【風立ちぬ】二郎が生きる結末?死ぬ結末?どっちがいい?人気投票中!

【風立ちぬ】二郎が生きる結末?死ぬ結末?どっちがいい?人気投票中!

「風立ちぬ」とは

風立ちぬ

2013年7月20日公開された宮崎駿の長編映画第11作「風立ちぬ」。宮崎駿が戦争について、空想の戦争ではなく、実際の戦争について初めて表現した作品になります。さらに、実在した人間(堀越二郎)をモデルとするのも初めてで、従来の宮崎駿の表現方法とは大きく異なります。

結末は宮崎駿の当初の想定と大きく異なった!

そんな「風立ちぬ」のラストシーンは、宮崎駿が一番最初に考えた内容と映画化された内容とで、大きく異なることはご存知でしょうか。どのように違うかというと、ラストシーンでヒロイン「菜穂子」の『生きて』とセリフが、もともとは『来て』というセリフだったそうです。主人公「二郎」が亡くなった菜穂子のいる世界(天国)に来てほしい、つまり二郎も死んで菜穂子と2人で天国で過ごすというものになります。そこからセリフの変更が行われ、映画化された内容になったそうです。

そこで本記事では、ラストシーンの変更された内容やその変更に対する意見を紹介し、最後に『【風立ちぬ】主人公「二郎」が生きる結末、亡くなる結末どちらがいい?』というアンケートの結果を紹介します。

もしよければ皆さんの意見も聞かせてください♪

【風立ちぬ】主人公「二郎」が生きる結末、亡くなる結末どちらがいい?のアンケート

生きる:二郎には最後まで生きて欲しい

亡くなる:菜穂子と天国で幸せになって欲しい

その他

変更した内容はたった『1文字』

きて or いきて

宮崎駿が変更した内容は、『来て』から『生きて』です。つまり、『キテ』から『イ・キテ』と1文字のセリフの追加をしています。主人公「二郎」が生きるのか死ぬのかを1文字の変更で、ラストシーンの内容を大きく変えてしまいました。

このラストシーンの変更について、関係者からは賛否両論。幾つか意見を紹介します。

プロデューサー鈴木敏夫の意見

結論からいうと、鈴木敏夫はラストシーンの変更については『どちらにしても良かったのではないか』という中立の意見を持っています。それには裏側をよく知る鈴木敏夫だからこその見解がありました。

まず、鈴木敏夫へのインタビューから明らかになった『1文字変更』の事実。その内容から紹介します。

鈴木敏夫のコメント その1

宮さんの考えた『風立ちぬ』の最後って違っていたんですよ。三人とも死んでいるんです。それで最後に『生きて』っていうでしょう。あれ、最初は『来て』だったんです。これ、悩んだんですよ。つまりカプローニと二郎は死んでいて煉獄にいるんですよ。そうすると、その『来て』で行こうとする。そのときにカプローニが、『おいしいワインがあるんだ。それを飲んでから行け』って。そういうラストだったんですよ。それを今のかたちに変えるんですね。さて、どっちがよかったんですかね。

このように重大で驚きの内容をさらっと紹介するあたりが、鈴木敏夫の面白いところですね。コメントからもあるように、どちらがよかったのかは鈴木敏夫としては悩んでいるようです。悩む理由として、どちらのエンディングもいいところがあるという考えを持っているためです。まず、鈴木敏夫が変更して良かったと考える理由を紹介します。

鈴木敏夫のコメント その2

やっぱり僕は、宮さんがね、『来て』っていってた菜穂子の言葉に『い』をつけたっていうのはね、びっくりした。うん。だって、あの初夜の晩に『きて』っていうでしょう。そう、おんなじことをやったわけでしょ、当初のやつは。ところが『い』をつけることによって、あそことつながらなくなる。

