【株 初心者必見!】証券会社を選ぶのに一番考慮しなければいけないことは?
株取引を始めるとき、利益をあげるために、様々なサイトや本を参考にしたり、セミナーに参加するのではないでしょうか。勉強をするうえで最低限の知識を学ぶことは悪くないことですが、8割の人が損をするのが株取引になります。教科書の知識だけでは利益をあげることは難しいのが現実です。
では株取引で利益をあげる人は、教科書で得られる知識や工夫以外にどのようなことをしているのでしょうか。本記事では、意外と知られていない信用取引に必要な費用の罠について紹介します。
信用取引の手数料とは
最近はインターネットの普及により、簡単に株取引ができるようになったこともあり、現物株取引より比較的手数料の安い信用取引をするという投資家が増えているようです。また、デイトレードやスイングトレードのブームが到来したことで、昔に比べ投資期間がどんどん短くなる傾向があります。
そうした背景もあり投資家の取引回数は増える一方のため、1取引当たりの手数料の安さを売りとする証券会社が多くなってきました。とくに安いといわれているのがSBI証券になり、現物取引と比べ手数料が安価であることがわかります。
信用取引手数料
1注文あたりの約定代金 | 手数料 |
---|---|
20万円まで | 143円(税抜) |
50万円まで | 191円(税抜) |
50万円以上 | 360円(税抜) |
現物株手数料
1注文あたりの約定代金 | 手数料 |
---|---|
10万円まで | 139円(税抜) |
20万円まで | 185円(税抜) |
50万円まで | 272円(税抜) |
100万円まで | 487円(税抜) |
150万円まで | 582円(税抜) |
3,000万円まで | 921円(税抜) |
3,000万円以上 | 973円(税抜) |
信用取引に必要な費用について教科書ではこのように説明している
取引回数が多くなったこともあり、信用取引に必要な費用について多くの教科書は次のような紹介をしているでしょう。
- デイトレードやスイングトレードをメインの取引手法にしている投資家は、証券会社を信用取引の手数料の安い証券会社を選んだほうが良い
取引回数が多い場合は信用取引の1取引当たりの手数料が安ければ安いほど取引手数料が安くなるため、信用取引の1取引当たりの手数料の安い証券会社を選んだほうが良いと教科書は教えてくれます。
教科書の紹介内容は正しいのでしょうか。
答えは『全く正しくない』です。
では、何が正しくないのでしょうか。
信用取引に必要な費用をきちんと理解しよう!
信用取引に必要な費用はなんでしょうか。それは、「取引手数料」と「金利・貸株料」です。「取引手数料」を比較すると、現物株取引より信用取引のほうが手数料が安いため、信用取引を勧める教科書は非常に多いです。
しかし、忘れてはいけないのが「金利・貸株料」です。信用 買い建玉を取得する場合は金利、信用売り(空売り)建玉を取得する場合は賃株料が発生します。実は「金利・貸株料」はバカにできないくらい費用が高く、重要視する必要があります。多くの教科書はそのことを具体的に述べておらず、また株取引初心者の投資家も「金利・貸株料」について軽視しがちです。
さらに注意しなければいけないのが「金利・貸株料」は、信用買いや信用売り(空売り)をした当日から発生するということです。そのため、数日以上株式を保有するスイングトレードはもちろん、1日で完結するデイトレードも「金利・貸株料」を意識する必要があります。
そのため、証券会社を選ぶ際は、必ず「金利・貸株料」も意識したほうが良いでしょう。
金利と貸株料はどれくらい高いのか?
まずは金利と貸株料を見ましょう。証券会社により「金利・貸株料」は様々ですが、多くの証券会社は貸株料のほうを安く設定しています。
取引内容 | 手数料 |
---|---|
信用取引 買い建玉の金利 | 2~3% |
信用取引 売り建玉の貸株料 | 1~2% |
では実際に信用取引をした時に必要な費用を分析しましょう。
- 信用取引に必要な費用 = 信用取引手数料 + 保有した期間分の金利 × 約定代金
例えば、SBI証券の信用取引で取得した買い建玉は年利「2.8%」になるため、1日分の金利は「0.00767%」になります。約定代金が「100万円」で、10日間保有して売却した時の必要な費用を計算します。
信用取引に必要な費用 = 360円×2(買いと売りの2回) + 0.00767% × 100万 × 10日 = 760円 + 767円 = 1527円
なんと金利が年利「2.8%」の場合、信用取引で買玉を100万円分購入した場合10日間保有すれば、手数料「760円」に対して金利は「767円」と、手数料より多くなっていることがわかります。
デイトレードをメインの手法とする投資家であれば、100万円で「76円」とさほど気にしなくてもよいかもしれませんが、スイングトレードやポジショントレードの数日以上株式を保有する方であれば、「金利・貸株料」は知らないところでかなりの費用になる可能性があるので、きちんと意識したほうが良いでしょう。
もし最初は数日のつもりで購入した建玉でも、長期に保有するように方針転換する場合は「現引」や「現渡」を実施したほうが費用を抑えることができるので、「現引」や「現渡」はできるように理解しておいた方が良いでしょう。「現引」や「現渡」について詳しくは「証券会社を選ぶのに一番考慮しなければいけないことは?」を参照ください。
デイトレード専門の投資家は手数料を優先しよう!
1日で必ず取得した信用建玉を処分するという、デイトレードのみを行うという人は、「金利・貸株料」より「手数料」を優先し、証券会社を選定したほうが費用を抑えることができます。ただ前述したように、スイングトレードなど、数日以上保有する可能性が高い人は、「手数料」より「金利・貸株料」を優先し、証券会社を選定したほうが費用を抑えることができます。
自分のスタイルに合った証券会社を選ぶことが費用を抑える近道といえるでしょう。
株取引で利益をあげる人の『信用取引に必要な費用』の捉え方!
利益をあげる人の動向をまとめました。利益をあげる人の中でも様々なスタイルがあると思いますが、信用取引に必要な費用の重要な点は以下になります。
- 証券会社の選定には、必ず「手数料」より「金利・貸株料」がお得な方を優先する
- 信用取引に必要な費用 = 信用取引手数料 + 保有した期間分の金利 × 約定代金
- 一例として、SBI証券で信用取引で買い建玉を100万円分取得し10日保有すれば、手数料より金利のほうが費用がかかる
- デイトレードのみ行う場合、信用取引の「金利・貸株料」より「手数料」がお得な方を優先する
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