サッカー日本代表で歴代最強「ボランチ(守備的ミッドフィールダー)」人気投票ランキング

サッカー日本代表で歴代最強「ボランチ(守備的ミッドフィールダー)」人気投票ランキング

サッカー日本代表の歴代「ボランチ(守備的ミッドフィールダー)」で最高・最強の選手は誰だ?と聞かれたら、皆さんは誰をあげますか?

サッカーのボランチ(守備的ミッドフィルダー)は、守備だけでなく攻撃にもわたり幅広い役割をこなす万能さに加え、豊富な運動量や視野の広さまで求められる近代サッカーでもっとも重要と言われるポジションの一つです。

そこで今回は、サッカー日本代表で活躍したボランチ(守備的ミッドフィルダー)を紹介し、『サッカー日本代表で歴代最強「ボランチ(守備的ミッドフィールダー)」は誰?DMF人気投票!』という人気投票のランキング結果を発表します。

まずは皆さんの意見を教えてください♪

サッカー日本代表で歴代最強「ボランチ(守備的ミッドフィールダー)」は誰?DMF人気投票!のアンケート

柴崎 岳

山口 蛍

長谷部 誠

今野 泰幸

阿部 勇樹

遠藤 保仁

中村 憲剛

小野 伸二

稲本 潤一

中田 英寿

福西 崇史

名波 浩

山口 素弘

森保 一

森 孝慈

  • ここでのサッカー日本代表「ボランチ」の選出基準
  • 今回は日本代表として30試合以上に出場した選手の中からアンケートを取っています。
  • ボランチは正確にいうとポジション名ではないと言われますが、ここではセントラルミッドフィルダー(センターハーフ)やアンカーなどを総称した守備的ミッドフィールダーとして選出しています。

【柴崎 岳】七色のパスでチームの攻撃を組み立てる司令塔ボランチ

【柴崎 岳】七色のパスでチームの攻撃を組み立てる司令塔ボランチ

柴崎 岳は、2014年から日本代表に選出され2019年現在、サッカー日本代表のボランチとして活躍しています。2018年ロシアW杯に出場し、ベスト16進出へ大きく貢献しました。

柴崎 岳は、Jリーグの鹿島アントラーズからスペインのリーガエスパニョーラへ移籍しました。戦術によって試合に出れなかったりしますが、日本代表ではボランチのレギュラーとして試合に出場しています。

柴崎 岳はゲームメイク能力に長けたレジスタタイプのボランチ

柴崎 岳の最大の魅力は、ゲームメイク能力。ロングフィード、遅いショートパス、速いショートパスを巧みに使い、試合の状況に応じて攻め方を決めます。遅攻なのか、速攻なのか、判断して試合を支配します。

特に柴崎 岳のインサイドキックで放たれる、速いショートパスやグランダーパスは、とにかくスピードがありながら精度が高く、天下一品です。

状況に最適なパスを選択して前線にパスを提供する柴崎 岳のプレーは、イニエスタやピルロに例えられることもあるほどです。

柴崎 岳の守備力は、まだまだ発展途上

攻撃的MFやトップ下までこなせる能力がある柴崎 岳。誰もが認める攻撃センスですが、フィジカルの弱さから度々ピンチを招くため守備力には改善の余地があります。そういった背景もあり、監督や戦術次第では、試合で使ってもらえないこともしばしば。

ボランチとしての運動量の豊富さやボール奪取力は非常に高いため、今後の守備面での成長が楽しみと言えるでしょう。

  • 【サッカー日本代表 ボランチ】柴崎 岳のすごいところ
  • ゲームメイク能力に長けた司令塔ボランチ
  • 長い短い速い遅いパスなど、七色のパスを操りチームの攻撃のリズムを作る
  • サッカー日本代表出場数は41試合(2019年10月現在)

【山口 蛍】豊富な運動量とボール奪取力が高いアンカー

【山口 蛍】豊富な運動量とボール奪取力が高いアンカー

山口 蛍は、2013年から日本代表に選出され2019年まで、サッカー日本代表のボランチとして活躍しました。2014年ブラジルW杯、2018年ロシアW杯に出場しました。

