機動戦士ガンダム 第08MS小隊を一年戦争の年表で振り返る!宇宙世紀シリーズの人気投票も!
40年以上の歴史を誇る『機動戦士ガンダム』シリーズ。その中でも人気と言えるのが、原点とも言える宇宙世紀シリーズ。
宇宙世紀シリーズには数々のスピンオフ作品があり、その中でも特に人気なのが「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」、通称「08小隊」です。物語が始まるのは一年戦争(宇宙世紀0079年1月3日〜宇宙世紀0080年1月1日)の終盤である10月から始まります。
そこで今回は、機動戦士ガンダム 第08MS小隊を一年戦争の年表で振り返っていきたいと思います。
もし一年戦争のメインストーリーであるファーストガンダム(機動戦士ガンダム)の歴史を年表で振り返りたいのであれば、次の記事を参考にしてください。
またこんなアンケートを取っています!ぜひ興味があればお答えください。投票すれば結果が見れます。
『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』 VS 『機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争』どっちが好き?のアンケート
機動戦士ガンダム 第08MS小隊(08小隊)
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争(ポケ戦)
【機動戦士ガンダム 第08MS小隊】キャラクター人気投票ランキング!のアンケート
ギニアス・サハリン
ノリス・パッカード
シロー・アマダ
アイナ・サハリン
【宇宙世紀0079年10月初旬〜10月中旬】二人だけの戦争
宇宙世紀0079年1月3日、月面第二の都市「グラナダ」を制圧し、アイランド・イフィッシュの住民を毒ガスで虐殺するところから、一年戦争は始まります。機動戦士ガンダム 第08MS小隊の物語は、そこから時は流れた宇宙世紀0079年10月からはじまります。ちなみに、『機動戦士ガンダム』の本編では、ギレン・ザビによる弟ガルマ・ザビの国葬がおこなわれていました。
主人公のシローとヒロインのアイナの出会い
主人公シローは地球連邦軍の少尉として、東南アジア戦線の第08MS小隊長として配属されることになり、地球へと向かっていました。しかし、シャトルでの移動中にジオン公国軍のMS小隊と交戦して危機に陥る先行量産型ジムを発見し、これを見過ごせなかったシローはシャトルに積載されていた先行試作型ボールで緊急出撃。そのまま敵モビルスーツを行動不能にするも、ジオン軍のパイロットと共に遭難してしまいます。
そのときのパイロットが『アイナ・サハリン』でした。
互いに生還するため、彼女と一時協力して危機を脱した後、シローとアイナはお互いの名前を名乗りあって別れます。
シローの地球での配属先は『第08MS小隊』
シャトルに戻ったシローは、ジムのパイロットであった『テリー・サンダースJr.軍曹』と、シャトルで一緒だった『ミケル・ニノリッチ伍長』と共に、地球に降り立ちます。そして、彼らが配属されたのは、東南アジア地区の最前線に展開するコジマ大隊所属の『第08MS小隊』でした。
シローたちが地上での任務に就いたり、ゲリラの集う町に住む少女『キキ・ロジータ』などとの出会うなどしている間、アムロたちホワイトベース隊の一行は、強敵ランバ・ラルとの死闘を繰り広げていました。そして、ランバ・ラルと同じくグフにのるパイロットが、こちらにも登場します。それが08小隊でも人気キャラの『ノリス・パッカード』です。当時、最新鋭のモビルスーツはホバー機能も付いたドムでしたが、ランバ・ラルと同じように、白兵戦での小回りに特化したグフを愛機としていました。
【宇宙世紀0079年10月中旬】頭上の悪魔
08小隊の中には、あるジンクスに悩む人間がいました。それは、これまで「3度目の出撃で、その部隊は彼以外を残して全滅する」というジンクスを抱えた『テリー・サンダースJr.軍曹』でした。そんなサンダース軍曹は、仲間からも『死神サンダース』と揶揄されていましたが、悩むサンダースをよそに08小隊に『3度目』となる出撃命令が出されます。
巨大モビルアーマー「アプサラス」の飛行テスト
その頃、かつてシローと宇宙で遭難し、協力して窮地を脱したアイナは、実の兄である『ギニアス・サハリン』が開発した、連邦軍への地上での反撃の要となる巨大モビルアーマーのテストパイロットとして『アプサラス』に乗っていました。
テスト飛行中をおこなっていたアプサラスは、制御系のトラブルに見舞われ、進路変更を行えない状態に陥ってしまいます。連邦への反撃の要として、最大の機密であるアプサラスを守るべく、進路とは別の方向に連邦の気を向けるため、ジオンのドップ部隊が撹乱攻撃を行います。
そんな不穏な動きに対し、コジマ大隊長はシローたち08小隊を向かわせます。
サンダース軍曹のジンクスを打ち破る!
