異色と噂のルパン三世の全OVAの裏設定・魅力＆OVAの人気投票結果も！
「ルパン三世」にOVAが発売されているのをご存知でしたか？ルパン三世の歴史の節目節目でOVAが発売されては、波紋を呼び、しばらくOVAが発売されないといったことが繰り返されていますが、実はすでに5本のOVAが発売されています。
そこで今回は、あまり知られていないルパン三世の全てのOVAの歴史や作品の魅力や裏設定を徹底的に紹介し、最後にルパン三世のOVAでどれが一番好きかというアンケート投票のランキング結果を発表します。
まずは皆さんの好きなOVAがあれば教えてください♪
【ルパン三世】OVAシリーズどれが一番好き？のアンケート
ルパン三世 風魔一族の陰謀
ルパン三世 シークレットファイル
ルパン三世 生きていた魔術師
ルパン三世 GREEN vs RED
ルパン三世 Master File
「OVA」の歴史
順風満帆ではないルパン三世の初期時代の歴史...
劇場版の第1作「ルパン三世 ルパンVS複製人間」が成功、テレビアニメシリーズ「ルパン三世（第2シリーズ）」が大成功した後、第2作「ルパン三世 カリオストロの城」が失敗（今では高視聴率鉄板の名作だが、興行収益的には失敗）、第3作の「ルパン三世 バビロンの黄金伝説」がトントンと来た後に、テレビアニメシリーズ「ルパン三世 PARTIII（第3シリーズ）」でインパクトを残すことができず、テレビアニメ「ルパン三世」はなかなか収益面で結果につながらない時期が続きました。そのため、1985年のテレビアニメシリーズの「ルパン三世 PARTⅢ（第3シリーズ）」が終了した後、しばらくルパン三世の新作と会えない日々が続いておりました。
新シリーズはイマイチだが、再放送が好調！そこで実験的に制作したのがOVA！
しかし、制作陣が「ルパン三世」の新作制作に浮き足立つ中、「ルパン三世（第2シリーズ）」の再放送が好調を維持し、「ルパン三世」のファンが健在であることが再確認できました。そこで、劇場版ほどコストもかからず、アニメのような長期間の放送でもない、1本の長編作品として、OVAが作成され始めました。テレビスペシャルも同様の理由で制作され始め、最終的にOVAシリーズよりもテレビスペシャルの方が制作本数が多くなっています。
なぜOVAはあまり発売されていない？
テレビスペシャルと同様にOVAが量産されるのかと思いきや、テレビスペシャルの方が圧倒的に多く作られています。その理由として、OVA第1作「ルパン三世 風魔一族の陰謀」が新しい設定を取り入れすぎ、様々な波紋を呼んだためです。その理由を紹介してきましょう。
OVA 第1作「ルパン三世 風魔一族の陰謀」
1988年にOVA第1作として企画制作されましたが、劇場映画として公開後にビデオが発売されています。そのため、OVA作品なのか劇場映画作品なのか取り扱いが別れることもあります。
ルパン三世の声優陣を総入れ替え！！
本作品の一番の特徴は、声優陣が一新されたことです。アニメシリーズで声優陣を総入れ替えしたのは、後にも先にも本作品のみになります。またルパン三世の代名詞「ルパン三世のテーマ」が利用されておらず、これまで音楽を担当した「大野雄二」が降板するなど、声優陣のみならず、スタッフまで総入れ替えとなっています。
ルパンの声優「山田康雄」が大激怒！
実は、この声優総入れ替えが、相当な波紋を呼ぶことになります。原作者の「モンキー・パンチ」いわく、この人事の説明を制作スタッフからは「東京ムービーの経営不振によりギャラの高い山田康雄らを降板させて、制作費を抑えるためと説明を受けた」と語っています。モンキー・パンチは、レギュラー声優に必ず了承を得るようスタッフに釘を刺しましたが、ルパン役の「山田康雄」をはじめ、全員にこの人事が伝わっていなかったとそうです。
公開から約1年後に、モンキー・パンチに山田康雄から電話がかかり、30分ほど怒られたという逸話があります。1989年のテレビスペシャル第1作「ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!」で顔合わせをした際に、モンキー・パンチは改めて謝罪したが誤解が解けず、1995年に山田康雄の訃報の電話を受けたモンキー・パンチは誤解を解けないまま亡くなったことに声をあげて泣いたと言われています。
声優入れ替えはファンから苦情の嵐
声優総入れ替えはファンからも受け入れられず、制作した東京ムービー新社には苦情が寄せられ、次作にあたるテレビスペシャル第1作「ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!」から元のキャストに戻されることになりました。
ストーリーは石川五ェ門が結婚するという斬新さ...
肝心のストーリーはというと、OVAだけの独自設定として、「石川五ェ門」が結婚するところから話が始まります。結婚相手は墨縄一族の跡取りである紫という娘で、墨縄一族の結婚式では一族の秘宝の壺を後継へ引き継ぐ習わしがありました。その壺には墨縄一族の財宝の在り処が記されており、その財宝を狙っているのが「風魔一族」であり、財宝を巡ってルパン一家と風魔一族が争うことになります。
ストーリーはいつもの魅力あるルパン三世！
話の流れ自体は、童貞と噂された石川五ェ門が結婚するというぶっ飛んだ設定以外は、いつもの「ルパン三世」と同じ流れといえるだけに、声優総入れ替えさえなければどのような評価になったのか。もしかしたらテレビスペシャルの代わりにOVAがどんどん発売されていたかもしれません。また、気になるルパン三世のジャケットの色ですが、テレビアニメシリーズ「ルパン三世（第1シリーズ）」の作画監督の大塚康生が参加していたため、第1シリーズの『緑色』のジャケットを着用しています。
「ルパン三世 シークレットファイル」
1989年に「ルパン三世 シークレットファイル」というパイロットフィルム2種などを収めた映像集が、「モンキー・パンチ」原作のアニメ「ルパン三世」のOVAとしてビデオが発売されました。詳細内容は、劇場映画作品の予告映像、テレビアニメシリーズのオープニングやエンディングなどをまとめています。
OVA 第2作「「ルパン三世 生きていた魔術師」
第1作から14年の月日が...