山口 蛍は、Jリーグのセレッソ大阪からドイツのブンデスリーガのハノーファーへ移籍をしましたが、レギュラーを獲得できず、またJリーグに帰ってきました。

山口 蛍のボール奪取力が高い日本を代表するアンカー

山口 蛍の最大の魅力は、強いフィジカルをいかしたボール奪取力と運動量の豊富なことです。インターセプト数が非常に多く、ボランチとしての守備力が魅力です。

また、もともと攻撃的MFのポジションだったため、シュートセンスやゲーム展開力に優れています。ただ単純なミスもあったため、日本のレジェンド長谷部 誠からレギュラーを奪うことができませんでした。

  • 【サッカー日本代表 ボランチ】山口 蛍のすごいところ
  • ボール奪取力と運動量の豊富さが魅力の守備に秀でたボランチ
  • ミドルシュートやゲームメイク能力も高い
  • サッカー日本代表出場数は46試合

【長谷部 誠】日本代表のキャプテンを8年任されたレジェンドのボランチ

【長谷部 誠】日本代表のキャプテンを8年任されたレジェンドのボランチ

長谷部 誠は、2006年から日本代表に選出され2018年まで、サッカー日本代表のボランチとして活躍しました。2010年南アフリカW杯、2014年ブラジルW杯、2018年ロシアW杯に出場しました。

長谷部 誠といえば、2010年から2018年まで8年間にわたりサッカー日本代表のキャプテンを務めたレジェンドです。2007年からドイツブンデスリーガに移籍し、ヴォルフスブルクやフランクフルトで10年以上にわたり、レギュラーを勝ち取り続けました。2008-09シーズンに、ヴォルフスブルクでブンデスリーガを制覇しました。

長谷部 誠は、テクニック、危機察知能力、カバーリング、フィジカル、そして勤勉さが揃ったボランチ

長谷部 誠の浦和レッズ時代は、テクニックを生かしてトップ下や攻撃的MFのポジションを務めていました。ドイツに渡りその勤勉さや真面目な性格が評価され、サイドバックやボランチなどの守備的なポジションを任され、そこで海外で通用するフィジカルを手に入れました。さらに年を重ねるごとに危機察知能力やカバーリング技術を身につけ、センターバックやリベロ(スイーパー)などのポジションまで任される、超ユーティリティプレイヤーとしてドイツブンデスリーガで10年以上も活躍し続けています。

攻撃的なインサイドハーフや守備的なアンカーまで、守備的MFの全ての役割をこなすことができる能力は日本代表では突出しており、長谷部 誠は8年間にわたりレギュラーを勝ち取り続けました。

長谷部 誠のキャプテンシー

長谷部 誠は、選手として、ボランチとして、突出した能力を持っているだけではありません。もう一つのずば抜けた能力は「キャプテンシー」です。

サッカー日本代表のキャプテンを2010年から2018年まで8年間務めました。監督だけでなく選手からも、日本のキャプテンは長谷部だけだと言わしめたそのキャプテンシーは、長谷部 誠の最大の魅力と言えるでしょう。

安定した精神力から、安定したプレーに繋がり、常に高いパフォーマンスを発揮する姿は、まさに日本代表のキャプテンにふさわしいと言えます。

  • 【サッカー日本代表 ボランチ】長谷部 誠のすごいところ
  • 攻守において非常に高いレベルを誇るボランチ
  • テクニック、フィジカル、危機察知能力などに優れ、欠点がないボランチ
  • ボランチ、サイドバック、センターバックまでこなせるユーティリティプレイヤー
  • 8年以上も日本代表のキャプテンを任されたレジェンド
  • サッカー日本代表出場数は114試合

【今野 泰幸】ボランチ以外にDFまでこなす守備のユーティリティプレイヤー

【今野 泰幸】ボランチ以外にDFまでこなす守備のユーティリティプレイヤー

今野 泰幸は、2005年から日本代表に選出され2017年まで、サッカー日本代表のボランチやセンターバック、そしてサイドバックとして活躍しました。2010年南アフリカW杯、2014年ブラジルW杯に出場しました。

