜ける(クロスする)現象のことを言います。
一般的に短期の移動平均線は25日、長期の移動平均線は75日を利用することが多いですが、13週移動平均線と26週移動平均線など短期と長期の移動平均線であればなんでも利用することができます。
ゴールデンクロスとデッドクロスを教科書ではこう説明している
多くの教科書は、ゴールデンクロスは一般的に買いシグナル、デッドクロスは売りシグナルとして紹介しています。そのため、ゴールデンクロスになったら株価が上がりやすい、逆にデッドクロスになったら株価が下がりやすいと書かれていることが多くあります。
- 教科書で紹介されている内容
- ゴールデンクロスは買いシグナルのため、株価が上がりやすい
- デッドクロスは売りシグナルのため、株価が下がりやすい
教科書の判断基準は正しいのか
答えは「正しくない」です。
なぜ正しくないのか。一昔前まではかなりの高確率でゴールデンクロスは買い、デッドクロスは売りとして立ち振る舞えば問題はありませんでした。しかし、ITが発達した昨今は情報収集手段が増え、ゴールデンクロス・デッドクロスしそうな銘柄の情報を容易に取得することができるようになり、誰もがゴールデンクロス・デッドクロスを指標に投資できる時代となってしまいました。
そのため、ゴールデンクロスする前に株式を購入したり、デッドクロスする前に株式を売却(空売り)することで、ゴールデンクロス・デッドクロスした後は利益確定してしまう投資家が非常に増えてしまいました。つまり、仕込み(株式購入・空売り)のタイミングと利益確定のタイミングが一昔前より早くなってしまってしまいました。
このように、ゴールデンクロスしてもすぐに利益確定され株価が押し戻される、デッドクロスしてもすぐに利益確定され株価が上がってしまう、という事象が多々生じる時代になりました。このようにゴールデンクロス・デッドクロス後に期待通り株価が変動しない事を「ダマシ」と言います。
「ダマシ」を見抜く方法!
もちろん「ダマシ」ではなく、ゴールデンクロス後に株価が上がるようなケースもたくさんあります。ではどのようにして見抜くのか。
基本的に株価が上がったり、下がったりするのには理由があります。良いIRや悪いIRが発表があったり、テクニカル分析で買いシグナル・売りシグナルがでたり、ファンダメンタルズ分析で良い解析結果や悪い解析結果がでたり、大概この3つのどれかに該当します。
ゴールデンクロス・デッドクロスというのはテクニカル分析による指標です。しかし前述したように、仕込みと利益確定のタイミングが早くなったため、非常に弱い指標と言えるでしょう。そのため『他に株価が上がる理由・下がる理由』があることが多いです。
例えば、良いIRが発表され今後業績がよくなることが見込める場合、ゴールデンクロスをきっかけに上昇トレンドとなるように、「ゴールデンクロス+良いIR」といった『他に株価が上がる理由』があると「ダマシ」になる可能性は非常に低いといえるでしょう。
ゴールデンクロス・デッドクロス以外になにか、株価に影響する『他に株価が上がる理由・下がる理由』があることを見極めることで、「ダマシ」では無いかを判断すればよいでしょう。
- ゴールデンクロス・デッドクロスの対応方法!
- ゴールデンクロス・デッドクロス以外に株価に影響する『他に株価が上がる理由・下がる理由』がある場合、中・長期投資として株式・売り建玉を保有する
- ある程度の大きな利益を目標に投資を行う
- ゴールデンクロス・デッドクロス以外に株価に影響する『他に株価が上がる理由・下がる理由』がない場合、「ダマシ」である可能性が高いので短期投資として早めの利確を徹底する
- 大きな利益より、安定した投資を優先する
ゴールデンクロス・デッドクロスする株式銘柄はたくさんある
ゴールデンクロス・デッドクロスする株式銘柄はたくさんあります。『他に株価が上がる理由・下がる理由』があっても、小さくより安定した勝ちを積み重ねようとする投資家は非常に多くいます。そのため、大きな利益を狙わない限り、『他に株価が上がる理由・下がる理由』があってもなくても、短期投資に徹底して小さな価値を積み重ねても全く問題ありません。自分にあったスタイルで投資を行うことをオススメします。
株取引で利益をあげる人の『ゴールデンクロス・デッドクロス』の考え方
まとめとして、利益をあげる人の動向をまとめました。利益をあげる人の中でも様々なスタイルがあると思いますが、ゴールデンクロス・デッドクロスに関わる共通したルールは以下になります。
- ゴールデンクロスとは、短期の移動平均線が、長期の移動平均線を下から上に抜ける(クロスする)現象のこと
- デッドクロスとは、短期の移動平均線が、長期の移動平均線を上から下に抜ける(クロスする)現象のこと
- ゴールデンクロス・デッドクロスする株式銘柄の情報収集が容易になったことで、「ダマシ」が増えた
- 『他に株価が上がる理由・下がる理由』がある場合はトレンドが変わる可能性があるので長期投資
- 『他に株価が上がる理由・下がる理由』がない場合はダマシの可能性が高いので短期投資
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