OVA第1作が失敗した影響もあってか、14年の月日がたった2002年にOVA第2作が販売されました。「ルパン三世」のアニメ化30周年を記念して制作された作品になります。本作品はテレビアニメシリーズ「ルパン三世 （第1シリーズ）」の第2話「魔術師と呼ばれた男」に登場した、「パイカル」がルパン三世に復讐する物語になります。ルパン三世とパイカルとの31年ぶりの対決を軸に「天球の水晶」をめぐり、ストーリーが進んで行きます。
テンポが悪いストーリー、人気が出なかった...
テンポが良いアニメとして評価を得ていたルパン三世であるにも関わらず、50分という短い放映時間のうえ、すごくスローテンポな作品であったため、、ファンの評価は非常に低く、あまり認知されていません。
また、OVA第1作とは違い、本作は声優陣もテレビスペシャルと同様のキャストによるOVAとなりました。テレビアニメシリーズの第1シリーズを踏襲して作成されているため、ルパンのジャケットの色は『緑色』で、次元大介は青いシャツに白いネクタイ、銭形警部の帽子は黒色となっています。
OVA 第3作「ルパン三世 GREEN vs RED」
2008年にOVA第3作「ルパン三世 GREEN vs RED」が発売されました。本作品は「ルパン三世」の生誕40周年記念作品として制作され、発売前に先駆けて全国6箇所の「TOHOシネマズ」で上映もされました。本作品は非常に挑戦的な要素が強い作品であり、異色のルパン三世といえます。OVA自体第1作の波紋を呼んでから、映像集以外は異色のものがほとんどです。
哲学的なルパン三世、難しくこれも受け入れられていない...
本作品は『ルパンとは何なのか？』というのを問いかけており、たくさんの偽物のルパン三世と本物のルパン三世が出てきます。ストーリーの内容としては『偽物のルパンと本物のルパンがルパンの名前をかけて戦う』という非常に面白い内容になっています。しかし、それ以外に様々な問いかけ（原発や原爆への批判や若者の価値観など）を詰め込みすぎ、結局理解するのが少し難しいストーリーになってしまいました。
そのため、評価は何を伝えたいのかがわからないといったものが多く、ファンにはあまり受け入れられていません。お宝の謎を解き、銭形警部に追い回され、敵を倒し、最後にはお宝を峰不二子に出し抜かれる…といったいつものルパン三世が好きなファンの期待に応えた作品とは言えないでしょう。
ジャケットは緑と赤！
ルパン三世がたくさん出てくるため、ジャケットの色は『緑色』と『赤色』両方でてきます。また、本作品のスポンサーとして、「フィアットグループオートモービルズジャパン」が協賛しているため、制作時に国内発表されたばかりの3代目フィアットが作中に登場しています。
「ルパン三世 Master File」
2012年に「ルパン三世 Master File」という映像集がOVAとして発売されました。「ルパン三世」のアニメ化40周年記念作品として制作された作品です。本作は「ルパン三世」に携わった関係者へのインタビューとともに「ルパン三世」の40年を振り返る構成となっています。また短編アニメ「ルパン一家勢揃い」も用意されており、モンキー・パンチの原作漫画の「新ルパン三世」の第1話「ルパン一家勢揃い」をベースに製作された10分程度の映像になります。ルパン一家の服装は「ルパン三世（第1シリーズ）」と同じで、ルパンのジャケットは『緑色』、「次元大介」のネクタイは白、「石川五ェ門」の袴は青系統、「銭形警部」の帽子は黒となっています。
本作では2011年に降板した銭形警部の「納谷悟朗」、石川五ェ門の「井上真樹夫」、「峰不二子」の「増山江威子」が参加しており、ルパン一家としての『ラストセッション』になります。また、テレビシリーズ「ルパン三世（第1シリーズ）」から2011年まで40年間に渡り銭形警部を演じ続けてきた納谷悟朗が翌2013年に亡くなったため、これが銭形警部を演じた最後の作品となってしまいました。
「ルパン三世のすべてのOVAを徹底紹介！異色すぎたOVAの裏設定・魅力はこちら！」のまとめ
- OVAのルパン三世シリーズはどれも異色のルパン三世
- 映像集も含め、OVAのルパン三世のジャケットは『緑色』
- OVA第3作「ルパン三世 GREEN vs RED」は赤色も登場する
- OVAは2000年以降、周年記念として作られている
お待ちかねのルパン三世OVAの人気投票ランキングはこちら！
【ルパン三世】OVAシリーズどれが一番好き？のアンケート
ルパン三世 風魔一族の陰謀
ルパン三世 シークレットファイル
ルパン三世 生きていた魔術師
ルパン三世 GREEN vs RED
ルパン三世 Master File
OVAの中で何が一番好きかをアンケートしています！皆さんのご意見も是非教えてください。
【ルパン三世】OVAシリーズどれが一番好き？のアンケート
ルパン三世 風魔一族の陰謀
ルパン三世 シークレットファイル
ルパン三世 生きていた魔術師
ルパン三世 GREEN vs RED
ルパン三世 Master File
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