今野 泰幸は、海外へ挑戦はしませんでしたが、Jリーグの所属するどのチームでもレギュラーを勝ち取れるほど、周囲の評価が高い選手です。

今野 泰幸の最大の魅力はやっぱり守備力

今野 泰幸は身長178cmとそこまで高くないのに、日本代表でボランチやCB、サイドバックといった守備のキーとなるポジションでレギュラーで出場しました。監督が変わってもどこかのポジションで出場できる今野 泰幸の魅力は何なのか。

やはり今野 泰幸の最大の魅力は、抜きん出た守備力です。

適切なポジショニングに加え、取れると判断してからの圧倒的なスピードでボール奪取する能力に秀でています。バランサーでもありながら、ボール奪取能力が高い、稀有な存在と言えます。

今野 泰幸の能力がユーティリティすぎる!

今野 泰幸の凄さは守備力と言いましたが、90分間ハードに動き続けることができるスタミナ、そして攻撃の起点となれるビルドアップ能力にも長けています。ショートパス・ロングパス両方で高いキック精度を誇り、攻撃の起点となることもできます。

そういったマルチな能力があるからこそ、ボランチ、CB、左右のサイドバックといった複数ポジションで高いパフォーマンスを発揮できるのでしょう。

  • 【サッカー日本代表 ボランチ】今野 泰幸のすごいところ
  • 適切なポジショニング、素早くボールを奪取力が高く、守備に秀でたボランチ
  • 高いキック精度でビルドアップ能力に長け、攻撃の起点になれる
  • ボランチだけでなく、CB、左右のサイドバックも守れる
  • サッカー日本代表出場数は93試合

【阿部 勇樹】ライナー性のロングフィードで攻撃の起点となるボランチ

【阿部 勇樹】ライナー性のロングフィードで攻撃の起点となるボランチ

阿部 勇樹は、2005年から日本代表に選出され2011年まで、サッカー日本代表のボランチとして活躍しました。2010年南アフリカW杯に出場しました。

阿部 勇樹は、そのバランスのとれた守備力と攻撃力を武器に、Jリーグのジェフで活躍し、イングランドのレスター(当時は2部)でもレギュラーで活躍、その後日本に戻ってきてもずっとレギュラーとして活躍しました。

阿部 勇樹の危機察知能力が高いボランチ

阿部 勇樹は、危機察知能力に長けていることと、競り合いに強いことから、DFを任されることもあるほどの高い守備力を誇ります。南アフリカW杯では、守りを固める日本代表のアンカーとしてグループリーグ突破に大きく貢献しました。

フリーキックを任されるほどの高いキック精度

阿部 勇樹のもう一つの魅力は、フリーキックを任されるほどの高いキック精度です。ミドルシュートの能力が高く、ボランチながら2005年に12得点をあげるほどです。またビルド能力も高く、特にライナー性のロングフィードで攻撃を早く展開でき、アンカーやDFから攻撃の起点となりました。

  • 【サッカー日本代表 ボランチ】阿部 勇樹のすごいところ
  • 高い危機察知能力と競り合いに強く、守備に秀でたボランチ
  • キック精度が高く、得点力があり、攻撃の起点にもなれる
  • サッカー日本代表出場数は53試合

【遠藤 保仁】日本代表の出場試合数歴代最多を誇るボランチ

【遠藤 保仁】日本代表の出場試合数歴代最多を誇るボランチ

遠藤 保仁は、2002年から日本代表に選出され2015年まで、サッカー日本代表のボランチとして活躍しました。2006年ドイツW杯、2010年南アフリカW杯、2014年ブラジルW杯に出場しました。

遠藤 保仁は海外移籍しなかったこともあり、遠藤 保仁の日本代表の出場試合数は「152試合」で、これは最多出場記録となります。またJリーグで600試合以上出場し、2019年シーズンにJ1の最多出場記録の更新も期待されています。

遠藤 保仁の魅力は『正確すぎる』パス!

