【ルパン三世 カリオストロの城】の裏設定・魅力も紹介!銭形のカップ麺は時代のつじつまが合わない!?
「ルパン三世の中で一番の名作は何か?」と聞かれた時に、よく名前が上がるのが「ルパン三世 カリオストロの城」ではないでしょうか。あの「宮崎駿」の映画初監督作品であり、今でもロードショーなどでよく放送される、ルパン三世 劇場版の名作として知られています。
今回は、『劇場版ルパン三世』の最も有名な2作品のうちの1つ、「ルパン三世 カリオストロの城」の紹介をし、最後に劇場版の中で、もっともルパン三世らしい劇場版 「ルパン三世 ルパンVS複製人間」と、もっとも映画作品として傑作である劇場版「ルパン三世 カリオストロの城」どちらが好きかのアンケートのランキング結果も紹介します。
もしよければ皆さんの意見も聞かせてください♪
「ルパン三世 ルパンVS複製人間」と「ルパン三世 カリオストロの城」のどっちが好き?のアンケート
ルパン三世 ルパンVS複製人間
ルパン三世 カリオストロの城
「ルパン三世 カリオストロの城」とは
監督はあの宮崎駿!
「ルパン三世」の劇場版第2作品目、「ルパン三世 カリオストロの城」。日本が誇る映画監督の巨匠「宮崎駿」の映画初監督作品であり、1979年12月15日公開されました。ルパン三世の劇場版の中でもっとも有名といっても過言ではなく、それほどまでに評価が高い作品で、まさしく国民の心を盗んだ作品になります。ロードショーなんかで再放送されるたびに高視聴率を記録し、上映されてから40年近く経つ現在でもまだまだ高視聴率を記録しています。
そんな「ルパン三世 カリオストロの城」ですが、実は興行的な面では第1作よりはるかに劣り、上映当時は失敗作というレッテルを貼られました。しかし、後のテレビ放送や上映会などにより作品の質を見直され、今では劇場版ルパン三世の代表作として真っ先に名前が挙げられるようになりました。
ルパンのジャケットは緑色!
宮崎駿がテレビシリーズ「ルパン三世 第1シリーズ」を手がけていたこともあり、第1シリーズと似たキャラクターデザインであり、ルパン三世は『緑色』のジャケットを着ています。第1シリーズはハードボイルドなイメージの強い作品ですが、「ルパン三世 カリオストロの城」は『優しい泥棒』の「ルパン三世 第2シリーズ」の設定を多く踏襲しています。
カリオストロの城は名言がいっぱい!
ストーリーの随所に心に残る名言が散らばっています。本作のヒロインのクラリスを救い出すルパン三世の「どうかこの泥棒めに盗まれてやって下さい。」や、ルパン三世を追いかける「銭形警部」の「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。…あなたの心です。」など、思い出すだけでジーンとくる名言がたくさんあります。
- カリオストロの城の名言!
- ルパン三世:どうかこの泥棒めに盗まれてやって下さい。
- 銭形警部:いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。…あなたの心です。
ストーリー概要を紹介!
ルパン三世と次元大介がモナコの国営カジノから大金を盗み出すところからストーリーが始まりますが、その盗み出した大金が精巧に作られた偽札「ゴート札」であることにルパン三世が気づきます。偽札に興味はないルパン三世ですが、偽札を作る精巧な技術とその秘密に興味が出たルパンはゴート札の出処として噂されるヨーロッパの「カリオストロ公国」の秘密にターゲットに定め、カリオストロ公国に向かうことに。
知られざる宮崎駿監督の秘話・トリビア!
制作期間が4ヶ月という超短期スケジュール!
前作(第1作)の「ルパン三世 ルパンVS複製人間」の「大塚康生」へ監督を打診しましたが、気乗りせず大塚康生は「宮崎駿」を推薦したそうです。そのため、急きょ初監督をすることになったにも関わらず、ストーリー考えるのに2か月、映画制作に4か月という超短期で映画が作られました。
宮崎駿はこの時、『この作品で初めて自分の体力の限界を知った』と語っています。そんな宮崎駿は「ルパン三世 カリオストロの城」で今までにない新しい設定を取り入れることで、今に至る「優しい泥棒」を定着させることに成功しました。
ルパンの年齢の裏設定!
本作では宮崎駿いわく、「ルパン三世」は中年の設定(30代後半)としており、そのため随所にお兄さんではなく『おじさん』というフレーズが使われています。16歳のヒロインのクラリスもルパン三世のことを『おじさま』と呼んでおり、ルパン三世を演じた「山田康雄」自身も『歳をとったおじさんルパン』の設定で、演じたといわれています。なぜ年齢設定を高くしたかというと、宮崎駿が「優しい泥棒」を描きたかったため、あえてこれまでのイメージより年齢をかなり高くしたとのこと。
この時の宮崎駿の言い分が実にユニークで、『ファンの知っているルパンよりも人生経験を積んできたのだから、当然これまでのイメージと異なっていても不思議ではない』と表現しています。簡単にいってしまえば、宮崎駿の描きたかった世界観に無理やりルパン三世たちの年齢を引き上げた形になります。実際に宮崎駿が後日、「カリオストロの城は小学生ぐらいのときからやりたかったことなんですよ」と発言しており、そのわがままの犠牲になったのが、ルパン三世ということになります。
ルパンが優しい泥棒へと大変身!
