【株 初心者必見!】教科書には載っていない貸借倍率の利用方法!

【株 初心者必見!】教科書には載っていない貸借倍率の利用方法!

株取引を始めるとき、利益をあげるために、様々なサイトや本を参考にしたり、セミナーに参加するのではないでしょうか。勉強をするうえで最低限の知識を学ぶことは悪くないことですが、8割の人が損をするのが株取引になります。教科書の知識だけでは利益をあげることは難しいのが現実です。

では株取引で利益をあげる人は、教科書で得られる知識以外にどのような知識をもっているのでしょうか。本記事では、信用取引の取引情報を示す指標「貸借倍率」について、どのように捉えるべきなのかを紹介します。

貸借倍率って?

貸借倍率(たいしゃくばいりつ)とは、信用取引における「信用買い残高」と「信用売り(空売り)残高」の割合です。1倍以上であれば信用買い残高が多く、1倍以下であれば信用売り残高が少ないことになります。

  • 貸借倍率 = 信用買い残高 ÷ 信用売り残高

また貸借倍率は、信用倍率(しんようばいりつ)とほとんど同意語になります。どちらを利用しても問題ありません。

貸借倍率を教科書ではこのように説明している

貸借倍率のことを多くの教科書は、次のような紹介をしているでしょう。

  • 投資家の買いや売りのポジションを把握することに役立つ
  • 買いや売りのポジションは半年以内に緩和もしくは逆転する可能性が高い

これは信用取引の残高が「買い」と「売り」どちらが多いかを把握することができるため、投資家が現在「買いポジション」の方が多いのか、「売りポジション」の方が多いのかを把握するのに役立つと教科書は教えてくれます。

また信用取引は「6ヶ月」以内という返済期限があります。そのため、信用取引の「信用買い残高」は半年以内に「必ず発生する売り需要」と捉えることができます。逆に信用取引の「信用売り残高」は半年以内に「必ず発生する買い需要」と捉えることができます。つまり、半年後には優位なポジションが変化する可能性が高いと教科書は教えてくれます。

教科書の紹介内容は正しいのでしょうか。

答えは『正しくない』です。

では、何が正しくないのでしょうか。

「買いポジション」は信用取引だけではない

そもそも、株式の「買いポジション」は、信用取引だけではありません。現物株が存在します。そのため貸借倍率では、正確なポジションを把握することはできません。また、信用取引の「信用買い」と「信用売り(空売り)」では、信用売りの方がリスクが高い(詳しくは「【株式投資の教科書】空売りとは!?」を参照)ため、株価が下がる局面でも貸借倍率が「1を切る」ようなことはあまりありません。

信用取引の返済期限を意識する必要はほとんどない

ポジションの推移を予想しましょう。

株価が上がった場合

「買いポジション」を取っていた投資家にとって、目標株価まで上がれば株式(信用買い建玉)を売却し利確するでしょう。しかし、株価が上がると新しく株式を購入する投資家も現れます。また目標株価まで上がらなかったり、まだまだ株価が上がると想定できる場合、信用取引の返済期限が近づけば信用買い建玉を一度手放し、そのあと信用買い建玉を買い戻すという行動をとります。株式(信用買い建玉)を回転させて、対応することがほとんどです。つまり株式が上がることで、「買いポジション」が減る可能性は極めて低いと言えるでしょう。

逆に「売りポジション」を取っていた投資家にとって、株価が上がると損失が生じます。大概は損切りをします。さらに株価が上がる場合、新しく「信用売り(空売り)」をする投資家はほとんどいないでしょう。つまり、株価が上がった局面で「売りポジション」である投資家は極めて少なく、その投資家が信用取引の返済期限を迎えて、信用売り建玉を手放したところで、大した影響を与えることはできません。

そのため、株価が上がった場合、返済期限を意識する必要は殆どありません。

株価が下がった場合

上述した株価が上がった場合の全く逆のことが生じます。つまり、株価が下がった場合も、返済期限を意識する必要は殆どありません。

貸借倍率の正しい利用方法!

貸借倍率には大変重要な役割が2つあります。

1つ目:株価の変化を予測できる

貸借倍率の変化を分析することで、株価の上昇下降を予測できます。分析は単純で、数週間かけ貸借倍率が上がってくれば株価が上がる、数週間かけ貸借倍率が下がってくれば株価が下がると予想できます。このことは多くの教科書でも紹介されています。

ここで教科書に載っていない、役に立つ貸借倍率の利用方法を紹介します。どういった利用方法か。それは出来高が非常に多かった取引日の貸借倍率の変化を見ることです。出来高が非常に多い日、それは「大口個人投資家」や「機関投資家」が株取引に参加しています。つまり、その日の貸借倍率の変化が「大口個人投資家」や「機関投資家」の動向そのものになるため、その時の貸借倍率の変化を最優先に判断材料に取り入れる必要があります。

教科書で紹介されるように数週間の貸借倍率の変化を見るのではなく、出来高が高い日の貸借倍率を意識するだけで、株価の変化予想に役立てることができるでしょう。

2つ目:損失を抱えた投資家を把握することができる

株価の動向と貸借倍率の動向を把握すれば、損失を抱えた投資家を把握することができます。例をあげて説明します。

貸借倍率が数週間かけ下がってきたが、株価が下がらない場合

貸借倍率が下がると言うことは、「信用売り残高」が増えるということになります。しかし、株価が下がらない場合、信用売り(空売り)している投資家の多くは損失を抱えているということになります。この場合、株価が上がり出すと、信用売り(空売り)している投資家が損切りを行うことでさらに株価が上がるため、非常に株価が上がりやすい状況と言えます。

つまり、貸借倍率から予想できる株価の変化と逆行している時は、損失を抱えた投資家が非常に多いと予想できます。そういった場合は、買い戻しや売り戻しにより、大きな相場が生じやすいので、流れに乗った株式投資を行うことで大きな利益を得ることができるでしょう。

株取引で利益をあげる人の『貸借倍率』の利用方法!

  • 貸借倍率は、信用取引における「信用買い残高」と「信用売り(空売り)残高」の割合
  • 貸借倍率 = 信用買い残高 ÷ 信用売り残高
  • 数週間かけ貸借倍率が、上がれば「株価が上がる」、下がれば「株価が下がる」と予測できる
  • 出来高が高い日の貸借倍率の変化は最優先に判断材料に取り込む
  • 株価の変化と貸借倍率の変化を把握することで、損失を抱えた投資家を把握することができる

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