【株式投資の教科書】毎日株価を見るのがめんどくさい人にオススメ「ポジショントレード」を紹介!
株式投資を始めたい人や初心者の方だけではなく、株式に興味はあるけど何も知らない、何もわからない人でもわかるように、株式の仕組みや言葉を紹介します。
今回は、株式投資の「投資スタイル」について簡単に解説し、その中で最も忍耐力がいる代わりに大きな利益を上げることができて、サラリーマンや初心者に最適な中期投資の「ポジショントレード」の特徴を紹介し、メリット・デメリットをお伝えします。自分のライフスタイルに合った、自分の目的に合った、「投資スタイル」を見つけることが利益を上げるための近道になるため、まずは「ポジショントレード」のことをしっかりと理解し、あなたに適しているか判断しましょう。
投資スタイルとは?
投資スタイルとは、銘柄の投資条件や株式の売買条件などの株式投資の運用方針のことになります。投資スタイルは大きく分け2種類あり、1日~数カ月かけ投資する「短期投資」と、数カ月〜数年かけ投資する「中・長期投資」があります。さらに、短期投資は、「デイトレード」や「スイングトレード」などに分類でき、中期投資を「ポジショントレード」と呼ぶこともあります。本記事では数週間から数ヶ月間の間で取引を完結させる投資スタイルの「中期投資 ポジショントレード」について詳しく紹介します。
主な投資スタイル
- 長期投資
- 詳細は「投資の王道「長期投資」を紹介!」を参照ください
- 中期投資 ポジショントレード
- 詳細は「毎日株価を見るのがめんどくさい人にオススメ「ポジショントレード」を紹介!」を参照ください
- 短期投資 スイングトレード
- 詳細は「サラリーマンが「スイングトレード」で取引すべき理由!」を参照ください
- 短期投資 デイトレード
- 詳細は「初心者は「短期投資 デイトレード」を避けるべき理由!」を参照ください
『どの投資スタイルがいいのか?』と疑問を持つ方が多いですが、一番いい投資スタイルは『人それぞれで異なる』と断言できます。たとえば、欲深い人が1日でトレードが完結するデイトレードでは『まだ上がるかもしれない』と結局売り時を逃し塩漬けになることが多くあります。そもそも薄利多売のデイトレードで満足いく利益を上げることは難しいでしょう。それであれば、長期にわたり成長する可能性の高い銘柄の株式を購入することで、大きな利益を得ることができるポジショントレードや長期投資をした方が利益を得やすいでしょう。このように人それぞれの性格やライフスタイルに合った投資スタイルを選ぶことが、利益を得るための近道になります。
それでは、ポジショントレードとは何かを紹介していきます。
中期投資 ポジショントレードとは
中期投資のポジショントレードとは、数週間〜数ヶ月間で、株式の購入から売却まで終える投資スタイルです。短期投資より長く株式を保有します。天変地異やリーマンショック級のアクシデントがない限り、多少の外的要因で売却したりしません。そのため、基本的には業績が好調で成長を見込める企業を探し投資することが重要になります。また、可能な限り株式の購入単価を安くし可能な限り売却単価高くすることで大きな利益を得ることにつながるため、株式の売買のタイミングも重要になります。
ポジショントレードは、中・長期的な値動きを読むため、企業の業績の推移を予想するファンダメンタル分析がもっとも重要になります。また、いくら成長する見込みのある企業でも、すでに企業価値以上に株価があがっていた場合はさらに株価が上がる可能性は低いため、現在の株価よりさらに株価が上がる可能性があるかを見極める分析力も必要になります。
しかし、いくらファンダメンタル分析で来季業績が好調かつ、株価の割安分析で株式が安いと判断できても、まだまだ株価が下がる可能性があります。全財産で株式を購入してしまうと、短期的な相場の流れ次第ではしばらく塩漬けになったりするため、可能な限り小出しに株式を購入することで購入単価をより低くする必要があります。つまり、短期的な値動きも読むことでより効率的に利益を上げることができます。また株式を売却するときも同様に、短期的な値動きを読むことで売却単価をより高くすることができるでしょう。そのため、株式の売買のタイミングではテクニカル分析が役に立つことが多くあります。
ポジショントレードにどんな銘柄が最適か
ポジショントレードに最適な銘柄は次の条件を満たしているときです。
- 企業の業績が成長する見込みがある
- 株価が割高ではない
①企業の業績が成長する見込みがある
中・長期保有する際に、企業の業績が成長する見込みがない限り、投資する価値はありません。業績が上がる見込みがない企業の株価が大きく上がることはほとんどないためです。そのため、業績が成長する企業を選びましょう。
②株価が企業の成長を見込んだ値になっている銘柄
株価がすでに企業の成長を加味し上がっていた場合、それ以上株価が上がる可能性は低く、大きな利益を上げることが難しいと判断できます。企業がいくらよいIRを出したとしても、織り込み済みと株価が下がってしまったりするリスクもあるため、業績の成長を加味されていない銘柄や外的要因等で一時的に必要以上に下がっている銘柄を選ぶことで、より効率よく利益を上げることができるでしょう。
ポジショントレードにどんな投資家が最適か
ポジショントレードには、次の2つの適性を持った投資家が最適です。
ポジショントレードに必要な能力
- 企業の業績を予想できる分析力
- 株価が上がるまで待てる忍耐力、ルールに沿って損切りができる忍耐力
企業の業績を予想できなければ、どの株式が今後上がる見込みがあるか判断できません。この分析力はまず必須になります。短期的な動きまで予想し、購入単価をより安くできる人はさらにポジショントレードが向いているといえるでしょう。
また、含み損になっても業績が上がるまでまてる忍耐力がなければ、中・長期保有で利益を上げることはできません。さらに、自分で決めた損切りルールを守れないと、とんでもない損失にもなるので、損切りと利確のルールを決めて、それを守れる忍耐力も必要になります。
また、デイトレードのように1日中株価をチェックする必要はないので、サラリーマンでもポジショントレードはすることが可能です。さらに投資判断をゆっくりとできるため、初心者にもオススメの投資スタイルといえるでしょう。
ポジショントレードのメリット・デメリット
ポジショントレードのメリット
- 投資判断の時間に制限がないため、売買のタイミングをしっかりと見極めることができる
- 1回の取引で大きな利益を得ることがある
- 株取引ができる時間帯でも、常に株価の値動きをチェックする必要がない
- 投資難易度が低い(初心者にもオススメできる投資スタイル)
- 株取引回数が少ないため、売買手数料が少ない
ポジショントレードのデメリット
- 株取引できない時間帯の影響を受ける
- 急激な株価の変動の影響を受けやすい
- 1回の取引で大きな損失を被ることがある
- 利益を上げるまで時間がかかる(資金の回転率が悪い)
- 資金の凍結(塩漬け)になることがある
まとめ
- ポジショントレードは、数週間から数ヶ月の間で株式の購入から売却まで終える投資スタイルのことである
- ポジショントレードは、利益も損失も非常に大きい
- ポジショントレードに最適な投資家は、企業の業績を予想できる分析力、売買ルールを守れる忍耐力を持つひとである
- ポジショントレードは、投資判断にスピードが入らないため投資難易度が低く、初心者向けの投資スタイルといえる
- ポジショントレードは、常に株価の値動きをチェックする必要がないため、サラリーマンに最適である
- 投資スタイルは、自分のライフスタイルおよび目的にあっている必要がある
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