実は原作漫画のルパン三世は、かなりのハードボイルドです。そのため、『優しい泥棒』として描かれたことで、原作著者の「モンキー・パンチ」は『イメージが違う!』と非常に困惑したといわれています。
しかし、この原作漫画と異なった劇場版第2作「ルパン三世 カリオストロの城」は非常に評価が高く人気が出たため、国民のイメージが原作漫画の『ハードボイルド』より『優しい泥棒』のイメージの方が強くなってしまいました。良くも悪くも「ルパン三世 カリオストロの城」でルパン三世のイメージを変えてしまったといえるでしょう。宮崎駿の描きたかった世界観がルパン三世を変えてしまったといえます。
銭形警部は本来の敏腕警部として描かれている!
原作著者のモンキー・パンチが困惑する中、1点だけ原作に近い形で描かれていた人物がいます。実は銭形警部です。テレビアニメシリーズの第2シリーズでは、銭形警部は非常におちゃらけた存在で、いつもルパン一家にいいようにやられてしまうキャラクターですが、原作漫画では頭が切れ腕が立つ敏腕刑事で、ルパン三世はまず銭形警部の行動を予測しどう出し抜くかを考えるくらい、強敵として描かれています。「ルパン三世 カリオストロの城」では、カリオストロ公国の裏の顔を暴いたり、様々なところで敏腕ぶりを見せつけており、銭形警部の扱いだけはモンキー・パンチも大いに満足していたようです。
宮崎駿の遊び心
カリオストロの城では『さすが宮崎駿』といえる、遊び心がいろんなところに散りばめられています。
石川五ェ門は冒頭で後頭部だけ登場していた!
「石川五ェ門」は冒頭に登場していました。冒頭の「ルパン三世」と「次元大介」がカジノから逃げ出すシーンですが、追っ手の車が壊れてルパン三世と次元大介を追いかけることができなくなります。ルパン三世と次元大介が事前に工作していたと思っている方、実は違います。
石川五ェ門が工作していたのです。実際に偽札とルパン三世が気付いて、お金をばらまくシーンの後部座席に石川五ェ門が乗っているのです。そのほかにも宮崎駿の過去の作品「未来少年コナン」が登場したり、しれっと登場しているルパン三世と関係ないキャラクターが登場したりします。
カップ麺は、時代の辻褄があっていない笑
時間と制作費がなかったため、制作現場ではインスタントラーメンの消費量が非常に多かったといわれています。作中に「峰不二子」がルパン三世に新聞の切り抜きを届けるシーンがありますが、その切り抜きには「12 septembre 1968」と明記されており、時代設定は1968年であることがわかります。
大概のものは1970年前後のテクノロジーが描かれていますが、「銭形警部」の好物とされるカップラーメンは1980年前後のテクノロジーであり、矛盾を承知でカップラーメンを食べるシーンを描くことで、宮崎駿からの時間と制作費が少なかったことへのメッセージという噂もあるくらい。
著作権無視?
時間と制作費がない証拠として、峰不二子が覗き穴に使っていた肖像画も名画「レオナルド・ロレダーノの肖像」のコピーを貼り付けて利用しただけ(無許可かつ無断借用)で、手を抜くところは徹底的に手を抜いたという逸話があります。
「【ルパン三世 カリオストロの城】の裏設定・魅力も紹介!」まとめ
いかがでしたか。ルパン三世の劇場版で、もっとも人気がある作品と言われている「ルパン三世 カリオストロの城」。宮崎駿の様々なアイデアが詰まった作品、そしてルパン三世の魅力がいっぱい詰まっています。ぜひ一度楽しんで見てはいかがでしょうか。
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最後に、もっともルパン三世らしい劇場版「ルパン三世 ルパンVS複製人間」と、もっとも映画作品として傑作である劇場版「ルパン三世 カリオストロの城」どちらが好きかをアンケート結果を紹介します。
「ルパン三世 ルパンVS複製人間」と「ルパン三世 カリオストロの城」のどっちが好き?のアンケート
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アンケートまだまだ募集しています!皆さんのご意見も是非教えてください。
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- 最後にルパン三世のテレビアニメシリーズについて知りたい方はこちら!
- 1971年-1972年 ルパン三世(第1シリーズ)
- 1977年-1980年 ルパン三世(第2シリーズ)
- 1984年-1985年 ルパン三世 PARTIII(第3シリーズ)
- 2012年 LUPIN the Third -峰不二子という女-(スピンオフ)
- 2015年-2016年 ルパン三世(第4シリーズ)
- 2018年 ルパン三世 PART5(第5シリーズ)
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