【株式投資の教科書】 『株価』ってどうやって決まるの?

【株式投資の教科書】 『株価』ってどうやって決まるの?

株式投資を始めたい人や初心者の方だけではなく、株式に興味はあるけど何も知らない、何もわからない人でもわかるように、株式の仕組みや言葉を紹介していきます。今回は初歩の初歩、「株価」がどのように決まるのかを簡単に説明します。

株価とは?

1株当たりの株式(株)の価値(価格)のことを「株価」といいます。

「株価」はどのように決まっているのでしょうか。それは、株式を購入したい人が希望する価格と、株式を売却したい人が希望する価格の値段が一致する場合、株取引が成立します。まさに成立した株取引の株式の値段が、株価になります。そのため、株価は株取引があるたびに変わります。

たとえば、Aさんが株式会社Xの株を300株100円で購入希望しているとします。Bさんが株式会社Xの株を500株100円で売却希望しているとします。この場合、AさんとBさんは300株を株価100円で株取引が成立し、Aさんは希望通り購入でき、Bさんは残り200株を売却するために別の購入希望者を探す必要があります。もしCさんが200株を99円で購入希望していた場合、Bさんは100円で売りたいけど99円でもいいと判断すれば、株価99円で株取引が成立します。

AさんとBさんの1回目の取引が行われた時点での株価は「100円」となり、BさんとCさんの2回目の取引が行われた時点での株価は「99円」となります。

このようにして、株の購入希望者(需要)と売却希望者(供給)があって初めて株取引が行われ、株取引が行われた株式の値段で株価が決まります。

実際の株取引ってどうやってするの?

まず、株取引が可能な時間は決まっています。株式を売買するためには、株式の売買できる市場が開いていないと購入することも売却することもできません。「株式市場が開く」という言葉は聞いたことがないでしょうか。株式を売買できる市場があり、それが「株式市場」になります。株式市場は、午前9時から午前11時30分の2時間半(前場という)、午後12時半から午後15時までの2時間半(後場という)開いており、その時間帯に株取引をしなくてはなりません。

しかし、株式を購入したい人が売却したい人と、そのわずか5時間の間に、どこかで待ち合わせし、値段を決め、取引を成立させることは非常に難しいでしょう。

実は株取引を仲介してくれる業者がいます。それが『証券会社』です。証券会社は株式の購入したい人、株式を売却したい人の希望を集めて株取引を仲介してくれます。株式の購入希望者や売却希望者は、証券会社に売買の注文を出せば、後は証券会社が処理をしてくれます。

実作業はというと、とてもシンプルです。みなさん、インターネットショッピングをしたり、映画やコンサートのチケットを購入をしたことはありますか?それとほとんど同じ作業になります。具体的には以下のように3つの指定をして、株式の購入を希望(注文)します。

自分が希望する『①株式会社』、『②株数』と『③値段』を指定して、株式の購入を注文する

簡単な例をあげると、「株式会社Aの株式を、500株100円で購入を希望する」と、セットするだけです。後は、自分の指定した条件とマッチする条件で売却の注文をしている人がいれば、売買成立になります。このあたりの調整はすべて証券会社がやってくれます。

では、証券会社はどのように注文を集めてマッチングさせて、株取引を成立させているのでしょうか。

証券会社は何をしているの?

まず証券会社は、購入希望者の注文(=買い注文)と売却希望者の注文(=売り注文)を集めます。注文内容には、「株式会社 / 株数 / 値段」の3つの情報が必須になります。証券会社は、この3つの情報を集めて、『板寄せ』と『ザラ場寄せ』という2通りの手法を使い、株取引を成立させています。

実際に株取引が行われる場所が『証券取引所』になり、証券会社は証券取引所経由で株取引を成立させます。株式の売買希望者が、証券会社に注文し、証券会社が証券取引所で株式を購入もしくは売却します。詳しくは、「『証券会社』と『証券取引所』の違い」を参照ください。

では、板寄せとザラ場寄せとはいったいどんな手法なのでしょう。

板寄せ方式とは

板寄せ(いたよせ)は、「前場の最初の株価」、および、「後場の最初の株価」を決める際に利用する方法です。簡単にいうと、株式市場を開くために、「一番最初の株価」を決める手法として使われます。具体的なルールは次になります。

<板寄せ手法> - 成行注文の全てが約定する - 約定価格より高い買い注文と売り注文が全て約定する - 約定価格において、売り注文または買い注文のいずれか一方すべてについて約定し、他方は単元株以上が約定する