日本代表に選出された選手がまず驚くのが、遠藤 保仁のパスの正確さ、と言われています。一体何がすごいのか。

遠藤 保仁のパスは、パスの受け手の足元に合わせるだけではなく、左右どちらの足でパスを受けるかまで考え抜いて、パスを出していると言われています。また敵DFの重心や視線を考慮して、カットされないように工夫しており、パス成功率が非常に高いことが遠藤 保仁の魅力の一つです。

比較的ショートパスを多用しますが、ロングフィードの精度も高く、日本代表のプレースキッカーを任されることもありました。

遠藤 保仁の広い視野をいかした高いゲームメイク力

遠藤 保仁は、的確な状況判断能力を兼ね備えており、必要に応じてボールをキープし遅攻したり、素早く前線へ正確なパスでボールを運んだりします。常に冷静な判断ができる落ち着いたメンタルと正確なパスで、チームの攻撃をコントロールし、高いゲームメイク力を誇ります。

遠藤 保仁は、得点力や守備力も非凡なる能力を持ち合わせる!

遠藤 保仁は、攻撃的MFやセントラルハーフ、インサイドハーフなど、中盤の攻撃を担うポジションを任されること多く、ドリブルやゴール前への飛び出したり、ミドルシュートを放ったり、得点力も兼ね備えます。

また運動量も豊富でフィジカルも強いため、守備面への貢献も大きく、穴がないボランチと言えるでしょう。

  • 【サッカー日本代表 ボランチ】遠藤 保仁のすごいところ
  • パスの精度が高く、ゲームメイク力が高いボランチ
  • 落ち着いたメンタルで、チームをコントロールできるボランチ
  • 飛び出しが上手で、ミドルシュートの精度が高いため、得点力もある
  • 運動量が豊富でフィジカルも強く、守備面への貢献も大きい
  • サッカー日本代表出場数は、歴代最多の152試合

【中村 憲剛】『縦パス』が武器に攻撃のリズムを変えるボランチ

【中村 憲剛】『縦パス』が武器に攻撃のリズムを変えるボランチ

中村 憲剛は、2006年から日本代表に選出され2013年まで、サッカー日本代表のボランチやトップ下として活躍しました。2010年南アフリカW杯に出場しました。

中村 憲剛は海外からのオファーも断り、Jリーグの川崎フロンターレ一筋で活躍したチームのレジェンドです。Jリーグのベストイレブン8回、MVP1回という輝かしい実績を残しています。

中村 憲剛の最大の武器はリズムを作る&変える『縦パス』

中村 憲剛は、ボランチに必要な運動量と展開能力を備えています。中村 憲剛の中でもっとも優れている点は何か、と聞かれた時、それは攻撃のスイッチを入れる精度の高い『縦パス』でしょう。

中村 憲剛の縦パスは、アンカー(ボランチの中でも守備的ポジション)からのロングフィードではなく、比較的高い位置から速いショートパスと柔らかいスルーパスを駆使して、攻撃のリズムを自在に変化させ相手を翻弄します。

中村 憲剛はトップ下で活躍できる決定力を持つ

視野が広くゲーム展開能力にも長けているので、ボランチを任されることが多いですが、そのスルーパスはゴール前でも脅威となります。

DFが密集するゴール前でも持ち前の視野の広さを発揮し、キラーパスを提供し決定的な仕事をやってのけたり、正確なキック精度を生かしたシュートの決定力で得点をあげたり、トップ下でも活躍できるユーティリティ性を持ち合わせます。

  • 【サッカー日本代表 ボランチ】中村 憲剛のすごいところ
  • 視野が広くゲーム展開能力に長けたボランチ
  • キック精度が高く、速さの違う縦パスを駆使し、攻撃のリズムを変える
  • 決定力高いシュートセンスがあるので、得点力もある
  • サッカー日本代表出場数は68試合

