【グラン・トリノ】感動する洋画人気投票ランキング！どの作品が一番感動するのか！

洋画「グラン・トリノ」は、クリント・イーストウッドファンなら絶対に見ておきたい洋画です。洋画「グラン・トリノ」は、クリント・イーストウッドの俳優としての最後となる作品だけあって、演技も素晴らしく、誰もが見終わった後に胸を打たれます。人種を超えて何もかもがボーダーレスの時代へと変わっていく儚い気持ちにもなります。また、評価も高く、興行もよかったため、アカデミーの作品賞にもノミネートされました。今回は感動する洋画「グラン・トリノ」の魅力や見どころについて紹介します！

また、BatQue（バトクエ）では、感動する洋画のアンケートを実施していますので皆さんもぜひ教えてください♪

洋画「グラン・トリノ」は、クリント・イーストウッドの俳優最後の作品とだけあって、多くの人が見て、感動した作品です。

クリント・イーストウッドが、その風貌やイメージとぴったりの頑固で融通の利かない主人公ウォルト・コワルスキーを見事に演じています。嫌いな東洋人の日本車、モン族の家族やその親族、ギャングの多い今や荒廃してしまったデトロイトの街で、白人は堅物のコワルスキーしかいなくなっていました。

古きよきアメリカを思わせるように、芝刈りを行い国旗を掲げて余生を送るコワルスキーは、フォードの元工場組立工で朝鮮戦争で戦った帰還兵です。隣家のモン族のタオ、姉のスー、その家族などと関わるうちに、最初は全くお互いに理解できない存在でしたが、ギャングから守る勇敢なコワルスキーに対してモン族も心を開いていきます。

特にタオには、コワルスキー自身の息子にはない素直な心があり、教えたことや仕事を次々とこなし成長していきます。死が迫ったコワルスキーのギャングとの対決や複雑な感情はタオにはまだ理解できない部分がありましたが、やがて物語は衝撃的な結末を迎えます。

「グラン・トリノ」という日本ではあまりなじみのない72年型フォード車がタイトルとなった洋画「グラン・トリノ」。異民族との関わりの難しさや古きよきアメリカで過ごす堅物で人を寄せ付けない老人が、移民との触れ合いにより少しずつ心を通わせていく点に感動させられます。

人を殺したこともあるコワルスキーとまだこれからの将来のあるタオ。正義を正当化するための銃や暴力、暴行などもあり深く考えさせられるシーンがたくさんあることも洋画「グラン・トリノ」の魅力です。

結局、愛車グラン・トリノを譲ったのは、年寄りが嫌いだった自分の息子たちではなく、異民族のタオでした。タオはギャングにグラン・トリノを盗むようにそそのかされましたが、最後は予想外にも手にすることができました。

コワルスキーは、余命わずかだとわかっていたために、ギャングに丸腰で立ち向かいました。丸腰のコワルスキーを射殺したギャングは逮捕されましたが、タオは、グラン・トリノと共に、短い間だったけれど自分の父、そして、親友でもあったコワルスキーのことを思い出しながら力強く未来に向かって走ります。

洋画「グラン・トリノ」は、『ダーティー・ハリー』や『許されざる者』、『ミリオンダラー・ベイビー』などを見てきた方には少し寂しい作品にはなっていますが、クリント・イーストウッドの俳優としての集大成ともいえる洋画です。

洋画「グラン・トリノ」の印象に残るシーンは、隣に住むモン族とコワルスキーとのやじの飛ばしあい、手で銃のマネをしてギャングを威嚇するコワルスキー、パーティーで和むタオの家族と堅物のコワルスキー、いよいよギャングに対決する直前のコワルスキーとタオの会話のシーンなどです。

タオが人を殺したらどうなるかを聞いたシーンでは、｢人を殺したらどういう気分かだと？最悪だ。今でも俺は殺した相手の顔を毎晩夢に見る。そんな思いをお前には味わわせたくない。お前は来るな。俺が決着をつける｣とあります。タオも姉のスーも心に傷を負ってしまいましたが、コワルスキーが命をかけて憎しみで人を殺すような愚かな復讐を止めさせることができました。

洋画「グラン・トリノ」は、現代社会の様々な問題がそのまま取り上げられますが、問題を残したまま終わっています。コワルスキーも死ぬ必要はなかったかもしれません。彼らなりに結論を出して終わっている、と考えたほうがいいでしょう。それでも次世代や将来のある若者には何かを学んで欲しい、というクリント・イーストウッドの強い思いが伝わってきます。それが洋画「グラン・トリノ」の最大の魅力でもあり、グラン・トリノという名車に凝縮されています。

名車グラン・トリノは、1970年代前半に販売されたフォード・トリノの一種です。日本車が台頭したデトロイトの街で走らせるわけでもなく、整備して大切に車庫に仕舞っていた愛車グラン・トリノがとても印象に残ります。

洋画「グラン・トリノ」の最後のシーンでもまるで友人でもあり、父親のようでもあったコワルスキーの思い出を振り返るかのように、海岸線をタオがグラン・トリノで走らせています。

いかがでしたでしょうか。感動する洋画「グラン・トリノ」は、現代の社会的な問題を取り上げている作品です。問題は解決しないまま終わりますが、その終わり方が見てる人をしっかりと考えさせるような終わり方となっています。まだ見ていない方はぜひご覧になってください！