はい!難しいですね。「成行注文とか知らないし、約定って知らないし。」という方のために、もっと簡単に説明いたします。

板寄せ手法は、株取引希望者の「全注文」を集めて、一気に処理する手法です。

たとえば、株式会社Xの株式に対して、以下のように株式市場始まる前から4つの注文が入っていました。

  • Aさん 買い注文 500株 100円(※1)
    • ※1 値段を指定する注文を「指値注文」といいます
  • Bさん 買い注文 300株 80円
  • Cさん 売り注文 200株 70円
  • Dさん 売り注文 400株 何円でもいい(※2)
    • ※2 値段を決めない注文を「成行注文」といいます

すべて(4つ)の注文を証券会社が集めて、以下のように買い注文と売り注文のバランスの取れた株価を探します。どのように探すかというと、以下のように探します。

その①

「一番高い買い注文」と「一番安い売り注文」を抽出します。この場合、「Aさんの500株100円」の買い注文と「Dさんの400株何円でもいい」の売り注文になります。「400株何円でもいい」という注文ですが、売りよりも多い「500株100円」の買い注文があるため、この時点では「100円で、買い注文500株、売り注文400株でバランスが取れている」ことになります。

その②

残った注文の中で、「一番高い買い注文」と「一番安い売り注文」を抽出します。この場合、「Bさんの300株80円」の買い注文と「Cさんの200株70円」の売り注文になります。このとき、①の「100円で、買い注文500株、売り注文400株でバランスが取れている」に影響を与えるのは、「Cさんの200株70円」の売り注文のみであり、その注文を含めバランスを再調整した場合「70円で、買い注文500株、売り注文600株でバランスが取れている」ことになります。ここで注意しなければならないのが、Bさんの注文はまだ処理されておりません。

その③

残った注文の中で、「一番高い買い注文」と「一番安い売り注文」を抽出します。この場合、「Bさんの300株80円」の買い注文しか残っていませんが、②の「70円で、買い注文500株、売り注文600株でバランスが取れている」に影響を与えるため、その注文を含めバランスを再調整した場合「80円で、買い注文800株、売り注文500株でバランスが取れている」ことになります。

結果、板寄せ手法を利用し、注文を処理した結果、以下の株取引が実現します。

  • Aさん 500株が80円で株取引成立(購入完了)
  • Bさん 100株が80円で株取引成立し、200株が80円で買い注文が残る(一部購入完了)
  • Cさん 200株が80円で株取引成立(売却完了)
  • Dさん 400株が80円で株取引成立(売却完了)

ザラ場寄せ方式とは

ザラ場寄せ(ざらばよせ)は、株式市場が開き一度株価が決まった後に利用する手法です。取引時間中(市場が開いている)のことを「ザラ場」というので、ザラ場寄せと呼ばれています。

こちらの方式はシンプルで、一度株価が決まった後の注文を順番に都度処理していくだけです。上述した例を利用して、具体的な例を紹介いたします。

上述した例では、板寄せ手法で株価を決めた後に残っている注文は以下になります。

  • Bさん 買い注文 200株 80円 →株価80円

ここに以下の順番で、注文が入ったとします。

  • ①Eさん 買い注文 200株 70円
  • ②Fさん 売り注文 300株 60円
  • ③Gさん 売り注文 400株 50円

株価が決まった後なので、ザラ場寄せ方式を利用し、処理していきます。

その①

  1. 株取引成立せず 株価80円
  2. 残っている注文
    • Bさん 買い注文 200株 80円
    • Eさん 買い注文 100株 70円

その②

  1. 株取引成立
    1. 1回目の処理 株価80円
      • Bさん 200株が80円で株取引成立(購入完了)
      • Fさん 200株が80円で株取引成立、100株が70円で売り注文が残る(一部売却完了)
    2. 回目の処理 株価70円
      • Eさん 100株が70円で株取引成立、100株が70円で買い注文が残る(一部購入完了)
      • Fさん 100株が70円で株取引成立(売却完了)
  2. 残っている注文
    • Eさん 買い注文 100株 70円

その③

  1. 株取引成立 株価70円
    • Eさん 100株が70円で株取引成立(購入完了)
    • Gさん 100株が70円で株取引成立、300株が50円で売り注文が残る(一部売却完了)
  2. 残っている注文
    • Gさん 売り注文 300株 50円

このように株式市場が開いている限り、証券会社はザラ場寄せ手法で、注文の処理を行い株取引を成立させます。

まとめ

  • 株価は株取引が成立した時の株式の値段である
  • 株価は買い注文(需要)と売り注文(供給)のバランスで成り立つ
  • 株取引は証券会社が代行してくれる

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