今一番人気の野球漫画「ダイヤのA」の魅力!歴代野球漫画の人気投票も!
今一番アツイ野球漫画といえば、もちろん『ダイヤのA(ダイヤのエース)』!
野球漫画といえば、40年前はドカベン、30年前はタッチ、20年前はMAJORなど時代時代で名作が生まれました。ここで一つ質問です!
各時代で輝いた「野球漫画」で一番面白いのは?のアンケート
巨人の星
キャプテン
ドカベン
タッチ
Major
ダイヤのA
ここ10年は野球漫画の数は多くありますが、ドカベンやMAJORなどの次々に現れてくる強敵を倒していく王道野球漫画とは、少し違った視点で描かれたものが多い中で、一際王道の野球漫画を描いているのが『ダイヤのA』です。
『ダイヤのA』はどんな漫画なのか?
一言でいうなら『スラムダンクの野球版』です。
漫画の王道とも言える設定、熱血野球バカの主人公『沢村 栄純』。沢村 栄純のポジションはピッチャーですが、持ち球はストレート一本という筋金入りのバカでまっすぐな漢。また仲間思いのため周囲からの信頼は厚く、いつも沢村 栄純の周りには人が集まり笑顔が生まれます。非凡な才能を持ちながらも天才とまではいかず、努力(努力する天才)と強い精神力(負けず嫌い)で壁を乗り越えていきます。野球の実力に関しては指導者に野球を教わった経験がなく、独学(というか自由に)で野球をやってきたため、ほとんど素人の状態で高校(青道高校)に入学します。
そんな沢村 栄純は、高校で永遠のライバルとなる超高校級『降谷 暁』と出会います。
降谷 暁も実は野球経験は浅いのですが、才能はずば抜けており、投げれば高校1年ながら151キロの豪速球、打てばバックスクリーンに飛び込む打球を放つ、まさに10年に1度の才能を持っています。そして降谷 暁も負けず嫌い(笑)。沢村 栄純と降谷 暁は最後まで自主練習を続けたり、いつも何かを競い合うライバル関係になりますが、周りから見れば沢村 栄純と降谷 暁の才能の差は歴然で、降谷 暁には敵うはずがないと思われています。
しかし、沢村 栄純はそんな大きな壁があっても常に前を向いて、エースになるため努力し続けます。周囲の仲間だけでなくライバル降谷 暁もそんな沢村 栄純に影響され、変化し成長していきます。そうまるで、スラムダンクの桜木 花道と流川 楓の関係のように見ていて何か微笑ましいライバル関係なのです。
そしてスラムダンクのと同様に、登場する先輩たちがこれまたかっこいい。
沢村 栄純が青道高校にくるきっかけを与えた捕手『御幸 一也(2年生)』。
ヒョンなことで沢村 栄純と御幸 一也は一打者へのたった11球だけバッテリーを組みます。その時、沢村 栄純の人生は変わります。投球時の指の感触が、ミットの音が、マウンドが、心臓の鼓動が忘れることができず、「もう一度、あのミットに投げ込みたい...。」という思いが頭の中から離れなくなります。そして沢村 栄純は地元の仲間に別れを告げ、御幸 一也を追って青道高校に入学を決意します。それほど影響を与えた御幸 一也はやはり野球の実力も超一流。1年生(当時)ながらもレギュラーを掴み、雑誌に取り上げられるほど。性格はというと、投手が輝くためならなんでもするという性格で、周りからは捻くれ者扱いをうけ友達は少ない(笑)。それでもチームへ与える影響力は絶大で、いつも冷静にダイヤモンドの扇として活躍します。
常に背中(プレイ)でチームを引っ張るキャプテン『結城 哲也(3年生)』。