【小野 伸二】天性のボールコントロールを誇る天才ボランチ

【小野 伸二】天性のボールコントロールを誇る天才ボランチ

小野 伸二は、1998年から日本代表に選出され2008年まで、サッカー日本代表のトップ下、サイドハーフ、ボランチとして活躍しました。1998年フランスW杯、2002年日韓W杯、2006年ドイツW杯、3大会のW杯に出場しました。

小野 伸二は、2001-2002年シーズンからオランダのフェイエノールトへ移籍し、すぐにレギュラーを獲得し、UEFAカップ優勝というタイトルも手に入れました。オランダに5年間在籍し、怪我以外のシーズンはレギュラーとして活躍しました。

小野 伸二のボールコントロールセンスは、日本人離れしている

小野 伸二の最大の特徴は『柔らかすぎるパス』でしょう。右左両足でボールコントロールの精度が高く、そして柔らかい。早いテンポで前線へボールを送るときはダイレクトでパスしたり、時間を作る必要があればボールが足元に吸い付くようなドリブルで時間を作ったり、とにかくボールコントロールセンスがすごいことが小野伸二の魅力でしょう。

攻撃的MFが本職だが、小野 伸二はボランチでも良い成績を残している!

日本では攻撃的MFやトップ下など攻撃的なポジションを任されることが多かったため、比較的運動量が少なく、守備をするイメージが少ない小野 伸二ですが、実際は運動量も多く、守備に対する意識も強い選手です。

オランダでは、セントラルハーフやインサイドハーフなどのポジションでレギュラーを勝ち取っており、中盤の激しいプレスも難なくこなしていました。また攻撃的MFから1列下がったポジションで自由にゲームを組み立てることも小野 伸二のプレイスタイルにあっており、持ち前のゲームメイク能力をボランチで存分に発揮していました。

小野 伸二の怪我さえなければ...

小野 伸二は、幼少期から天才と呼ばれており、海外ではファン・ペルシやスナイデルなどのオランダの名選手、日本ではラモス瑠偉や稲本 潤一など、そうそうたる面々が小野 伸二の才能をべた褒めしています。しかし1999年に左膝靭帯断裂という大怪我してから、怪我が多くなったり、本人いわく本来のプレーはできなくなったそうです。

思うようなプレーができないなか、このような素晴らしい実績を残している小野 伸二は、怪我さえなければどれほどの選手になっていたのか、日本のサッカーファンなら一度は考えたことでしょう。

  • 【サッカー日本代表 ボランチ】小野 伸二のすごいところ
  • ボールコントロールに優れ、ゲームメイク能力が高いボランチ
  • 攻撃力は日本歴代トップクラス、守備力も運動量が豊富で中盤でのプレスを怠らない
  • オランダの名門フェイエノールトで5年間レギュラーを勝ち取った実力者
  • サッカー日本代表出場数は56試合

【稲本 潤一】ドリブル&ミドルシュートが魅力の攻撃的ボランチ

【稲本 潤一】ドリブル&ミドルシュートが魅力の攻撃的ボランチ

稲本 潤一は、2000年から日本代表に選出され2010年まで、サッカー日本代表のボランチとして活躍しました。2002年日韓W杯で2得点をあげるなど大活躍し、その後も代表にコンスタントに呼ばれ続け、2006年ドイツW杯、2010年南アフリカW杯にも出場し、W杯には3大会も出場しました。

稲本 潤一は、1997年当時の最年少記録となる17歳6ヵ月でJリーグ初出場、そして17歳7ヵ月でJリーグ初得点という順風満帆なスタートをきりましたが、その後プレミアリーグのアーセナルへ移籍したものの出場機会に恵まれず、海外のチームを転々としました。

稲本 潤一のボランチとしての攻撃力は歴代表随一

稲本 潤一の最大の特徴は『自らドリブルでボールを運びそのままミドル』でしょう。

ボール奪取力が非常に高いこともあり、ボランチの中でもアンカーが最適と言われたりしますが、日韓W杯で見せたボランチから攻め上がり2ゴールを奪った姿が印象に残っている人は多くいるでしょう。

圧倒的なフィジカルで突き進むドリブルと、思い切りの良いミドルシュートで、ボランチながら得点力が高いため、攻撃的なボランチと言えます。そのため戦略によって、セントラルミッドフィルダー(センターハーフ)を任されることも多くありました。

守備力、ロングフィードなど稲本 潤一の魅力は他にもたくさん!

