【マイ・ブルーベリー・ナイツ】感動する洋画人気投票ランキング！どの作品が一番感動するのか！

洋画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」は、2007年に制作された香港のウォン・カーウァイ監督の作品です。

おしゃれなカフェのオーナーであるジェレミーはジュード・ロウ、ブルーベリーパイに魅せられて通い詰めた、傷心のエリザベスはノラ・ジョーンズが演じています。おしゃれな映像、心にぐっとくる音楽は評価が高く、第60回カンヌ国際映画祭のオープニング作品としても上映されています。女性によくある気まぐれな傷心旅行の後に始まる、ブルーベリーパイのような甘酸っぱい新しい恋を描いた作品です。

今回は、そんな甘酸っぱい恋愛を描いた洋画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」の魅力や見どころについてご紹介します。

また、BatQue（バトクエ）では、感動する洋画のアンケートを実施していますので皆さんもぜひ教えてください♪

映画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」は、香港では有名な作品「2046」などを手掛けたウォン・カーウァイが監督を務めた2作目の作品です。

舞台はアメリカニューヨークのおしゃれなカフェから始まります。失恋したエリザベス(ノラ・ジョーンズ)は深夜のカフェで食べるブルーベリー・パイで一日を終えるのを日課にしていた。カフェのオーナーであるジェレミー(ジュード・ロウ)に慰められつつ、距離感が近づいて行く中、エリザベスは昔の恋人を忘れることができす、まるで猫のように気まぐれに突然自分探しの傷心旅行に出かけます。

メンフィスにたどり着いたエリザベスは、別れた妻への想いを断ち切ることができないが故に、アルコール中毒を患う警官のアーニーと、その妻に出会います。二人の間にある葛藤を目の前で感じたエリザベスは、一度崩れ落ちた愛は二度と再生しないということを身にしみて感じます。

同様にして、旅先にていろんな出会いを経て、といろんな世界を見たエリザベスはニューヨークのカフェで彼女を慰め続けてくれたジェレミーに向けてポストカードを送ります。「あなたのブルーベーリー・パイは世界で一番おいしい」とだけ添えて。そして、自分探しの傷心旅行に終わりを告げ、ニューヨークへ戻ることを決意します。

半年もの放浪から帰ってきたエリザベスを、ブルーベリー・パイでもてなすジェレミー。2人ははじめて、甘酸っぱいブルーベリーの味がするキスを交わします。

エリザベス役には、グラミー賞受賞の人気歌手ノラ・ジョーンズが抜擢され、初主演映画となっています。映像がこれまでの映画にはない、おしゃれで写真の一コマのようなシーン、細切れになるシーンが印象的です。恋人未満の二人がどんどん距離が離れていくのに、気持ちが繋がっているような感じがするとても切ない感じのする映画になっています。

イケメンのカフェオーナーがいて、毎晩ブルーベリーパイを用意して待ってくれるとしたら、女性にとってこんなに安らぎのあるところはないのかもしれません。

ヒロインのエリザベスは、終わった恋に未練があり、ジェレミーの優しさを感じながらも吹っ切れない何かひっかかるところがありました。そこで、ふと彼女は全てを捨てて、旅に出てしまいました。

映画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」は、失恋の後新しい恋が始まるのではなく、いきなりアメリカ横断旅行に出かけて、いろいろな男女に出会い、彼らに巻き込まれながらも、新しい恋にたどり着くそんな素敵な女性を描いています。

ジェレミーとエリザベスの二人は、恋人未満のまま突然エリザベスが旅に出てしまうところから物語が思わぬ方向に展開していきます。日数が経つにつれ、ニューヨークからの距離はどんどん離れていきますが、エリザベスは手紙を送っていますし、別れたわけではないことがわかります。対するジェレミーも毎日カフェで仕事をしながら、エリザベスがどこにいるのかを探していたりします。

そんな二人の様子を見ると、結末がどうなるのかは次第に見えてくるでしょう。旅の途中で出会った見知らぬ男女(レイチェル・ワイズ、デヴィッド・ストラザーン)、ギャンブラーの女性(ナタリーポートマン)などの大物俳優も見事な脇役を演じています。

ここで重要なのは、エリザベスは、いずれもそれぞれの大切な人の死を知ってしまうことです。人を平気でだましたり、だまされたり、お金のトラブルに巻き込まれたり。女性の一人旅の中で彼女は恋愛をすることはありません。

でも、心はなぜかカフェのオーナーのジェレミーの元にありました。大切な人を失った人たちを間近に見て、300日経った後、エリザベスは再びニューヨークに戻ってきました。もちろんジェレミーのいるカフェです。最初に預かっていたエリザベスの鍵はもうなく、2人はやっと恋人になり、甘く優しいキスを交わします。

失恋の後、優しくされた男性とすぐに恋に落ちる女性も少なくはありません。それでも、映画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」では、300日以上かかっています。そして、二人の距離もずっと離れてしまい、その間会うこともありません。

映画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」は、何かを忘れるために、そして、自分だけではなく、失恋ではなく死をもって大切な人を失った人達の辛さを学び、再び戻ってきたときに、新しい恋が生まれる、そんな素敵な映画になっています！

「マイ・ブルーベーリー・パイ」は、ミュージシャンとして成功を収めたノラ・ジョーンズが女優デビュー作にして初主演としてキャスティングされた映画ですが、実は、ウォン・カーウァイ監督にとっても、初の英語作品ということで、ノラ・ジョーンズはウォン・カーウァイ監督から、直々にオファーをもらったようです。映画用の音楽制作の件で呼ばれたと思った、ノラ・ジョーンズも「演技してみないか？」というウォン・カーウァイの誘いに最初は驚きを隠せなかったようです。

また、ノラはこの映画のために新曲「The Story」をサウンドトラックとして提供していますが、これは、日をまたいで早朝まで続いた撮影のあと、帰宅したノラが朝日の美しさに見とれながら、短時間で書きあげた曲だそうです。

いかがでしたでしょうか？洋画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」はかつての恋人への想いを中々断ち切ることが出来ない女性目線で描かれた、甘酸っぱくもおしゃれな作品です。傷心中の方や、気分を一転させたい方にはおすすめなので、ぜひご覧になってください！