【株 初心者必見!】株価のピークと業績のピークは異なる!!
株取引を始めるとき、利益をあげるために、様々なサイトや本を参考にしたり、セミナーに参加するのではないでしょうか。勉強をするうえで最低限の知識を学ぶことは悪くないことですが、8割の人が損をするのが株取引になります。教科書の知識だけでは利益をあげることは難しいのが現実です。
では株取引で利益をあげる人は、教科書で得られる知識以外にどのような知識をもっているのでしょうか。ここでは株価と業績の変動の関係について、どのように捉えるべきかを紹介します。
「株価と業績の変動の関係」について、教科書ではこう説明している
「株価の変動」とは、文字通り株価が変動することです。「業績の変動」も、文字通り業績が変動することです。業績が上がれば株価も上がりやすく、業績が下がれば株価も下がりやすい傾向があります。
そのため多くの教科書には、株価が上がるためには業績も上がる必要がある、つまり株価と業績は連動している、と紹介されていることが多くあります。
教科書の答えは正しいのか
答えは「正しいが、重要な情報が抜けている」です。
どんな重要な情報が抜けているのか。それは「株価と業績が変動するタイミングが異なるということ」です。ではどのように異なるのでしょうか。
株価には先見性がある!
投資家は株価の変動をどのように予測するのか。
投資家は企業の売上や利益が今後どのように変動するのかを予想します。もし売上や利益ががさらに成長すると予想できた場合、将来の売上や利益での適正株価を計算し、現時点での株価と比較し、割安か割高かを判断します。
もし現時点での株価が割安と判断できる場合、投資家は企業の株式を購入(投資)するため、株価が上昇します。
このように投資家は将来の売上や利益を予想し株式投資を行うため、実際に業績が上がる前に株価が上ってしまう傾向があります。つまり株価には先見性があり、株価が上昇しピークを迎えるタイミングより後で、業績が上昇しピークを迎えることが多くあります。
業績のピークの罠!
大事なのは企業の成長
「業績が過去最高」といったようなキーワードを聞いてしまうと、株式投資の初心者は株式購入のタイミングと思ってしまうのではないでしょうか。
しかしこれは大間違いです。大事なのは「これから企業の売上や利益がさらに伸びるのか」ということ。
企業がまだまだ成長中で「業績が来年さらに良くなる(過去最高を塗り替える)」のであれば、株式を購入してもよいでしょう。しかし、企業の成長が鈍化もしくは止まってしまう場合、その年の業績がピークということになってしまう可能性があります。この場合は要注意です。
これ以上企業の成長が見込めない場合、利益を上げている投資家は早々に株式を売り抜けます。さらに大口投資家や機関投資家は、空売りを仕掛け株価を意図的に下げ、株式投資の初心者の不安を煽ることで売りが売りを呼び、業績がピークでも株価がナイアガラのように株価が下がる可能性もあります。
業績がピークだったことを分析すると…
業績がピークだったかどうかは、後から振り返らないとわかりませんが、業績がピークということはその後に業績が悪くなることになります。もちろん投資家は業績が悪くなることを予想しているわけなので、すでに株式を売却している優れた投資家は多くいるはずです。そのため、業績がピークの時に株価はすでに下がり始めていることでしょう。
何が言いたいかというと、業績がピークだったとわかった時にはすでに株価はかなり下落している可能性が高いということです。つまり「業績が過去最高」といったような時に、企業の成長を考慮しないで株式を購入してしまうと、その後すぐに株価が下落し大きな含み損を抱えてしまうことが多くあります。
株価の変動と業績の変動は、連動はもちろんしているのですが、ピークのタイミングが大きく異なることをよく理解する必要があります。実際に株価と業績の変動の流れは次のようになります。
- 企業の売上や利益(業績)が上昇する(企業の成長する)ことを投資家が予想
- 企業の株価が上がり始める
- 実際に企業の売上や利益(業績)が上昇する
- 企業の売上や利益の上昇(業績)の鈍化 or 停滞することを投資家が予想
- 株価のピークになり、これ以降株式を購入してはいけない
- 企業の株価が横ばい or 下がり始める
- 実際に企業の売上や利益(業績)がピークを迎える
- 業績のピークになり、すでに株価は下がり始めている
- 企業の株価が適正価格以下まで下落する(急降下する)
株取引で利益をあげる人の『PBR』の考え方
まとめとして、利益をあげる人の動向をまとめました。利益をあげる人の中でも様々なスタイルがあると思いますが、「株価と業績のピーク」に関わる共通したルールや考え方は以下になります。
- 株価と業績は連動しているが、変動するタイミングが異なる
- 株価は先見性があるため、業績より先に変動し、後から業績が変動する
- 業績がピークの時、すでに株価が下がり始めている
- 売上や利益が将来さらに伸びる可能性がある場合、株価は上昇しやすい
- たとえ業績が過去最高に良かったとしても、売上や利益の成長が見込めない場合、株価が下落する可能性が高い
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