稲本 潤一のフィジカルをいかしたボール奪取力、つまりボランチとしての守備力も魅力です。またボールを奪った後、必要に応じてドリブルで持ち上がったり、カウンターを狙えるなら正確なロングフィードで攻撃の起点になったり、超攻撃的なイメージが強い稲本 潤一はアンカーとしての役割を果たすこともできます。

怪我が非常に多かったこともあり、キャリアの終盤ではよりボランチの中でも守備的なポジションを任されたり、DFとして出場することもありました。

  • 【サッカー日本代表 ボランチ】稲本 潤一のすごいところ
  • ドリブルで持ち上がりミドルシュートが得意な超攻撃的ボランチ
  • ボール奪取力が高くロングフィードもこなせるため、アンカー的役割もこなす
  • 2000年代前半の最強アーセナルに移籍した実力者
  • サッカー日本代表出場数は82試合

【中田 英寿】トップ下からボランチまで幅広いポジションを難なくこなすカリスマ

【中田 英寿】トップ下からボランチまで幅広いポジションを難なくこなすカリスマ

中田 英寿は、1997年から日本代表に選出され2006年まで、サッカー日本代表のトップ下、攻撃的MF、ボランチとして活躍しました。1998年フランスW杯、2002年日韓W杯、2006年ドイツW杯で全試合にレギュラーとして出場しました。

中田 英寿は、日本人で初めて世界トップリーグの強豪チームで活躍し、世界トップクラスの選手たちに認められた日本のレジェンドです。中田 英寿のセリエAでの活躍により、日本人の海外移籍が促進されたため、まさにサッカー界のパイオニアといってよいでしょう。

中田 英寿は何がすごい?中田の功績とは?

中田 英寿は、2000年前後のセリエAのスクデット(優勝)をとったローマで活躍した実績があります。当時のセリエAは、現在のリーガエスパニョーラ(スペイン)やプレミアリーグ(イングランド)よりも、レベルが高い世界最高リーグと言われ、スター選手がたくさん所属していました。

そんな世界最高リーグで優勝したチームで活躍するということは、今のレアルやバルセロナで活躍することと同じくらいすごい、ということができます。

中田 英寿は、当時のスーパースターのジダン、ロナウド(ブラジル)、デルピエロなどのスーパースターと交友があるほど。今でいえばメッシやC・ロナウドと交友があると思えばいいかもしれません。

中田 英寿のフィジカルとパスセンスは世界トップクラス

中田 英寿の最大の特徴は、フィジカルをいかしたボールキープ力と、代名詞とも言えるキラーパスです。中盤でボールを受け、キープしたり、前線へスルーパスを出して決定機を演出したり、トップ下で最高の輝きを見せました。

年齢を重ねるとポジションを下げボランチを任されることも多くなりました。日本代表でも、中田 英寿はセントラルハーフとして、攻撃の起点となったり、自ら攻め上がったり、フィジカルをいかしてボールをキープしたり。中田 英寿は、どんなポジションでも高いレベルで結果を残しました。

  • 【サッカー日本代表 ボランチ】中田 英寿のすごいところ
  • トップ下が本職だが、ボランチとしても十分に能力を発揮できる
  • 世界で通用するフィジカルをいかしたボールキープ力がすごい
  • 1回のキラーパスで決定機を演出できるパスセンスがすごい
  • 当時の世界最高リーグであるセリエAのローマ(優勝チーム)で活躍した
  • サッカー日本代表出場数は77試合

【福西 崇史】危機察知能力が高いボランチ

【福西 崇史】危機察知能力が高いボランチ

福西 崇史は、1999年から日本代表に選出され2006年まで、サッカー日本代表のボランチとして活躍しました。2002年の日韓W杯では途中出場でしたが、2006年のドイツW杯ではレギュラーとして2試合に出場しました。