結城 哲也は沢村 栄純が入学した時の4番ファーストでキャプテンとして、プロ注目の実力でチームを引っ張っていました。しかし結城 哲也の入学当時は、同年代の仲間で有望なのは『滝川 クリス 優』のみと揶揄されるくらい「不作の年」で、結城 哲也当人もは1年生時は体も小さく守備も下手で有望視されていませんでした。期待されていなかった中、1日500スイングの課題を自ら掲げ、黙々と練習を重ねる姿で同世代のチームメイトたちを導くことで世代が成長し、3年時には甲子園を狙える黄金の野手陣が揃います。結城 哲也は人一倍苦労した遅咲きの天才なのです。ただ結城 哲也自身は当たり前のことをしてきただけと自分の功績をあまりわかっていないほどの天然で、大好きな将棋は御幸 一也に相手にされず、バカのシンボル沢村 栄純に軽くあしらわれても、将棋が弱いということに気づきません(笑)。そんな結城 哲也ですが、バッターボックスに立てば人並み外れた勝負強さを持ち、本能で何をすべきか判断ができるのか状況に最適なバッティングをします。また巧打と剛打を兼ね備えており、対戦相手に「次元の違い」を見せつけます。そんなキャプテン結城 哲也の最後の夏の大会で見せた涙は本当に感動します。
故障に泣いた御幸 一也が尊敬する天才捕手『滝川 クリス 優(3年生)』。
滝川 クリス 優は入学当初は、中学時代に関東No1捕手と呼ばれた実力を見せつけ、不作の年の世代で別格の存在感を見せつけます。しかし、レギュラーとして迎える2年生の夏の大会前に、全治1年間の怪我をしてしまい2年生の夏どころか、高校の最後の夏の大会に間に合わないことが判明します。自分の代わりに御幸 一也が活躍する姿を見るにつれ、滝川 クリス 優は目の輝きを失っていきますが、失意の中でも3年生の夏の大会を諦めず、元プロ野球選手の父と二人でリハビリを続けていました。リハビリ生活のため部活は早上がりを余儀なくされ、遅くまで練習している下級生からは理解を得られないこともしばしば。そんな時に沢村栄純の世話役をすることになり、滝川 クリス 優の過去を理解していない沢村 栄純も例外ではなく、最初は互いの本質を全く知らずに激しくぶつかってしまいました。
しかし、沢村 栄純が滝川 クリス 優の過去を理解した後は、沢村 栄純が全面的に歩み寄り(むしろストーカー)、滝川 クリス 優も何事にも前向きな沢村 栄純に影響されて目の輝きを取り戻していきます。野球知識が豊富な滝川 クリス 優は沢村 栄純に知識を与え、良い師弟関係を築くことになります。故障を抱えながらも最後までレギュラーになることを諦めず戦い抜く姿はかっこいいとしか言いようがありません。
さて、このままかっこいい登場人物を紹介し続けたいのですが、まだまだたくさんいるので、では実際にどのようにアツイ漫画なのか具体例を紹介しましょう。
ダイヤのAの良さが凝縮された物語の冒頭を紹介します!
登場人物ばかり紹介しましたが、ダイヤのAの本当に面白いのはチーム仲間との関わりにあります。最初は認め合わなくても、お互い努力し一緒のご飯を食べるにつれ、お互いのことを理解し、己のすべてをかけた誇り高き球児であることを認め合い、一丸となり大会に挑むその仲間との切磋琢磨する様子が本当にアツく感動できます。
そんなダイヤのAが凝縮されていると言える、物語の冒頭を紹介し少しでもダイヤのAの魅力が伝わればと思います。
中学時代は廃校になる赤城中で、エースとして大会に臨むも沢村 栄純の暴投で1回戦敗退が決まるところから話が始まります。最後の試合が終了した後、相手チームに仲間のことをバカにされた沢村 栄純は、仲間のため相手に闘魂注入(ビンタ)をします。この事件がきっかけで地元高校の推薦入試ができなくなり、頭が超悪い沢村 栄純は受験で行ける高校がなくなってしまいます。しかし、最後の試合をたまたま見に来ていた東京の名門青道高校のスカウト高島 礼により、沢村 栄純の素質が認められスポーツ推薦での入学のお誘いがきます。
千載一遇のチャンスであるのですが、当の本人はどうしても地元の仲間と野球がしたく、地元の高校へ進学を希望します。そんな中、青道高校スカウトの高島 礼は「一度、『本場の野球』を見てみたら?」と赤城中の野球をあえてバカにした発言をすることで、沢村 栄純を挑発します。逆上した沢村 栄純はまんまと高島 礼の策略にはまり、東京の青道高校の野球部を見学しにいきます。
