【株 初心者必見!】分散投資ほど無駄なリスクヘッジはない
株取引を始めるとき、利益をあげるために、様々なサイトや本を参考にしたり、セミナーに参加するのではないでしょうか。勉強をするうえで最低限の知識を学ぶことは悪くないことですが、8割の人が損をするのが株取引になります。教科書の知識だけでは利益をあげることは難しいのが現実です。
では株取引で利益をあげる人は、教科書で得られる知識以外にどのような知識をもっているのでしょうか。ここでは株式投資て必須ともいえるリスクヘッジの一つの手段、『分散投資』について、どのように捉えるべきなのかを紹介します。
分散投資を教科書ではこう説明している
分散投資とは、投資先を多様化させることで、資産運用に伴う価格変動リスクを低減させ資産を失うリスクを削減することです。つまり、もし投資先の1つの会社が倒産してしまっても資産が全部なくなることはなく、損害も限定的になります。
そのため多くの教科書は、1つの銘柄に資産を集中することはリスクが高いため、より多くの銘柄に資産を分散する「分散投資」を進めています。教科書では、分散投資することが、リスクヘッジになるとされ、今後安定した資産投資ができると紹介しているでしょう。
教科書の紹介内容は正しいのか
答えは『全く正しくない』です。
分散投資のリスクが全く触れられていません。多くの教科書は大衆が納得しそうなことだけを書かれていることが非常に多いですが、そのリスクを理解したうえで投資をすべきです。
では「分散投資」には、どのようなリスクがあるのでしょうか。大きく2つのリスクがあります。
- ①株式市場全体の危機(株価全面安など)に対応しきれないリスク
- ②必要な情報収集が追い付かないリスク
①のリスクについて
よくできた教科書には、①のリスクに関して書かれていることはあります。リーマンショックなどのような金融危機が起き、株式市場全体の株価が下がってしまった場合、分散投資も集中投資(投資先を少数銘柄に絞り込んだ投資手法)も資産は同じように下がってしまいます。分散投資の場合、保有している銘柄数分の対応が必要になり、ベストな判断が非常に難しくなります。そのため、売り遅れたり、値段が下がった株式を保有し続けて損失が増えてしまったり、損失が大きくなることが多々あります。実はむしろ投資先が少ないほうが、どのように対処したほうがいいのかをすぐに判断でき、損失を最小限にすることができます。よっぽどのベテランの投資家でない限り、①のリスクを回避することはできないでしょう。
②のリスクについて
教科書には保有している銘柄の情報だけでなく、経済の動向などの情報も調べるように書かれていることが多々です。しかし、投資で生計を立てている方でならまだしも、昼間はサラリーマンしている方が全ての情報を収集するにはかなり難しいという現実があります。さらに分散投資の場合、保有している銘柄が多くなってしまうため、必要な情報の量は集中投資に比べ必然的に増えてしまいます。教科書通り情報を集める必要があるわけではないですが、必要最低限の情報は収集すべきです。その情報を収集できていない時点で、かなりのリスクがあるということは把握したほうが良いです。
分散投資することはだめなのか?
絶対にしてはいけないというわけではありません。むしろ情報収集が好みな方は、株価全面安などのリスクは多少残りますが実施したほうがより安定した取引ができるでしょう。
では、情報収集する時間はそこまで取れないが、株式投資には興味があるという方は、どうすればよいのか。ほとんどの人がこの条件にあてはまると思います。情報収集する時間的があまり取れない人は、株式投資をやめたほうが良いという人もいるでしょう。しかし多少でも情報収集に時間をあてることができるのであれば、自分がきちんと情報を集めることができる範囲で投資をすることはまったく問題ありません。もし、教科書通りの分散投資を希望するのであれば、情報収集できないと感じる人は保有銘柄数を減らすことをお勧めします。
10~20銘柄の情報を広く浅く情報収集するくらいであれば、1~2銘柄の情報を深く深く収集したほうがよっぽど効果的に投資ができると断言します。深く深く情報収集できるのであれば、ほとんどの場合は倒産する可能性が出てくればすぐに対応できます。分散投資をしていて、気づけば株価が半分になっている銘柄があるというケースのほうがよっぽど多いといえるでしょう。もちろん集中投資にもデメリットがあったりするので、詳しくは「株式投資の勝ち組はみんな集中投資?」を参照ください。
格言:分散投資は、リスクヘッジではなく「無知に対するヘッジ」
過激なこのコメントは、かの有名なウォーレン・バフェットの名言です。知らない人はぜひ検索してみてください。実際は多くの著名な投資家は、集中投資で成功を収めています。その人たちは本記事で述べた2つのリスクについて述べています。
世界一のファンドを作り上げた、「ピーター・リンチ」
2,000万ドル(約22億)を700倍の140億ドル(約1.5兆)の世界最大のファンドに成長させた、ピーター・リンチの取引の特徴は、身近な企業を投資先とし、株価が企業価値より割安な時を狙って、長期保有するというスタンスです。長期投資は、その企業の価値を詳しく把握しなければ、利益を上げることができないため、ピーター・リンチは情報収集に長けていたといえるでしょう。
そんなピーター・リンチの格言は、『個人投資家ならば5銘柄程度に投資をすべき』と多くの銘柄を保有しないことを進めています。また、『株式市場では、確かな1銘柄はよく分からない10銘柄にまさる』という格言もあり、本記事で主張する『必要な情報収集が追い付かないリスク』の考え方に一致します。
伝説のトレーダー「ウィリアム・ギャン」
かなり昔の人ですが1900年代前半の投資家で、現在でも世界の投資家から尊敬される伝説のトレーダーです。ウィリアム・ギャンの格言は、『一時に10のことに集中できる能力を持った人はいない。成功するには少数の銘柄を選び、それに集中することである』です。これは本記事で述べている『株式市場全体の危機(株価全面安など)に対応しきれない』の考えに一致します。
株取引で利益をあげる人は『分散投資』をしているのか
まとめとして、利益をあげる人の動向をまとめました。利益をあげる人の中でも様々なスタイルがあると思いますが、分散投資に関わる共通したルールは以下になります。
- 分散投資をする場合、情報収集可能な銘柄数に必ずとどめること
- 多くの銘柄の情報を広く浅く収集するより、1~2銘柄の情報を深く深く収集したほうがよっぽど効果的に投資ができる
- 分散投資と集中投資どちらがいいかは答えはないが、自分にあわないスタイルで投資はすべきではない
- ※サラリーマンは分散投資のスタイルにあっていない
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