そしてシローたちは思わぬ場所でジオン軍と遭遇します。サンダースをはじめ、彼の持つ『3度目のジンクス』に隊員たちが不安を抱く中、遭遇したジオン軍はシローたちを誘うように撤退を始めます。
不審感を抱くシローのもとに、仲間から敵の情報をキャッチした連絡が入り、彼らが抱いていた不安を裏付けるかのように巨大モビルアーマーが姿を現します。驚異的な攻撃力を発揮するアプサラスを前に、窮地に陥る08小隊でしたが、『3度目のジンクス』を払拭し仲間を守るために、サンダースは捨て身の反撃を試みます。
もともと撤退することが目的だったこともあり、その場を去っていくアプサラスを見て、ジンクスは打ち破れる!と喜ぶサンダースでしたが、最大の敵となるアプサラスとの戦いは、物語が進むにつれますます激しくなっていくことになるのでした…。
【宇宙世紀0079年10月中旬〜10月下旬】シローとアイナとの再開
アプサラスとの遭遇後、08小隊はアプサラスの後を追って、砂漠にある巨大なクレバスに向かっていました。そこにはジオン軍の射爆場であり、クレバスには高熱によるビームの痕が残されており、そこがアプサラスの運用試験のポイントであることを物語っていました。
アプサラスとの再戦
射爆場付近に陣取った08小隊は、アプサラスを撃墜するための待ち伏せ作戦に入りますが、攻撃目標であるアプサラスはなかなかその姿を表しません。待ち伏せを開始してから5日が過ぎてもアプサラスが現れない中、隊員の一人であるミケル・ニノリッチは、恋人への想いが原因でシローとぶつかります。そしてシローは、恋の話を思わぬところで聞いたことにより、ふと宇宙で出会ったアイナのことを思い出します。
そして翌日、その想いが届いたかのように、08小隊の前についにアプサラスが姿を現します。射撃担当を受け持ったミケルは、アプサラスにビームを打ち込みますが、その攻撃に耐えたアプサラスは逆にミケル機に攻撃をしかけます。それを阻止するためシローの乗るガンダムが、アプサラスに取り付きますが、アプサラスはガンダムを振り落そうと飛行をはじめ、シローはアプサラスと共に姿を消してしまいます。
シローとアイナ
アプサラスに取り付いたガンダムに乗るシローでしたが、通信から一瞬聞こえた敵機のパイロットの声がアイナのものだと確信したシローは、彼女に接触を試みます。砂漠のクレバスから離脱し、山岳地帯の上空に停止したアプサラス。その装甲の上をはい上がるシローの予想通り、コックピットハッチを開いて姿を現したのはアイナでした。
宇宙で遭難して出会ったときと同じように、再び生還するべく力を合わせようとする二人でしたが、損傷し安定を失ったアプサラスは、山岳部へと降下していきます。斜面に落下するアプサラスを止めようとするシローでしたが、あまりの巨体に落下を抑えることができません…。
オールドタイプ同士だからこその愛の叫び
アイナは、シローだけでも脱出するように訴えますが、シローは一緒に生き残ることを訴え、ガンダムのリミッターを解除します。フルパワーを出すのと同時に、シローはアイナへの想いを叫ぶのでした。
このときの有名な台詞がありますが、ここまで明確に自分の想いを伝えたキャラクターは、他の宇宙世紀シリーズでは例がありません。
アイナぁー!好きだぁー!
