【となりのトトロ】魅力や裏設定、トリビアを紹介|ジブリ人気投票も!
「となりのトトロ」とは
1988年4月16日公開。宮崎駿の長編映画第4作。宮崎駿の長編映画では初めて悪役が出てこないファミリー映画となります。昭和30年代前半の日本を舞台にしたファンタジー映画になり、子どもの時にしか会えないと言われる不思議な生き物「トトロ」との交流を描いています。『このへんな生きものは まだ日本にいるのです。たぶん。』というキャッチフレーズからも良き昔を思い出させてくれる作品になります。映画としての興行収入的には11.7億円と予定を大きく下回る結果でスタジオジブリとしては大打撃を受けました。
しかし、今ではキャラクター人気によるグッズの販売収入だけでもかなりの売上を誇り、スタジオジブリの売上を支える稼ぎ頭となっています。グッズの売上はなんと1,000億を超えているといわれており、興行収入の100倍越え。2000年以降興行収入が100億越えないと制作費を改修できないとまでいわれているジブリの長編アニメの資金のやりくりができるのが、「となりのトトロ」などのグッズ商品が根強い人気を維持しているからなのです。グッズの他にも、DVDやビデオソフトが約200万本の驚異的なセールスを記録し、DVDがオリコンチャートで前人未到の600週連続ランクインという快挙も達成。ちなみに600週は10年を超えています。更に、日本テレビでは過去10回を超える再放送をしているにもかかわらず、常に20%前後の高視聴率を叩き出すなど、とどまるところを知らない大人気作品に成長しました。
「となりのトトロ」の制作秘話
「となりのトトロ」は、始め主人公は女の子1人の設定だった?
「となりのトトロ」と「火垂るの墓」は、2本立ての同時上映されました。当初の予定としては2本とも60分を予定していましたが、「火垂るの墓」の尺が90分に延びることになり、「となりのトトロ」も80分以上に延ばすことになります。どうやって20分を延ばすかという議論で、宮崎駿は『主人公を姉妹にすれば20分くらい延びるだろう』といって、「サツキ」と「メイ」の姉妹が登場しました。実は、姉妹にしたいもう一つの理由がありました。宮崎駿は、主人公の「女の子」と「トトロ」に出会う場面を『雨のバス停』と『昼間の森』との2場面思いついてしまい、どちらにしようか悩んでいました。そこで主人公を2人姉妹にすることで2場面とも採用できるため、尺が延ばすことは宮崎駿にとっても都合が良かったといわれています。
「となりのトトロ」は、映画上映の収入は過去最低記録の大失敗!
「となりのトトロ」と「火垂るの墓」、今や国民誰もが認める長編アニメ映画ですが、ほのぼのファミリー映画の「となりのトトロ」に対し、戦争の真実や悲劇を忠実に再現した「火垂るの墓」はあまりにタイプが異なります。スタジオジブリはこのタイプの異なる2本の映画を同時上映したため、「となりのトトロ」を見た後に子供達が泣いたり、一緒に見た母親もショックを受けたり、映画館内はちょっとしたパニック状態となりました。そういった悪い口コミが「となりのトトロ」の足を引っ張り、興行成績は過去最低を記録し、スタジオジブリが窮地に立たされることになりました。以降の日本映画の常識として、『異なるタイプの映画を二本立て上映すること』はタブーとなりました。
- 詳しくはこちら
- 【となりのトトロ VS 火垂るの墓】どっちの映画が好き?
「となりのトトロ」の概要
「となりのトトロ」のトリビア・裏設定
トトロの名前と年齢
実はトトロには正式な名前と年齢が設定されていました。劇中では3匹のトトロが出てきますが、一般的には「大トトロ」、「中トトロ」、「小トトロ」と呼ばれています。実は、名前と年齢には詳細の設定があります。
- 3匹のトトロのプロフィール
- 大トトロ 名前:ミミンズク、年齢:1302歳、身長:2m
- 中トトロ 名前:ズク、年齢:679歳
- 小トトロ 名前:ミン、年齢:109歳
実は結構なお年寄りだったのですね。小トトロから中トトロへの成長と、中トトロから大トトロへの成長を考えると、トトロの成長期は「1000歳前後」かもしれません。そう考えれば、大トトロも人間でいえば成人なりたての20歳くらいの年齢かもしれませんね。
「トトロ」は本当は名前ではない?