福西 崇史はバランス能力優れたボランチ

福西 崇史の凄さは、チームのバランスを考えたポジショニングです。ボール奪取することより、スペースを埋め事前にピンチを防ぎ、効率よく守備を行うことに長けていました。中盤のバランサーとして、日本代表で活躍しました。

また身長も高く競り合いが強いことも福西 崇史の魅力の一つと言えるでしょう。

  • 【サッカー日本代表 ボランチ】福西 崇史のすごいところ
  • 考えぬいたポジショニングでチームの危機管理を任されたボランチ
  • サッカー日本代表出場数は64試合

【名波 浩】キック精度の高い左足でゲームを支配する司令塔ボランチ

【名波 浩】キック精度の高い左足でゲームを支配する司令塔ボランチ

名波 浩は、1995年から日本代表に選出され2002年まで、サッカー日本代表のボランチとして活躍しました。1998年のフランスW杯で3試合に出場しました。

名波 浩は、1990年代後半のジュビロ黄金時代の中心選手として活躍したのち、イタリア・セリエAのヴェネツィアに移籍しましたが、1年でチームが降格したこともあり、翌年にジュビロに復帰しました。

名波 浩はゲームメイク能力に優れたボランチ

名波 浩は、もともと攻撃的MFでしたが、視野の広さ、ロングパス・ショートパスともに高い精度を誇ることもあり、代表でボランチにコンバートされました。その後中田 英寿の台頭もあり、代表ではボランチを任されました。

名波 浩は、基本を怠らず視野の広さをいかした堅実な守備に定評がありましたが、左足から繰り出される正確でアイデンティティあるキックをいかしたゲームメイク能力が魅力のため、ボランチでも高いポジションを取ることが多くありました。プレイスタイル的にはセントラルハーフ、インサイドハーフに近いプレイスタイルと言えるでしょう。

名波 浩の代名詞は『左足』

自他共に認める名波 浩の『左足の能力の高さ』と『右足の使えなさ』。ボールタッチはほとんど左足で行います。右サイドでセンタリングをあげる時でさえ、無理やり左足で蹴るほどです。

  • 【サッカー日本代表 ボランチ】名波 浩のすごいところ
  • ゲームメイク能力に優れたボランチ
  • キック精度の高い左足から、正確なショートパスとロングパスを提供する
  • サッカー日本代表出場数は67試合

【山口 素弘】攻守のバランスが取れたクレバーなボランチ

【山口 素弘】攻守のバランスが取れたクレバーなボランチ

山口 素弘は、1995年から日本代表に選出され1998年まで、サッカー日本代表のボランチとして活躍しました。1998年のフランスW杯で3試合に出場しました。

山口 素弘は、サッカー関係者からの評価が非常に高く、当時の日本代表で中盤を構成していた名波 浩などの日本代表選手から、辛口評論家のセルジオ越後などからも高い評価を受けました。

山口 素弘は、『守備的MF』の新しい形を日本に示した

日本では1990年代まで、守備的MFといえば守備に特化したMFがほとんどでした。しかし山口 素弘のプレイスタイルは、巧みなポジショニングで攻撃の芽を摘み、攻撃の起点となりボールを前線へ配球するという、まさに現代サッカーのボランチというものを、日本に示したと言えます。

山口 素弘は、歴代日本代表トップクラスの『クレバー(知的)さ』を誇る

山口 素弘は、日本に新しいボランチの形を示すほどの実力を持ちながら、日本代表ではうまくバランスを取りながら中田 英寿や名波 浩のサポートに徹し、日本代表に貢献しました。実際のJリーグの所属チームでは、ミドルシュートなどで積極的にゴールを狙うこともでき、ボランチでありながらハットトリックを記録したこともありました。

常に『何をすればいいのか』という判断力が非常に優れ、それを実行できる技術力があるからこそ、当時の日本代表に欠かすことができない存在だったと言えるでしょう。

  • 【サッカー日本代表 ボランチ】山口 素弘のすごいところ
  • クレバーで判断力に優れ、守備と攻撃のバランスがとれたボランチ
  • 攻撃の起点となる優れたパスセンスと正確なミドルシュートを武器にする
  • サッカー日本代表出場数は58試合