ニュータイプ能力を持たない者同士だったからこそ、自分の想いを言葉にすることができたのかもしれません。
戦争の中に訪れた二人だけの一時
そしてガンダムとアプサラスの2機は、崖に落ちる直前で停止します。しかし次の瞬間、ガンダムの足元が崩れてしまいます。落下の最中、なんとか脱出したシローでしたが、猛吹雪に巻き込まれ、そのまま意識を失ってしまいます。
かつてのサイド2(アイランド・フィッシュ)での悲劇の悪夢から目覚めたシローの目の前には、先ほど想いを伝えた相手であるアイナの姿がありました。逆にアイナに命を救われることになったシローは、連邦のこと、ジオンのこと、自分のこと、そしてアイナのことと、自分の複雑な心境を語ります。そしてたとえ、連邦とジオンに別れていても、互いの思いが通じ合うことができると二人は確信するのでした。
戦いの最中に訪れた、一瞬の二人だけの時間。しかし、互いの距離をより縮めた二人でしたが、そこへそれぞれの軍の救助部隊が到着することで、再び戦争という現実が立ちはだかります…。
【宇宙世紀0079年11月下旬】軍務と理想
アイナと協力し、雪山での遭難から救助されたシローを待っていたのは、スパイ容疑による軍上層部の査問会議でした。一方のアイナも、兄ギニアスからシローとの親密な様子を問いただされます。
ガンダムの醍醐味である戦争とは...?を考えさせられる...
似たような境遇から、まったく別の場所にいながらも、シローとアイナは同じ思いを口にする。 このときの有名な台詞がこちらです。
敵見方に分かれて戦っていても、いい人間はいる。それがこの愚劣な戦争での唯一の希望だ
これは全ガンダムシリーズのテーマにもなっている重要な台詞だったと言えます。
ジオン軍の秘密基地を殲滅戦
連邦はアプサラスの残骸を回収し、その恐るべき破壊力と用途を知ることに。その流れから、コジマ基地の総力を挙げたジオン軍の秘密基地の殲滅戦を開始します。先のアイナとの出来事により謹慎をくらっていた、シローと負傷していたエレドアが復帰して、フルメンバーが揃った08小隊も、空挺降下によって敵基地の所在を特定するという命令を受けて出撃しました。
ちなみに、『機動戦士ガンダム』の本編では、ホワイトベース隊がヨーロッパで行われたオデッサ作戦に参加し、連邦軍が勝利したところでした。
連邦のため?いや、仲間のため!
モビルスーツでの初めてのパラシュート降下に緊張するカレン・ジョシュワは、ミデアから射出された直後、運悪くジオンのオデッサから撤退中だった『ボーン・アブスト』が指揮するガウ攻撃空母と空中接触してしまいます。そこにシローの乗る新たに改修されたガンダム『ガンダムEz-8』が後を追って降下します。ガウへの発砲停止を勧告し、無為な戦闘は回避されたかに見えたのですが、地上へ降り立ったカレンだったは、湖に潜んでいたアッガイの奇襲に合い、搭乗していた陸戦型ガンダムの頭部を破壊されてしまいます。エレドアの機転によって、危機をなんとか退けたものの、任務からは離脱することになります。
その後、集結地点であるギニアスの基地に到着したアブストは、部隊の撤退の時間を稼ぐためにマゼラ・アタック隊を指揮することを志願し、秘密基地に向かう08小隊を足止めする作戦を展開します。サンダースと共に任務を続行するシローたちへ待ち伏せ攻撃を行うなどして、銃を向けることをためらうシローに、心理戦を仕掛けるアブスト。
しかし、攻撃によって倒れたサンダース機を見て、シローは迷いを振り切ります。このときの有名な台詞がこちらです。
連邦のためじゃない!それでも仲間のためなら戦える!
その後、猛然と攻撃を仕掛けるEz-8をよそに、時間稼ぎを終えたアブストはシローの言葉が伝わったのか、敬礼をしながら撤退を開始。裏をかかれたことに気づいたシローは、思わず大声をあげて笑うという印象的なシーンです。
【宇宙世紀0079年11月下旬 Part2】震える山
ノリス出撃
秘密基地を発見し、総攻撃を開始した連邦軍だったのですが、その攻略は難航していました。連邦の攻撃隊を指揮する『イーサン・ライヤー』は、アプサラスを取り逃がすという失態を避けたいがために、兵たちの命もいとわないような作戦を展開します。
その一方、ジオン基地の内部では、宇宙への唯一の撤退手段であるザンジバル級の戦艦『ケルゲレン』の発射準備が進められていました。一人でも多くの兵を宇宙に帰すべく、奮闘するアイナの姿に心を打たれたノリスは、ケルゲレンを無事に送り出すために、ある決意を胸に1人出撃します。
アイナは、その後ろ姿を止めることができずに見送るのでした…。
圧倒的な強さのノリス
一方の08小隊は、ケルゲレンの脱出ルート上に配置されたガンタンク部隊の護衛任務についていました。そこへ、ケルゲレンの脱出の障害となるガンタンクを排除すべく、08小隊の前に現れるノリスの『グフ・カスタム』。08小隊のカレンとサンダースを手玉にとり、その圧倒的な強さで、一瞬のうちに2機のガンタンクを撃破していきます。
そして、残る1機のガンタンクを倒すべく、それを護衛するシローのガンダムEz-8と対峙します。百戦錬磨のノリスが放つオーラに圧倒されるシローは、ヒートロッドによる攻撃で行動不能に陥ってしまいます。シローを盾にされ、手出しできないカレンとサンダース。動きの止まってしまった機体の中で、自分の弱さや、仲間とアイナのために生きたいと思う気持ちが溢れたシローは、機体を回復させ反撃に打って出ます。そのときの有名な台詞がこちら。
オレは生きる!生きてアイナと添い遂げる!
