【株 初心者必見!】夢と絶望を兼ね備えたゴーイング・コンサーン銘柄とは?

【株 初心者必見!】夢と絶望を兼ね備えたゴーイング・コンサーン銘柄とは?

株取引を始めるとき、利益をあげるために、様々なサイトや本を参考にしたり、セミナーに参加するのではないでしょうか。勉強をするうえで最低限の知識を学ぶことは悪くないことですが、8割の人が損をするのが株取引になります。教科書の知識だけでは利益をあげることは難しいのが現実です。

では株取引で利益をあげる人は、教科書で得られる知識以外にどのような知識をもっているのでしょうか。ここでは倒産危機のあるゴーイング・コンサーン銘柄(GC銘柄と表現される事もある)を、どのように捉えるべきなのかを紹介します。

「ゴーイング・コンサーン銘柄」とは

ゴーイング・コンサーン銘柄とは、倒産するリスクがあることを、決算短信や有価証券報告書で宣言している株式銘柄のことです。倒産するリスクがあることを宣言しているため、投資家からはリスクが高い株式銘柄と認知され、株価が低水準(割安)になっていることが多くあります。

なぜ倒産するリスクがあることを宣言する必要があるのかというと、企業会計は「企業が継続している前提」のもと行いますが、倒産のリスクがある場合は「企業が継続できない可能性がある」ということになり、前提が崩れ矛盾が生じます。その矛盾を株主に伝えるため、有価証券報告書の財務諸表が「継続できない可能性がある前提」で作成されていることを、決算短信や有価証券報告書に開示する必要があります。

また、決算短信や有価証券報告書に開示する方法は2通りあり、開示された情報のことをゴーイング・コンサーン情報と言います。

  1. 決算短信や有価証券報告書の中の「財務諸表に注記」する方法
  2. 決算短信や有価証券報告書の「リスク情報に記載」する方法

ゴーイング・コンサーン銘柄やゴーイング・コンサーン情報について、詳しくは「[知れば知るほど夢がある!ゴーイング・コンサーン銘柄!])(/feature/410)」を参照ください。

「ゴーイング・コンサーン銘柄」について、教科書ではこう説明している

倒産のリスクがある株式銘柄と言えるゴーイング・コンサーン銘柄への投資は、非常にリスクが高いと言えます。実際に倒産する企業の多くはゴーイング・コンサーン銘柄です。

そのため多くの教科書には、「ゴーイング・コンサーン銘柄」を投資対象から外す、もしくは控えるように、紹介されている事が多くあります。

教科書の答えは正しいのか

答えは「どちらとも言えない」です。

たしかに株式投資の初心者がこういったリスクの高い株式銘柄へ投資する事は、非常にリスクが高いと言えます。

しかし、ゴーイング・コンサーン情報を開示しなくてはいけない理由は様々であるので、倒産するリスクも銘柄によって大きく異なります。つまり、まだまだ立て直すことが出来る企業が、開示条件に引っかかりゴーイング・コンサーン銘柄となってしまっている株式銘柄もたくさんあります。

さらにゴーイング・コンサーン銘柄は、株価が非常に安くなっていることがほとんどです。もし事業を立て直して、ゴーイング・コンサーン情報を開示の義務がなくなった場合、株価が正当に評価され大きく上昇する可能性があります。つまり株価が何倍にもなる夢がある株式銘柄と言えます。

そのため、株式投資で利益を上げている投資家たちは、ゴーイング・コンサーン銘柄の倒産リスクがまだまだ低いと分析できる場合、大きな利益を求めてゴーイング・コンサーン銘柄へ投資することもしばしばあります。

ではどのように投資しているのでしょうか。

「ゴーイング・コンサーン銘柄」への投資方法

ゴーイング・コンサーン情報の記載は監査法人次第

ゴーイング・コンサーン情報の記載は監査法人次第

ゴーイング・コンサーン情報を開示するかどうかは、会社の経営者が判断します。しかし、その情報が妥当かどうかは監査法人が検討します。つまり、監査法人の判断がゴーイング・コンサーン情報を開示するかどうか、多大な影響を与えることは間違いありません。

赤字が何年も続いている企業がゴーイング・コンサーン情報を開示しないこともあれば、赤字が1期生じ財務状況も問題ないと思われる企業がゴーイング・コンサーン情報を開示することもあります。

そのため、財務状況的に問題がない場合は、十分確認した上で、投資対象とする投資家はたくさんいます。

  • 財務状況の問題の確認例
  • 債務超過はないか、それに陥る可能性はないか
  • 多額の欠損金はないか
  • 自己資本比率が低くないか

もし財務状況的に問題がない、もしくはリスクがすくなかった場合、次は将来性があるかどうかを判断します。

企業の将来性があるかどうか

企業の将来性があるかどうか

財務状況的に投資対象とみなすことができても、実際に売上や営業利益が将来成長しないと株価は上がりません。そのため、事業の内容をしっかり確認し、将来性が高いかどうか判断する必要があります。

将来性を十分確認して、成長する可能性がある場合は、株価が割安かどうかを判断します。

企業の株価が割安かどうか

企業の株価が割安かどうか

実際に投資しても良いと判断しても、株価がすでに上がってしまっていたら、投資するのは危険です。むしろゴーイング・コンサーン情報を開示義務が解消された後、株価が下がってしまう可能性もあります。

しっかりと株価が割安かどうかを判断しましょう。割安性の判断は「「PER」だけでは割安性を判断するのが難しい?」を参照ください。

割安性を十分確認して、割安と判断できる場合は、どの規模の投資を行うかを判断します。

倒産リスクをかんがみて投資金額を決定する

倒産リスクをかんがみて投資金額を決定する

いくら懸念事項を確認しても、やはり倒産リスクは否めません。そのため、どの規模の投資を行うのかが重要になります。

万が一倒産、となっても問題がない範囲の金額にとどめて投資することをオススメします。もし人生の大博打を行うと言うのであれば、自己責任で行ってください。

株取引で利益をあげる人の『株価急騰銘柄への投資』の考え方

まとめとして、利益をあげる人の動向をまとめました。利益をあげる人の中でも様々なスタイルがあると思いますが、「ゴーインゴ・コンサーン銘柄」に関わる共通したルールや考え方は以下になります。

  • ゴーイング・コンサーン銘柄とは、倒産するリスクがあることを、決算短信や有価証券報告書で宣言している株式銘柄のこと
  • ゴーイング・コンサーン情報とは、倒産するリスクがあることを、決算短信や有価証券報告書開示された情報のこと
  • ゴーイング・コンサーン銘柄の倒産リスクがまだまだ低いと分析できる場合、大きな利益を求めてゴーイング・コンサーン銘柄へ投資することもある
  • ゴーイング・コンサーン銘柄へ投資する場合は、次の条件を満たしていること
    • 財務状況的に問題がない
    • 企業の将来性がある
    • 企業の株価が割安か
  • ゴーイング・コンサーン銘柄へ全財産投資することは控えた方が良い

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