このコメントからもあるように、初夜のシーンと区別することができるということが大きなメリットと考えているようです。クリエイターとして同じ手法を何度も用いるのはあまり好ましくないと考えるようです。次に一番最初の案の方が良かったと考える理由を紹介します。

鈴木敏夫のコメント その3

三人とも死んでいて、それで、『来て』といって、そっちのほうへ行く前に、ワインを飲んでおこうかっていうラストをもしやっていたら、それ、誰も描いたことがないもので。日本人の死生観と違うんですよ。そこが面白い。だから、最初の宮さんが考えたラストをやっていたら、どう思われたんだろうかと。

あくまで面白さを取った場合、誰も描いたことがないため、一番最初の案の方が面白いと考えるようです。確かに最後に二郎が菜穂子の後を追うような内容だった場合、様々な議論を呼びそうです。さらに『ワインを飲んでから(あの世に)行く』という内容は面白いと捉えられるか、不謹慎と捉えられるか意見が真っ二つに割れそうです。

ヱヴァンゲリオンで有名な庵野秀明の意見

なぜ「新世紀ヱヴァンゲリオン」などで有名な庵野秀明?とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんので、簡単に理由を説明。実は主人公「二郎」の声優を担当したのが庵野秀明です。庵野秀明は、「風の谷のナウシカ」のクライマックスシーンを描いたり、スタジオジブリと関わりがあります。そのため、「風立ちぬ」の制作を聞いた庵野秀明は『零戦が飛ぶシーンがあるなら描かせてほしい』と鈴木敏夫に相談しますが、宮崎駿は作画スタッフとしてではなく、主人公の声優として出演するように庵野秀明に依頼したそうです。困惑しつつも、庵野秀明はオーディションを受け合格し、見事「堀越二郎」を演じることになりました。

そんな庵野秀明がこのラストシーンについてコメントしています。その内容は次になります。

庵野秀明のコメント

そのセリフのままだと、死んで終わりみたいになっちゃうんです。『ポニョ』と同じなんです。それで「なんじゃこりゃ!?」と思ったんです。『ポニョ』という作品で、あのラストはいいんだけど、今回もそれを続けると厳しいな、と思っていたんです。違う答えを出すと思っていたんですが「また一緒か」と感じてしまって。 最終的に自分ではい上がって、生きていく方向になったので。それは、すごくうれしかったですね。

さすがエヴァンゲリオンの「碇シンジ」が情緒不安定ながらも、はい上がって成長する姿を描いただけあって、『生きる』ことの大切さを大事にしているだけありますね。

『【風立ちぬ】二郎が生きる結末?死ぬ結末?どっちがいい?』のまとめ

「来て(キテ)」から「生きて(イキテ)」とたった『1文字』のセリフの変更で、主人公「二郎」が『亡くなる結末』から『生きる結末』に変更されました。どちらの内容も素晴らしい内容になったという見解が多いようです。

お待ちかねの、次のアンケートを取った結果を紹介します。

アンケート内容『【風立ちぬ】主人公「二郎」が生きる結末、亡くなる結末どちらがいい?』

  1. 選択肢
  2. 生きる:二郎には最後まで生きて欲しい
  3. 亡くなる:菜穂子と天国で幸せになって欲しい
  4. その他

気になるアンケート結果はこちら!

【風立ちぬ】主人公「二郎」が生きる結末、亡くなる結末どちらがいい?のアンケート

生きる:二郎には最後まで生きて欲しい

亡くなる:菜穂子と天国で幸せになって欲しい

その他

アンケートまだまだ募集しています!皆さんのご意見も是非教えてください。

【風立ちぬ】主人公「二郎」が生きる結末、亡くなる結末どちらがいい?のアンケート

生きる:二郎には最後まで生きて欲しい

亡くなる:菜穂子と天国で幸せになって欲しい

その他

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Lot of smarts in that posignt!
2018-11-17 17:41:03
Lot of smarts in that posignt!
2018-11-17 17:41:01
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