その言葉から、アイナの想い人がシローであることを知ったノリスは、その運命に感謝します。そして、ケルゲレンを脱出させるというアイナの思いを実現させるべく、残り1機のガンタンクを撃破するために、「アイナ様、合流できそうにありません。自分は死に場所を見つけました」という言葉を残し、ガンダムEz8と最後の戦いに挑みます。
ちなみに、このときグフ・カスタムのバックパックから発射された信号弾の意味は「合流できず。ケルゲレン出航せよ」でした。
生き残ったシローが負けを認める...
死闘の末、シローの駆るEz-8と交錯し、ビームサーベルがコクピットを両断する瞬間に、ノリスは「勝ったぞ…!!」と言い残し、ガンダムEz-8の背中越しに、最後のガンタンクを射撃し、破壊します。そもそもノリスは、アイナの想い人でもあるシローを討つ気は、初めからなかったのでした…。
シローは自分の身を守ることで精一杯で、ノリスとの一騎打ちには勝利したものの、戦術的には完全な敗北を喫すこととなります。命を捨てて目的を達成し、ジオンも連邦も関係なく、ひとりの軍人として一枚も二枚も上手だったノリスの散り様に、シローも「負けた…」と口にしています。
まさにノリスは、初代のグフパイロット『ランバ・ラル』に近いキャラクターであったと言えます。
与えられた任務を守ることができなかった08小隊でしたが、戦闘はまだ続いていました。
【宇宙世紀0079年11月下旬 Part3】最後の戦い
連邦軍を抜けるシロー
頭上にアプサラスの姿を確認したシローは「みんな聞け、俺は軍を抜ける」と、08小隊のメンバーに自分の思いを告げ、アイナを止めるため仲間に背を向けます。
その姿に銃口を向けるカレン機。このとき軍を指揮し、シローの離脱を予想していたライヤー大佐は、08小隊の隊員であるカレンに、シローが行動に出たときは射殺するよう命令していました。08小隊の間にかつてない緊張が走りますが、カレンはシローを撃つことがでず、その背中を見送ります。
身を危険に晒してまで、仲間を救おうとするアイナ
一方のアイナは、ジムスナイパーの配備により脱出が困難となっていたケルゲレンのために連邦軍に休戦を提案しますが、それを疑問視するライヤー。アイナは、その疑問に答えるようにコックピットハッチを開けて、自分の身を敵にさらすのでした。その姿に、一瞬の隙をついて宇宙に向けて発進するケルゲレン。しかし、ライヤーはそんなアイナの行動に対し、ジムスナイパーに射撃命令を出し、ケルゲレンを撃墜させます。
シローとアイナとの3度目の再開
「目を覚ませ!そして見ろ!これがお前の理想の生け贄なのか!?」と、兄ギニアスの言葉に煽られるようにして、怒りに任せアプサラスによる攻撃をおこなおうとするアイナでしたが、その時、目の前にシローの機体が現れます。
その姿を見て、我に返ったアイナは、攻撃を続けようとするギニアスとアプサラスのコックピット内で対峙します。アイナの言葉を聞かず、妄執にとりつかれたギニアスは、実の妹に向かって銃を向けます。
弾丸はアイナの胸を直撃し、彼女はコックピットハッチから落ちて宙に舞います。そして、それを救うシローのガンダムEz-8。幸い、弾はパイロットスーツを貫通しておらず、命拾いをしたアイナは、戦場でシローと3度目となる再会を果たすのでした。
シローとアイナ、ギニアスを止める最後の戦いへ...
