【ハウルの動く城】ジブリ史上最高の伏線とは?「探したよ」には意味があった!?
「ハウルの動く城」を簡単に解説!
2004年に公開された宮崎駿の第9作「ハウルの動く城」。原作が小説である「ハウルの動く城」では、小説の設定が様々な箇所で使われているので、小説を読まずに見るのと小説を読んで見るのでは、だいぶ印象が変わる作品になります。物語の前半は比較的原作の小説に準じていますが、後半は原作の小説にない戦争の設定などが付け加えられるなど、全く違った展開を演出しています。原作者のジョーンズからも『宮崎駿は私が執筆したときと同じ精神で映画を作った』と最高の評価をあたえました。また、興行収入は196億円、1,500万人と大ヒットを記録しています。
詳しくは「「ハウルの動く城」の魅力・裏設定を大公開!ハウルのトリビアが満載!」を参照ください。
そんな「ハウルの動く城」の序盤に、兵隊に絡まれている「ソフィー」を「ハウル」が助けるというシーンがあります。実はこの序盤のシーンにスタジオジブリ史上最大の伏線といっても過言ではない伏線が張られています。そこで本記事では、ソフィーをハウルが助けるシーンの伏線を紹介します。
まずは「ハウルの動く城」の伏線が張られたシーンを紹介!
伏線が張られたシーンはどこか。それは「ソフィー」と「ハウル」が初めて出会うシーンです。
- 伏線を張られたシーン
- ソフィーが兵隊たちに絡まれているところに、ハウルが「やぁやぁごめんごめん、探したよ」と声をかけてソフィーを助ける
このシーンです。ほとんどの方は、『えっ?』と思われるのではないでしょうか。恐らくほとんどの人は、映画を見るだけでは気付くことができないでしょう。このハウルの第一声である「やぁやぁごめんごめん、探したよ」には、宮崎駿が良い意味でにくらしくなるくらい深い伏線が込められていました。
ではどのような伏線だったのでしょうか。回収するシーンを紹介しながら解説します。
「やぁやぁごめんごめん、探したよ」の伏線を回収するシーンは!?
では伏線を回収はどのシーンなのでしょう。そのシーンは「ハウルの動く城」のクライマックスで、「ハウル」が戦争を止めるため一人で奮闘するところから始まります。
「やぁやぁごめんごめん、探したよ」の伏線を回収するシーンへの経緯
戦争を止めようとするハウルの奮闘もむなしく、戦争を止めることができず、ハウルはもうボロボロの状態になってしまいます。そして「ソフィー」はハウルを救いたい一心で、城をハウルのもとへ移動させます。
その道中で、城の移動の原動力となっている「カルシファー」がハウルの『心臓』を持っていることに気付いた「荒地の魔女」が襲い掛かります。しかし、カルシファーは炎のため、「荒地の魔女」が燃えてしまいます。慌ててソフィーが火を消そうとしますが、誤ってカルシファーに『水』をかけてしまいます。そして、カルシファーは瀕死の状態に陥り、さらにパニックになるソフィー。
どうしたらよいかわからなくなってしまったソフィーを導くのは、やはりハウルです。ハウルからもらった指輪が光ります。この指輪は「心の中で呼んだ者のもとへ案内する」能力を持っています。ソフィーはどうしていいかわからないため、心の中で「助けてハウル」と叫んでいたのでしょう。
指輪が光ってからが伏線を回収するシーン!
指輪が光り、そして振動したことに気付いたソフィーは「動いてる!ハウルは生きてるの!?ハウルの居場所を教えて!」と叫びます。
ソフィーの言葉でさらに指輪が光った後、指輪が導いた場所はハウルの少年時代でした。過去にタイムスリップしたソフィーは、少年のハウルが星の子と契約し、炎の悪魔カルシファーが誕生するシーンを目撃します。しかし指輪の力を使いすぎたのか、指輪が壊れてしまうと同時に、タイムスリップが解けてしまいます。まさに過去から現在に戻ってしまうそのときに、ソフィーは叫びます。
ハウルー、カルシファー!あたしはソフィー!待ってて、あたしきっと行くから!未来で待ってて!
このシーンがまさに伏線を回収するシーンです。これだけでは普通気づくことができないのではないでしょうか。詳しく説明します。
「探したよ」と「未来で待ってて」の言葉の意味を考えよう!
ソフィーの呼びかけに少年ハウルは、「えっ!?」と言いながら、ソフィーの方をしっかりと見て、ソフィーの存在と「未来で待ってて」という言葉を理解します。つまり、ハウルはソフィーという存在を少年時代から知っており、ソフィーが未来で待っていることを理解したことになります。
そして、少年ハウルが次にソフィーに会うのが、映画の始まりのシーンになります。「やぁやぁごめんごめん、探したよ」とハウルがソフィーに声をかけるシーンです。
そうです!ハウルはソフィーをずっと待っていた!そして探していた!
偶然ソフィーとハウルが街で出会ったように見えてしまいますが、本当は偶然でもなんでもなく、少年ハウルはソフィーの言葉を信じて待っており、大人になって(未来になって)ようやく見つけることができたということになります。ハウルとソフィーの出会いは偶然ではなく運命だったんですね。
これは原作の小説にはないシーンのため、宮崎駿の演出であることがわかります。憎いくらい素晴らしい演出ですね、やはり宮崎駿は天才です。
「やぁやぁごめんごめん、探したよ」の伏線のシーンをもう一度振り返ろう!
「ハウル」が「ソフィー」を救うシーンです。こちらを見て何かお気づきでしょうか。そうです。指輪が光っています。つまり、ハウルは指輪を使ってソフィーを見つけた証拠とも言えます。やはりハウルはソフィーをずっと探していたんですね。
「【ハウルの動く城】ジブリ史上最高の伏線とは?「探したよ」には意味があった!?」のまとめ
「ハウルの動く城」には気付きにくい伏線がたくさんあり、それを徐々に気付かせてくれるところに非常に魅力的です。見れば見るほど奥が深いことに気づき、新しい発見を与えてくれます。何度も見る価値がある素晴らしい映画であることは間違えありません。
この「探したよ」から「未来で待ってて」への伏線は、まさに「ハウルの動く城」の映画を通した大がかりの伏線といえ、ジブリ史上に残る名シーンと言えるでしょう。
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