宇宙世紀は西暦何年？ガンダム宇宙世紀シリーズの歴史年表を紹介！連邦vsジオンの人気投票も実施中！

はじまりから40年以上を続き、今なお新作が生まれ続けている『機動戦士ガンダム』シリーズ。現在ではさまざまな設定や世界観を持ったガンダムが数多く存在します。そうして幅広い層から支持を得てきたガンダムシリーズですが、中でもやはり一番人気は、初代から続く『宇宙世紀』シリーズです。

さまざまなシリーズを経て、100年以上の物語が描かれてきた宇宙世紀を「もっとよく知りたい！」というアナタのために、今回は、ガンダム宇宙世紀シリーズの歴史年表について紹介します！

またバトクエでは、連邦とジオンどちらが好きか人気投票も実施中です。興味があればぜひ投票ください。

地球連邦

ジオン

西暦は何年で終わり、宇宙世紀が始まったのか？

そもそも『宇宙世紀』とは？

今回のお話でもっとも重要なキーワード、それが『宇宙世紀』です。

宇宙世紀とは、地球の人口が増えすぎたことによる食糧問題や環境破壊などへの対策として、スペースコロニーへの移民が開始された年を0001年（元年）とする時代です。年号は4桁で表記され、英語表記ではU.C.0001となります。

また、U.C.とはUniversal Century（ユニバーサルセンチュリー）の略であり、この名前の由来について『機動戦士ガンダムUC』に登場する地球連邦政府初代首相リカルド・マーセナスが宇宙世紀元年におこなった演説によれば、「コロニー移民から始まる宇宙時代の世紀という意味では『Universe Century（ユニバースセンチュリー）』とするべきでしたが、『人類はひとつになれるという事実を普遍化し、協調し、一個の種として広大な宇宙と向き合う』という祈りを込めて、あえてUniversal Century（ユニバーサルセンチュリー）と名付けた」といわれています。

実は、この時点ですでに『宇宙に適用した新人類』の発生が示唆されていました。それが、後に『ニュータイプ』と呼ばれる者たちです。

西暦は何年で終わった？

諸説ありますが、西暦2045年に『西暦』から『宇宙世紀』に移ったと言われています。

宇宙への移住準備期間『西暦1999年〜宇宙世紀0001』

西暦1999年に地球連邦政府が設立

時は西暦1999年。当時抱えていた地球上の人口・環境・資源などの問題に対し、各国がそれぞれの国益に縛られず、地球規模の１つの大きな問題として統一された意識の元に解決させようという動きから、国家の垣根を取り払い『地球連邦政府』が樹立されました。しかし、地球規模の問題に直面してもなお、国家・政治・宗教の違いは、地球連邦政府による地球統一の大きな障害となりました。

西暦2009年に地球連邦軍が設立

そこで、それらの反対勢力の鎮圧のために作られたのが『地球連邦軍』です。西暦2009年、地球上の人口は90億人を突破し、宅地開発による環境破壊が大きな問題となっていました。すでに地球の自浄作用を超える人類の行いに対し、地球連邦政府が打ち出した解決作が、スペースコロニーによる人類宇宙移民計画です。

そして西暦2045年、第1号となるスペースコロニーへの人類の移住開始をもって宇宙世紀が始まります。

地球連邦政府による宇宙支配（宇宙世紀0001〜0051）

宇宙世紀50年には、人類の80%が宇宙へ

宇宙世紀のはじまりから50年。このとき全人類の80％が宇宙で生活するようになっていました。『宇宙の生活』と聞くと、ある種の憧れのようなものを感じるかもしれませんが、まだ宇宙で生きるための環境が確立されていなかった時代において、地球から宇宙へ移民させられた人々は、いわゆる地球における『社会的弱者』でした。

そのため、スペースコロニーに移住した人々は、地球連邦政府によって植民地的に支配される形となりました。

宇宙で生まれ育ったスペースノイドが多数の時代へ

しかし、宇宙移民開始から50年も経つと、そこで暮らす多くの人々が『地球から宇宙へあがってきた者』から『宇宙で生まれ育った者（スペースノイド）』へと変わっていきました。すると、スペースノイドたちの中に生まれてきたのが「なぜ自分たちは地球に住む人々に支配されなければならないのか？」という疑問でした。

そんな疑問を孕みつつも宇宙移民計画がスムーズに進んでいたのは、宇宙移民の最終目的が『人類はすべて宇宙に移住し、母なる大地である地球は自然のままに保護区とする』であると信じていたからです。

U.C.0051に地球連邦政府の裏切りが...