【森保 一】日本人らしい勤勉なボランチ

【森保 一】日本人らしい勤勉なボランチ

森保 一は、1992年より日本代表に選出され1996年まで、サッカー日本代表のボランチとして活躍しました。1993年のドーハの悲劇を経験した選手でもあります。2020年東京オリンピック、2022年カタールW杯の日本代表の監督として知られています。

森保 一は、守備に特化したボランチ

1990年代前半の日本代表の攻撃的な選手の守備意識は低い時代で、誰かが守備と攻撃のバランスを取っていました。その役割を担っていたのが森保 一です。

ラモス瑠偉や三浦知良などが心置きなく攻撃できるように、スペースを埋め日本のピンチを幾度となく救っていました。豊富な運動量を誇り、常に汗を流しながらチームに貢献していた苦労人です。また戦術理解度が高いこともあり、所属するどのチームの監督からも重宝されてきました。

  • 【サッカー日本代表 ボランチ】森保 一のすごいところ
  • 運動量が豊富で守備に秀でたバランサー
  • サッカー日本代表出場数は35試合

【森 孝慈】知的で攻守ともに非凡な能力を発揮したボランチ

森 孝慈は、1965年より日本代表に選出され、1976年まで、サッカー日本代表のMFとして活躍しました。1964年東京オリンピックのベスト8、1968年メキシコシティオリンピックで、銅メダル獲得に貢献したMFとして知られています。

森 孝慈は攻守ともに優れたボランチ

ストッパーとして活躍できる守備力と、当時の絶対的エース釜本 邦茂へボールを司令塔として配給できるキック精度を誇り、森 孝慈は日本の絶対的なMFとして日本代表を支えました。

また森 孝慈の知的なプレーは、現役時代から有名で引退後は指導者へのエリートコースを用意され、日本代表監督などを務めました。

  • 【サッカー日本代表ボランチ】森 孝慈のすごいところ
  • ストッパーから司令塔までこなすユーティリティプレイヤー
  • サッカー日本代表出場数は56試合

『サッカー日本代表で歴代最強「ボランチ(守備的ミッドフィールダー)」は誰?』のまとめ

いかがでしたか。レジスタタイプ(司令塔タイプ)のボランチであれば、遠藤 保仁や小野 伸二、名波 浩といった選手が歴代最強・最高の候補になってくるのではないでしょうか。逆に守備に特化したアンカータイプのボランチであれば今野 泰幸や阿部 勇樹といった選手、また攻守のバランスが取れたボランチであれば長谷部 誠や稲本 潤一といった選手が歴代最強・最高の候補になってくるでしょう。

ボランチには、インサイドハーフやセントラルハーフ、アンカーなど、さまざまなタイプがあるため、一概にどの選手が最強と選ぶのは難しいかもしれません。

皆さんの考えるサッカー日本代表で歴代最強・最高のボランチ(守備的ミッドフィールダー)はだれでしょうか。

それでは最後に気になる人気投票ランキングの発表です!

サッカー日本代表で歴代最強「ボランチ(守備的ミッドフィールダー)」は誰?DMF人気投票!のアンケート

柴崎 岳

山口 蛍

長谷部 誠

今野 泰幸

阿部 勇樹

遠藤 保仁

中村 憲剛

小野 伸二

稲本 潤一

中田 英寿

福西 崇史

名波 浩

山口 素弘

森保 一

森 孝慈

アンケートまだまだ募集しています!皆さんのご意見も是非教えてください

サッカー日本代表で歴代最強「ボランチ(守備的ミッドフィールダー)」は誰?DMF人気投票!のアンケート

柴崎 岳

山口 蛍

長谷部 誠

今野 泰幸

阿部 勇樹

遠藤 保仁

中村 憲剛

小野 伸二

稲本 潤一

中田 英寿

福西 崇史

名波 浩

山口 素弘

森保 一

森 孝慈

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