【PCエンジンの名作人気投票ランキング】PCエンジンの名作で一番人気はなんのゲーム？

みなさんは「PCエンジン」という家庭用ゲーム機（ハード）をご存知でしょうか？

1983年に衝撃的デビューを果たした家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」の発売から4年。ニンテンドーはファミコンの後継機として「スーパーファミリーコンピュータ」をも発売し、家庭用ゲーム機はほぼニンテンドーが独占市場だった時代。そこに彗星のごとく現れたゲーム機、それが「PCエンジン」でした。

そこで今回は、PCエンジンの魅力、そしてPCエンジンの名作を紹介し、最後に「最高傑作ハード『PCエンジン』の名作といえば？」という人気投票の結果を発表します。

まだまだアンケート中なので、ぜひ投票をお願いします！

R-TYPE

邪聖剣ネクロマンサー

ダンジョンエキスプローラー

ネクタリス

ドラゴンスピリット

家庭用ゲーム機「PCエンジン」

ハドソンが開発した最高傑作こそPCエンジン

それまで、ファミコンのソフト製作・開発のみを行ってきたメーカー「ハドソン」が、「自分たちが作りたいゲームを体現できるハードが欲しい！」「無いなら自分たちで作ろう！」という熱い思いがキッカケだったようです。

しかし、はじめからハードを作る予定ではなく、容量も処理速度も大きい「メモリーチップ」の開発のみの予定でした。ともあれ、結果的にハードまで作ることになってしまったハドソン。当時、パソコン開発の最先端企業であったNECと手を組み、満を持して夢の新ハードゲーム機「PCエンジン」の発売に至ります。

最高傑作と呼ばれる理由はそのスペック！

なぜ最高傑作のゲームなのか、注目すべきはその『スペック』です。

まずメモリー（処理速度）が、ファミコンが最大2kb（ビット）だったのに対し、PCエンジンはなんと、64kb（バイト）もありました！単純計算で4倍の処理能力があります！数字だけで見てもピントこない方も多いでしょうが、乱暴な言い方をすると、当時（80年代）のアーケードゲームとほぼ同等のグラフィック解像度と処理能力を持っているのです。当時、我々は口々に言い合いました。「ついに家庭にゲームセンターがやってくる！」と。

ハードは最高傑作、ソフトはクソゲー

ハード発売と同時に次々と発売されるゲームソフト。しかし、悲しいかなこの業界の常…このPCエンジンのスペックを活かしきれない「クソゲー」もたくさん出され、当時、その判断基準を持たない我々ユーザーは、面白そうなタイトルに騙され何度も期待を裏切られました。

PCエンジンのなかでも名作はあった！

しかし、その中でも、今でも「キラリ」と光る傑作ゲームも何作かありました。しかもその作品陣は、ほとんどが「今のハードに移植されていない」隠れた名作となったものが多いのです！ここからは、文字数の許す限り、不遇のハードと「心中」した不遇の名作の魅力を紹介していきたいと思います。

横スクロールの傑作シューティングで、マニアなファンも多いこの作品。元はアーケードゲームです。「フォース」と呼ばれる、自分の戦闘機本体とは別に稼動する無線攻撃機（ガンダムでいうファンネルのようなもの）を「同時操作」する超ハードなテクニックが要求されます。最大の魅力は、画面に収まりきらないくらいのボス戦艦（トータル画面２枚半分ほどの大きさ）を前後に何度もスクロールさせながら撃沈させるクライマックス！PCエンジンは、家庭でもこの醍醐味を感じさせてくれたことに感動です！

邪聖剣ネクロマンサー

PCエンジン用に開発された完全オリジナル王道RPG。パッケージデザインを、映画「エイリアン」のクリーチャーデザイナー：ギーガー氏が担当した、なんともおどろおどろしいダークファンタジー。衝撃的なのが、敵モンスターがグロテスクすぎたうえ、戦闘でダメージを受けると気味の悪い効果音と共に血しぶきを吐くというホラーな演出が賛否両論を呼んだ問題作です。

ダンジョンエキスプローラー

アーケードでマニアックな人気を誇った、4人同時プレイ可能のアクションRPG。戦士、魔術師、モンク、アーチャーなどの職業を好みで選択し（それぞれ一長一短あり）、ひたすら謎のダンジョンを突き進む。PCエンジンでもオプションのマルチタップを使えば４人同時プレイが可能だったため、狂喜乱舞ものでした。

ネクタリス

月面を舞台に展開する、本格戦争シミュレーションゲーム。歩兵、戦車、移動砲台、戦闘機を駆使し、各マップで敵基地占領もしくは敵ユニット全滅を目指す。斬新だったのが、戦闘シーンのグラフィックの美しさと、本格シュミレーションでは王道だが日本では特質が理解しづらいとのことで倦厭されていた「6角ヘックス制」マップを導入した点です。とにかく知略戦！絶対攻略不可能な布陣でも、必ず勝てる戦法がありそれを見つけて攻略できた瞬間の喜びは、何物にも替え難いものがありました。ヤリコミ度MAXです！このゲームだけは、後にPC版とゲームボーイ版に移植されています。

ドラゴンスピリット

オリジナルはアーケードの、縦スクロールのシューティングゲーム。これまで「敵」であることがほとんどだった「ドラゴン」を自機にして、対空対地攻撃をしながらクリアしてゆくのです。圧巻なのは、自機ドラゴンがアイテムで「首を増やす」ことができ、最大３つの首…つまりはキングギドラのような状態でバンバン火を噴いて敵を倒していくところです。快感この上ない瞬間です。余談ですが、ゲーム内のBGM作曲は、元YMOの細野春臣氏が担当しています。小気味良い音楽が尚一層ゲームを盛り上げてくれます。