連邦軍を殲滅しようとアプサラスを動かすギニアス。シローとアイナは、ギニアスを止めるため、共に生き残るために、全てを終わらせるための戦いに挑みます。
ノリスとの戦いを乗り越え、すでに機体も身体も満身創痍でしたが、シローの乗るガンダムEz-8はアプサラスのコックピットに取り付き、破壊に成功します。しかし、このときアプサラスも同時にメガ粒子砲を放ち、ガンダムEz-8は大破し、アプサラスと共に山の火口に墜落し、爆発してしまいます。そして、アプサラスが放ったメガ粒子砲は連邦本部にまで届き、ライヤーたちを焼き払うのでした…。
その後、一年戦争はジオンの敗北によって終結を迎えます。しかし、火口へと落ちたシローはその後発見できず、戦没認定を受けることになります。戦争はこれにて終わりを迎えますが、08小隊の物語は、この後まだ少しだけ続くことになります…。
【宇宙世紀00XX年(不明)】ラストリゾート
08小隊の物語には、まだ続きがありました。
一年戦争終戦後、連邦軍を除隊した08小隊のミケルは、ゲリラの娘キキと共に、東南アジアの河川を遡っていました。彼らは、消息を絶ったシローの行方を08小隊のメンバーに代わって探し続けていたのです。
鍵を握る子供たち
その日、二人は河に不時着したコムサイを発見します。内部には人が住んでいた形跡が残っていましたが、人の姿は見えません。翌朝目を覚ますと彼らの前に、3人の子供が現れます。彼らに導かれて移動するキキとミケルは、丘の上に立つ小屋へとたどり着きます。そこには、ジオンの軍服を着た少年をリーダーに、数人の子供たちの姿がありました。リーダーの少年に詰問され、名乗った二人に対してなぜか動揺する子供たち。キキは彼らの情況を見て連邦軍に投降することを勧めますが、子供たちは受け入れませんでした。
翌日、二人は包帯だらけの少女の遺体を埋葬しようとする子供たちの姿を発見します。埋葬を無感情に淡々と行う子供たちに、キキは遺体を花で満たす方法を教えます。葬儀の最中、遺体となった少女の名前をミケルが尋ねると、リーダーの少年は『アイナ』と答え、さらに『シローも死んでここに眠っている』と告げられますが、キキの歩み寄りに次第に心を開いていく子供たちには、ある秘密がありました。シローが眠っているという墓には誰もいないと。コムサイで地球に降下した子供たちは、この地でシローとアイナの二人に出会ったこと、そして二人が子供たちに何を教えていったのかを語り始めるのでした。
シローとアイナ
翌日、二人が目覚めると子供達の姿はなく、新雪には足跡も見当たりません。空には白鳥がおり、彼らも新しい人生を探しに行ったのだということを暗示しているようでした。その後、河を北に進むキキとミケル、船を降り歩いてゆくと湖の側に小屋が立っていました。
そして、そこには左足を失ったシローの姿が…。そして傍にはアイナと、アイナの中で育つ命がいました。とても満ち足りた優しい笑顔でミケルとキキを迎える、ミケルは号泣し走り寄り、キキは2人の前まで歩いては来たものの涙と感動でその場に座りこんでしまい、08小隊の物語は終わります。
「機動戦士ガンダム 第08MS小隊を一年戦争の年表で振り返る!」まとめ
いかがだったでしょうか?ガンダムの宇宙世紀シリーズの中でも人気が高い「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」。年表で振り返ればたった2ヶ月の短い時間の中でおきた濃密な物語であったことがわかりました。ぜひみていない皆さんは08小隊を見てみてはいかがでしょうか。
では最後にバトクエで実施しているアンケートの発表です。
『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』 VS 『機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争』どっちが好き?のアンケート
機動戦士ガンダム 第08MS小隊(08小隊)
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争(ポケ戦)
【機動戦士ガンダム 第08MS小隊】キャラクター人気投票ランキング!のアンケート
ギニアス・サハリン
ノリス・パッカード
シロー・アマダ
アイナ・サハリン
こんなアンケートも実施しています!
『機動戦士ガンダム』の面白さはどこにある?のアンケート
モビルスーツのカッコよさ(デザイン)
宇宙世紀を舞台にした世界観
人間ドラマ
戦争がテーマになっていること
ガンダムがコミックで読めるって知っていましたか?
実はガンダムはコミック化されています。アムロやシャアの激闘を漫画で読めるので、アニメで見る時間がないという人に非常におすすめ。
アニメが見たことある人にとっても、アニメで描かれていないストーリーや細かな設定などを読むことができるので、ぜひコレクションの一つに加えてみてはいかがでしょう?
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