しかし、その想いはU.C.0051に全人口の80％が宇宙に移民したとき、地球環境の回復が成し得たと見た地球連邦政府が『新規コロニー開発計画の凍結を宣言』したことで打ち砕かれることになります。新規コロニー開発計画の凍結とはつまり『これ以上、地球から宇宙へ移民することはない』ということであり、これは宇宙に暮らす者たちに対する重大な裏切り行為でした。

地球連邦からの独立『宇宙世紀0051〜0068』

宇宙の偉大なる指導者ジオン・ズム・ダイクンの独立宣言

スペースノイドとアースノイドとの間には、様々な物事に対する考え方のズレが明確になっていました。

そんなとき、地球からもっとも遠いコロニーであるサイド3から『ジオン・ズム・ダイクン』の指導のもと、史上初の地球連邦政府からの独立が宣言されます。ここで独立を宣言したときの国名が『ムンゾ自治共和国（後のジオン共和国）』でした。

しかし、重要なのは、指導者であるジオン・ズム・ダイクンは『決して武力で独立を勝ち取ろうとは考えていなかった』ということです。では、なぜ一年戦争は始まってしまったのでしょうか？

U.C.0068にザビ家の陰謀（？）でダイクンが暗殺される...

そのきっかけとなる事件は、まさにダイクンの独立宣言中に起こりました。何者かの手によって、ダイクンが毒殺されたのです。

一部では、ザビ家の陰謀によるものだとも言われましたが、このときダイクンの次の地位を獲得していたデキン・ソド・ザビはこの機を逃さず、一気にムンゾ自治共和国の議長へと成り上がります。

そして「ダイクンは連邦の陰謀によって殺された」と世論操作で国民感情を煽り、民衆の独立志向を高めていきます。このとき、ジオン・ズム・ダイクンを影で支えたラル家とザビ家の間で、いざこざがありました。

デギン・ザビは戦争を始めるつもりはなかった？

しかし、新たに議長となったデギンも、実は地球連邦に戦争を挑む気などありませんでした。むしろ、その考えは一部ダイクンに似ていたようにも見られます。

では、一年戦争の真のきっかけを作った張本人は誰だったのでしょうか？当時、影で父デギンの考えに賛同していなかった長男のギレンは、この頃から連邦との戦争を密かに想定していました。ギレンは『きっかけ』を求めていたのです。そしてそのきっかけは、後にザビ家への復讐を目論む『シャア・アズナブル（キャスバル・レム・ダイクン）』によってもたらされることになります。この一年戦争のきっかけとなる事件は『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』でシャアの士官学校時代の回想シーンで描かれています。

宇宙世紀は一気に争乱の時代へと突入していきます。

独立戦争開戦『宇宙世紀0068〜0079』

ムンゾ自治共和国の軍備拡大は地球連邦軍に図られた？

サイド3で起こったムンゾ自治共和国の独立ムードを、連邦がみすみす野放しにするハズがありません。しかし、地球連邦軍はこれをそのまま鎮静しようとはせず、あえてムンゾ自治共和国の軍備拡大を促すような動きを見せます。これには、地球連邦軍の『存在意義』と『権力』が大きく関わってきます。

連邦が権力を維持するため、ジオンは踊らされた？

宇宙移民計画がはじまって以来、地球圏ではとくに大きな争いごとはありませんでした。そのため、世界の敵と戦うという目的で設立された連邦軍は、その存在意義を失いつつありました。

そこで、ムンゾ自治共和国の独立を利用して、彼らの軍備拡張を後押しすることで、世界に『自分たちの存在意義』と『さらなる軍備・権力の拡大』を正当化させたのです。『機動戦士ガンダムUCに登場する』オードリー・バーンはこれを「連邦が権力を維持するための必要悪として生かされていた」と表現しています。

様々な思惑が交わる中、ジオンが連邦へ宣戦布告

そして、宇宙世紀0079。さまざまな思惑が複雑に交差し合う中、ムンゾ自治共和国は名称を『ジオン共和国』に変えて、地球連邦政府へ宣戦を布告します。

一年戦争『宇宙世紀0079』

『ジオン共和国』の地球連邦政府への宣戦布告、それはガンダムの宇宙世紀100年の歴史でもっとも大きな戦争『1年戦争』の始まりでした。歴史はまだまだ続いてきます。1年戦争について詳しくは下記を参照ください。

【ガンダム一年戦争の年表】宇宙世紀シリーズの1年戦争を年表で振り返る！