【株式投資の教科書】株式投資の取引方法の紹介
株式投資を始めたい人や初心者の方だけではなく、株式に興味はあるけど何も知らない、何もわからない人でもわかるように、株式の仕組みや言葉を紹介します。
今回は株式投資の5つの取引方法(現物株取引、信用取引、株式ミニ投資、単元未満株取引、株式累積投資)を簡単に説明します。
株式投資の種類は?
株式投資とは、株式(=株)を取引することです。株式の取引には、5つの手法があります。
1.現物株取引 1.信用取引 1.株式ミニ投資 1.単元未満株取引 1.株式累積投資
それぞれ、メリット・デメリットがあり、投資家は最適な方法を選び投資を行います。
現物株取引のメリット・デメリット
現物株取引とは、自己資金で、株式(現物株)を購入・売却(取引)することです。株式自体を現物株というため、現物株取引と呼ばれています。もっとも一般的な取引方法で、なんの条件もなく株式投資という場合は、ほとんどこの現物株取引のことを指しています。
- メリット
- 株主権(議決権)を得ることができる(経営に参加できる)
- 配当金を得ることができる
- 資金がマイナスになることはない
- デメリット
- 自己資金以上の取引ができない(レバレッジを効かせることができない)
- 最低購入単価が高い場合、自己資金不足で買えない場合がある
- ※100万円以上必要になることもある
信用取引のメリット・デメリット
信用取引とは、自己資金や自己保有の株式を担保にして、自己資金の最大で約3倍の資金を証券会社から借りて株式を購入・売却(取引)することです。つまり、レバレッジを3倍にして取引することができます。証券会社と投資家の間での信用の元、自己資金以上に株式投資を行うため、信用取引と呼ばれています。最大3倍の資金で取引した場合、利益は最大で3倍になりますが、損益も最大で3倍になります。つまり、自己資金以上に損をする可能性があり、最悪借金を背負うことにもなりかねません。もし株式投資で借金をした人がいれば、大概この信用取引という手法で株取引をおこなっており、リスクが高い投資手法といえます。
また、信用取引にはレバレッジを効かせる以外にも、「空売り」ができるという大きなメリットがあります。空売りとは、証券会社から株式を借り、先に株式を売却して、後で株式を購入するという取引であります。簡単にいってしまうと、株価が下がったときに利益がでる取引になります。詳しくは、「【株式投資の教科書】空売りとは!?」を参照ください。
- メリット
- 自己資金の約3倍(投資家や証券会社によって異なる)の株取引をすることができる
- 配当金を得ることができる
- 空売りをすることができる
- デメリット
- リスクが高く、借金を背負う可能性がある
- 利息や貸し株料など、売買手数料以外にもコストが多く発生する
- 株主権(議決権)を得ることができない(経営に参加できない)
株式ミニ投資のメリット・デメリット
株式ミニ投資とは、通常の株式取引単位の10分の1の株式数で取引することです。株式には「単元株」と呼ばれる「最低取引数量」が定められていますが、株式ミニ投資では最低取引数量の10分の1の株式数で、株式の取引を行うことができます。つまり、通常の取引では最低購入金額が100万円と高額な銘柄も、株式ミニ投資で投資を行えば10万円で株式を購入することができます。しかし、何点か不便な制限があり、「単元未満株取引」のほうが扱いやすく人気があります。
- メリット
- 自己資金が少なくても、株式を購入することができる
- 名義が証券会社になるため、株主権(議決権)を得ることができる(経営に参加できる)
- 株主権(議決権)を得ることができる(経営に参加できる)
- デメリット
- 単元株数を割ることができない場合は株式を売買することはできない
- 株式の取引価格が翌日の始値になる
- 単元株数の10分の1以上細かい単位で取引できない
- 取扱いがある証券会社が限られる
単元未満株取引のメリット・デメリット
単元未満株取引とは、銘柄が定めている「単元株」の株数よりも小さい単位で取引することです。株式ミニ投資とは異なり、10分の1という制限がなく、1株単位での取引が可能となります。たとえば単元株が1,000株の銘柄であれば、現物株取引と信用取引であれば1,000株、株式ミニ投資なら100株であるのに対し、単元未満株取引では1株から999株の範囲で売買をすることができます。
- メリット
- 自己資金が少なくても、株式を購入することができる
- 株式ミニ投資よりも、細かい単位の株数で取引ができる
- 株主権(議決権)を得ることができる(経営に参加できる)
- デメリット
- 株式の取引価格が翌日の前場か後場の始値になる
- 取扱いがある証券会社が限られる
株式累投投資のメリット・デメリット
株式累投投資とは、証券会社を通じて特定の銘柄に対して積立投資することです。積立の頻度は毎月1回、積立の金額10,000円以上で1,000円単位での追加となります。毎月決めた金額分の株式を購入し長期的に保有するため、株価が安い時は多く、株価が高い時は少なくと、株式投資の初心者でも平均取得単価を比較的引き下げやすい傾向があります。
- メリット
- 初心者に向いている
- 中長期的な投資に向いている
- 株主権(議決権)を得ることができる(経営に参加できる)
- デメリット
- 取扱いがある証券会社が限られる
- 手数料が高い
まとめ
- 株式投資には5つの方法がある
- 現物株取引と信用取引がもっとも利用されている取引方法
- 株主権(議決権)を得るには、現物株取引、単元未満株取引、株式累投投資で株式を購入する必要がある
- 信用取引は、自己資金の約3倍の取引ができる(レバレッジを効かせることができる)
- 信用取引は、空売りができる
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