トトロとメイが初めて出会った時に、メイの『あなたは誰?』という質問に対して、トトロは『ドゥオ、ドゥオ、ヴォロー(トトロ)』と返事をします。そこから「トトロ」と呼ぶようになるのですが、絵コンテには驚く秘密が隠されていました。トトロの絵コンテにはトトロのセリフの箇所に「ネムイヨーッ」と記されていました。そうなのです、トトロは「眠いよー」と話していたのです。そのため、トトロは正式な名前ではありません。
トトロの登場回数はあえて抑えられていた!
宮崎駿の最初の構想では、トトロが冒頭から登場し大活躍します。しかし、それを見た鈴木敏夫は『サービスしすぎ、E.T.は少しずつ体を見せて、話の真ん中でドンと登場するんですよ』と助言をしたそうです。すると、宮崎駿は『真ん中だよ、鈴木さん!』といって、登場するタイミングが決まりました。映画としては非常にわくわくする展開となりましたが、もっとトトロが活躍する話も見てみたかったという人が多くいるかもしれません。
企画当初、サツキは小学4年生だった
サツキは当初小学4年生の設定だったが、あまりにもしっかりしているため小学6年生に変更されたといわれています。
トトロは傘を楽器だと思っている
サツキがトトロと初めて出会った時に、サツキはトトロに傘を貸します。雨水が傘に当たる音をトトロは楽しんでいます。このシーンについて、宮崎駿は『雨だれが傘にあたり、音がなったら、トトロは喜ぶかもしれないと思いついた』と語っており、続けて『トトロは傘のことを、何か素敵な楽器だと思ったんです』と語っており、トトロは傘のことを楽器と思って喜んでいたのでした。
スタジオジブリ内でのスタッフの取り合い
「火垂るの墓」と「となりのトトロ」の2本立ての同時上映だったため、制作も同時に行わざる負えませんでした。企画が決定したその日に、宮崎駿はスタジオジブリのスタッフ全員に『トトロを手伝え』と声をかけ、スタッフ全員を手に入れてしまいました。その瞬間は「火垂るの墓」のスタッフがゼロ状態。しかし、「火垂るの墓」の監督の高畑勲は、作画監督の近藤喜文だけは『近藤喜文がいなかったら火垂るの墓はできない』と主張し、鈴木敏夫が仲裁に入ることに。宮崎駿が激怒するも押しのけ、近藤喜文だけは作画監督として、「火垂るの墓」のスタッフとして加わるように調整をしました。今まで宮崎駿の師匠が高畑勲でしたが、ライバルへと関係が変わった瞬間でもありました。
サツキとメイが死んでいるという都市伝説は『大ウソ』!
『サツキとメイが物語終盤で死んでいる』という都市伝説を聞いたことはないでしょうか。この都市伝説の裏付けに、以下のような理由があげられています。
- サツキとメイ死亡説の理由
- ①サツキとメイの影が無い
- ②池に落ちていたサンダルはメイのものと同じ
- ③二人の姿が両親には見えない
しかし、こちらの都市伝説にジブリは正式な回答をしていたり、間違えという証拠がありました。
- 嘘だという証明
- ①サツキとメイの影がないのは「作画上不要と判断した」と、ジブリ側から公式発表があった
- ②池に落ちていたサンダルは絵コンテでは別のものと明記されている
- ③そもそも大人に見えないネコバスと一緒にいた
鈴木敏夫が否定していたので、こちらはファンの間での行き過ぎた推察だったのでしょう。
- 詳しくはこちら!
- 【となりのトトロ】サツキ・メイ死亡の都市伝説はウソ!鈴木敏夫が否定?
「となりのトトロ」の魅力・裏設定を大公開!トトロのトリビアが満載!のまとめ
いかがでしたか?「となりのトトロ」の様々な魅力や裏設定を紹介しました。大人気でスタジオジブリの収入源となっている「となりのトトロ」ですが、映画上映の興行収入は大失敗だったのは、今では信じられないトリビアなのではないでしょうか。
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