そこにいたのが、天才捕手『御幸 一也』です。練習場にはプロ注目の怪物打者『東 清国』がおり、東 清国の仲間をバカにするような態度に腹を立てた沢村 栄純は喧嘩をふっかけます。高島 礼の計らいもあり、東 清国と沢村 栄純は勝負することになり、天才捕手の御幸 一也とバッテリーを組むことになります。そうです、この東 清国との勝負が、この御幸 一也との出会いが、沢村 栄純の未来を変えてしまいます。
勝負は、最初は東 清国の迫力に圧倒されながらも、御幸 一也の巧みなリードで追い込みます。追い込むまでの10球の間で、沢村 栄純はいままでに経験をしたことがない野球のレベルの高さに鼓動が鳴り止みませんでした。超高校級の強敵、そして超高校級のキャッチング(ミットの音)。全てにおいて次元の違う環境により、たった10球を投げるだけで成長を実感できる、次のレベルに行けると思えてしまうこの瞬間に、沢村 栄純は心を奪われつつありました。
それを見逃さなかった御幸 一也は最後の1球のリードを大胆に『漢の勝負(ど真ん中のストレート)』を要求します。このリードに沢村 栄純はさらに激しい鼓動になり、自分の限界を超えた力で、全身全霊の力を込めたストレートを御幸 一也のミットに投げ込みます。結果は今までに聞いたことのないミットの音とともにストラックアウト。いつの間にか中学の仲間のレベルに合わせてしまっていた自分の制御が解き放たれた瞬間でした。
東京での出来事が忘れられない沢村 栄純は、「中学の仲間と野球がしたい」という仲間への思いとと「もう一度、あのミットに投げ込みたい...。」という自分のエゴとで、悩むことになってしまいます。祖父の沢村 栄徳の近所自慢から、中学の仲間はスカウトの話を知ってしまうのですが、「さすが栄ちゃん(沢村)!おめでとう!」と祝ってくれます。今までの沢村 栄純であれば、「ばかやろう、俺はお前たちと一緒に野球がしたいんだ」と言い返すのですが、「もう一度、あのミットに投げ込みたい...。」という思いが頭をよぎり、言い返せません。さらに地元の仲間は「栄ちゃんの頭で行ける高校は他にないよ」と後押しまでしてくれます。たしかに実際になさそうではありますが(笑)。
沢村 栄純の悩みに決着をつけたのが沢村家伝統の闘魂注入でした。自分の素直な気持ちに従うことを決意し、青道高校の入学を決めました。中学の仲間にはその際にお詫びと気合をもらうため、沢村 栄純は友達全員の家を回り闘魂注入をしてもらいます。
そして旅立ちのとき。見送りに来てくれた中学の仲間に囲まれた沢村 栄純。最後の別れの瞬間、仲間たちの目には涙が溢れ出し、沢村への思いを語り出します。「エラーしてもいつも悪い顔を一つもせず、逆にマウンドから励ましてくれてありがとう」、「本当は高校でもずっと栄ちゃんと一緒に野球がしたかった」、「俺たちにとっては、イチローや松井よりも、栄ちゃんの方がヒーローだった」、「がんばれ、俺たちのヒーロー!」…。
仲間の本音を聞いた沢村 栄純は、青道高校への進学を一瞬後悔しますが、仲間の思いを裏切るわけにはいかないと、心を切り替え旅立っていきます。
ここまでが冒頭の話です。仲間との繋がり、迫力のある真剣勝負、そして球児の成長を描いた感動と興奮をあたえてくれる漫画です。少しでもダイヤのAのよさが伝わっていればと思います。
もっと、もっと、『ダイヤのA』を紹介したいですが、、
もっともっとかっこいい登場人物、感動するエピソードを紹介したいですが、ウィキペディアばりの量になってしまうので、今回はここまでにします。また気が向いたらPart2で紹介するかもです(笑)。
ぜひ『ダイヤのA』を一度読んでみてください♪
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各時代で輝いた「野球漫画」で一番面白いのは?のアンケート
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